横尾忠則の作品にY字路というものがある。Y字路の絵や、また東京都内のY字路を写真に収めた写真集まで出版している。
このY字路というものは、なぜか人生に似ている。世の中にはいくつもの選択肢がありそうで、しかし、突き詰めれば最終的にはふたつしか残らないような気がする。丁度、目の前に二つの道があり、その道を右に進むか左に進むかのようなものだ。
何をもってして成功者という定義はさておいて、例えば成功者は確実に正しい選択をしてきているのだと思う。例えそれが世間的には間違った道と思われ、蔑まれたような選択も含め、すべての選択が正解だったのだと思う。
今の時代は混沌としている。大学を卒業して本来なら企業はあの手この手で自分達の会社に来て欲しいと企業努力をするものだったのだが、正社員になれない新卒も多い。
願う仕事に就けなかったり、未だに仕事が決まっていない新卒諸君、何も落ち込むことはない。それに、何もフレッシュな新卒者だけでなく、転職に失敗したり、リストラされたり、仕事をやめて療養している人たちも、否定的になる必要はない。
日々、人は選択しながら生きるのである。朝、目覚めて窓を開けて朝の空気を取り込む。窓もドアも開けてそこに風の道を作る。たった、その窓をあける動作をするかしないかだけで、朝の印象が変わってくる。もし、重い気持ちのままカーテンを閉め、やることもないからと昼近くまで眠るような選択をしたとしたら、好転するのに更に時間はかかるであろう。
物事がうまく進んでいないときには、余計なことばかり考える。それもマイナス事項に焦点が当たる。陽が昇った日中でもそのような思考では闇と一緒。
複雑なマイナス思考から断ち切る方法はひとつ、選択はふたつにひとつしかないという単純に気づくこと。
目の前にあるふたつの選択を、自分の力で最善の道を選んで進むのだ。
そのときには、自分が良い選択をするよう一生懸命考えてみる。
こういう極めて単純な二者択一の繰り返しが人生なのである。
その見極めをしっかり決めていくことがわが道を行くことなのである。
さぁ、目の前のY字路、今日もしっかり道を選択していきましょう。
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