NHK大河『麒麟がくる』もびっくり! 信長が犬になった深夜アニメが面白い

  by 田中周作  Tags :  

何かと話題を呼ぶテレビ東京だが、毎週金曜日の深夜にオンエアされているアニメが面白い。タイトルは『織田シナモン信長』。目黒川うなによる漫画が原作だが、ざっくりいうとアノ信長が「シナモン」という名の犬に生まれ変わり、現世でのんびり暮らすというものだ。
 
このアニメではまた、信長に謀反を起こし命を狙った家臣・明智光秀がの“生まれ変わり”が、犬ではなくヒトであるというところにも注目だ。2話目ですでに登場したのだが、光秀の転生後は、なぜか「牛乳好きの大学生」。シナモンはその大学生にかつて自分を討った男の面影を見出し、「現世でもわしを殺す気か!」と恐れおののくのだが、そのイケメン大学生はなぜかシナモンに「大好きだー!!」とバックハグをして求愛するというとんでもないストーリーになっている。その異様な光景に、他の犬たちは“本能寺の変”ならぬ「まさか本能寺の恋!?」と騒ぎ立てる。

3話目では逆に、信長に「桶狭間の戦い」で討ち取られた今川義元が、ギルバートという名の犬としてこの世に“復活”。シナモンが「あれ? 今もやっぱ恨んでる?」と聞くと、ギルバートは「麿は今の昔の暮らしを存外気に入っておるのだ」「浮世のわずらわしさがない分、今のほうが気楽でよい」と答えるという、“歴史で遊ぶやり取りが展開されている。

ここまででお分かりだと思うが、歴史をかじっている人はなおさら楽しめる設定になっている。シナモンが夏の暑い日、エアコンで涼みながら「エアコンは凄い。その場にいる者の気分を和ませ、いらだちを鎮め、気持ちを一気に統一する。まさにこれぞ天下布武」と言うのも、天下布武を知る者にとっては痛快というか脱力するセリフだろう。1月10日から初回を迎えたばかりの同作(金曜深夜1時23分~テレビ東京ほか)。一度見てみてはいかがだろうか。

画像:TVアニメ「織田シナモン信長」公式サイトより引用
https://shinamon-nobunaga.com/

ライター。