スマホ手袋ならTHE NORTH FACEのETIPグローブがイチオシ
iPhoneの登場で一気に普及が進んだスマートフォン。冬場の悩みは手袋をした状態でタッチ操作ができないことでした。そんな中、指先に伝導繊維を使用した手袋も登場し人気を博しましたが、人差し指と親指だけなど使用できる指が限られていたり、利便性の面で課題が残っていました。そんな中、2014年前後にTHE NORTH FACEが発売した「ETIPグローブ」は、生地全体が伝導性をもち、全ての指でスマホ操作ができるという画期的なものでした。
その伝導性テクノロジーは「U/R POWERED」という名称を与えられ、今でもTHE NORTH FACEのスマホ対応手袋に採用されています。一方で、フリース製の生地は厚みが足りなくて、風に吹かれると寒いなどの課題は依然残りました。その課題を解決したのが「GORE-TEX INFINIUM WINDSTOPPER」をライナーに採用した「Windstopper Etip Glove」です。風を防ぐことができるだけで耐寒性能はかなり向上し、手が寒いと感じることが減りました。一方で、生地の厚みには変更がないので、外気温が低い場合には寒さを感じることがあります。
Face IDの採用で冬場の課題はほぼ解決
すべての指で操作ができる必要があるのか?という疑問もありますが、素手と同じ感覚で使用できるのは便利です。iPhoneの指紋認証「Touch ID」では、手袋をしていると認証できず難儀しましたが、顔認証(Face ID)となってからはその問題もクリアとなりました。もちろん、マスクをしていると認証されない問題は依然あるのですが……。
ほぼ完璧なスマホ手袋と言っても良いWindstopper Etip Gloveですが、課題も残ります。一つは価格です。手袋で税込8690円という価格は気軽に買える値段ではありません。便利なのはわかっていてもつい後回しにしてしまいそうになる価格です。もう一つは、ウィンドストッパー機能のないイーチップグローブよりも伸縮性が劣るという点です。防風性のあるフィルムを挟み込んでいるので当然といえば当然なのですが、同じMサイズでも微妙なサイズ差があり、現物をフィッティングしてからでないときつく感じるものもあります。そんな課題も残ってはいますが、都内であればひと冬をこれだけで過ごせそうな性能に感じます。関東平野に吹くからっ風も、ウィンドストッパー機能があれば耐えられることでしょう。