サザンオールスターズもサブスク解禁 ファンの喜びの反面サブスク全盛の音楽業界への異論も

12月20日、サザンオールスターズが全シングル、アルバムに加えメンバーのソロ全作品、計972曲のサブスクリプション配信をスタートした。

このところL’Arc~en~Ciel、嵐、椎名林檎など有名アーティストが次々とサブスクリプション配信に参入しているが、特に長いキャリアと数多くのヒット曲を持つサザンオールスターズの参入は広い世代に対してインパクトを与えているようだ。

「ついに本日‼️
#サザンオールスターズ の楽曲が、全曲ストリーミング配信スタートとなりました‼️🎊✨
#サザン の全シングル&アルバムに加え、メンバーソロ作品も一斉に配信スタートです🎉✨
その数なんと900曲超え‼️
いつでも、どこでも、サザンの音楽と共にお過ごし下さい✨

https://t.co/kKy86MjDh4 https://t.co/f2u7zhGDCa」

https://twitter.com/sasfannet/status/1207677486185766912?s=19

今回の発表にTwitter上でも数多の驚きの声が上がっている。

「全アルバム持ってますがすごく嬉しいです。これはすごいことです!本当に!!!ありがとうございます!!!!!!」

「おはようございます(˘ω˘)
972曲!\( ´ω` )/❤
✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。」

「全曲解禁、本当にありがとうございます💕サザンを愛する主人は特殊な視覚障害のためにPCやスマホや再生機を使えないので、スマートスピーカーと連動できて話しかけることでいつでもサザンやソロ楽曲を聴くことができるのは本当に本当に嬉しいです✨素敵なクリスマスプレゼントありがとうございます💕」

「Spotifyで聴けるようになるとは…(><)」

「早速使わせてもらってます!!
僕が産まれる前の曲も聞けてテンション上がってます!!」

喜びの声を上げるファンがいる一方で、サブスク全盛の流れに異論がある人も。

「サザンがサブスク解禁か…。
ベテランが大してCDで売れない過去曲をまた聞いてもらって利益出す発想自体はビジネスとしてはいいと思う。
…が、こんな事ばっかしてたらせっかく新しい曲漁る楽しみがあるサブスクなのに、相変わらず皆んな懐メロばっか聞いてるだけになる気がするぞ。」

「使う側としてはサブスクに乗ってると嬉しいんだけど小高のブログだったり海外のなんかのバンドが収益なさすぎるねんみたいな話してたの見ると喜んでいいものか迷うところあるよ」

「僕はサブスクってのにやや否定的なんです
確かに何でも聴けるようになったのは素晴らしいことなんですが、アルバムにはコンセプトがあり流れがありその1枚をしっかり聞いて欲しいってのが作り手側にはある
全部聞けると好きな曲を掻い摘んで聞くことの方が多いでしょ? #サブスク解禁」

音楽のサブスクリプション配信とは、簡単に言えば定額制の聴き放題サービス。Spotify、レコチョク、Apple Musicなどでストリーミング形式で提供されており、ネット環境があればスマートフォン、パソコン、スマートスピーカーなどでいつでもどこでも無制限に聴きたい音楽を楽しむことができるスグレモノだ。

しかし、音楽リスナーにとっては便利この上ないこのサービスも音楽業界においては賛否両論。というのも、配信会社にもよるがサブスクリプション配信1回再生あたりのレコード会社への配当は0.3円~1円程度にしかならないケースがあるためだ。つまりサブスクリプション配信ではレコード会社もアーティストも、CDやダウンロード販売によって得られる配当にくらべはるかに薄い利益しか得ることができないのだ。

今はそれが音楽を聴く手段の主流になりつつあるので、取り残されないためにみんな参入しているが、一定以上のファン層を持ちCDセールスで地位を築いてきたアーティスト達にとっては「やむを得ず」そうしているに過ぎないのではないだろうか。

また、作品のクオリティーやイメージを守りたいという見地からサブスクリプション配信に疑問を持つアーティストも一定数存在する。

ASKAさん
「ストリーミングは今の文化であり、否定しようとは思いません。手軽に音楽を知ってもらうことも大切です。ただ、便利な一方、音源が圧縮されて配信されるため、スタジオで慎重に作った音質は消えてしまう。最近ではCD並みの音質のものもあるけれども、ほとんどが圧縮されています。それがアーティストの楽曲として認知され、聴かれることになる。こだわった音源ではない作品が世の中に広まる懸念を、作る側は持たなくてはいけません。」(共同通信 2018年6月22日ASKAさんインタビュー(1)より抜粋)

マキシマムザ亮君さん(マキシマム ザ ホルモン)
「僕はやりたくない。CDのジャケットとデザイン、歌詞カード、曲順などすべて含めてロックだと思うから。」(AERA 2019年3月25日号より一部抜粋)

サブスクリプション配信の普及にあわせ、音楽の作り手に正当な利益がもたらされる新しい環境が構築されないことには、音楽業界は先細りしてゆく一方になるのではないかという危惧が筆者にはある。

※画像はサザンオールスターズ公式サイト(リンク)から引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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