「男は男らしく……」 りゅうちぇるさんに寄せられた時代錯誤のコメントか物議醸す

多様な生き方の相互理解を求めるりゅうちぇるさんのツイートが話題になっている。

12月11日、りゅうちぇるさんは自身のTwitter上で件のツイートを公開。その中で先日「男は化粧せず男らしく、女は静かに女らしく、それが日本の美徳だろ」とりゅうちぇるさんを否定するコメントがあったことを明かし、他者の多様な生き方に寄り添えない人々の存在を残念に感じていることを表明した。

https://twitter.com/RYUZi33WORLD929/status/1204744068271443969?s=19

「男は化粧せず男らしく、女は静かに女らしく、それが日本の美徳だろとコメントをいただきました。そう思う方はそれで良いと思いますが、僕は思わない。日本は、おもいやり精神の強い美しい国だと誇りに思っています。その優しいおもいやりを、多様な生き方や、個性的な考えには何故寄り添えないの?残念」

りゅうちぇるさんのツイートに対しTwitter上では大きな反響が起こっている。

「りゅうちぇるはちゃんと自分を持ってて、毎回素敵だなと思います
他人は他人。自分は自分だね!!!」

「男らしく、とか女らしく、とかもう今どき流行らないと思う
恋愛だって男女関係ないし、らしく、なら自分らしくが1番
もっと自由に生きられる世の中になってほしい」

「身だしなみを整えることに男女の差なんてないし、自分の人生を好きに生きることに決まりなんてない。誰かを批判して生きる人生よりも、自分で自分の生きる道を決める人生のほうがずっとかっこいい。まず自分を愛し、その溢れた愛を家族や友人、みんなに分け合える人になりたい。」

「中世では男も化粧をしましたし、勇猛さが褒め称えられた戦国時代にも、身分の高い武将はお歯黒をしていました。死して恥をかきたくないと手入れを怠らない武将もいたし、白歯の首を討ち取ると、お歯黒を塗って褒賞をつり上げることもありました。真実の美徳とは一時の流行り廃りとは関係ないですよね。」

「すんごい素敵なTweet回ってきた!と思ったらりゅうちぇるさんでした。
人気あるのも分かります、仰る通り」

「自分にない価値観で自分より満たされている人間が居ることを許せない、という人が多い国なんだと思います。人の幸せを踏みつける暇があるなら自分の幸せや満足を探して行動に移せば良いのに…。」

芸能界では沢田研二さんの活躍で約40年前に男性のメイクは市民権を得ている。また「女性は静かに」という意見に関しては時代錯誤を通り越してもはやただの暴論としか言いようがない。

他者の生き方を尊重するのは社会人としての最低限のマナー。日本があやふやな観念上の「美しい国」から「心の美しい国」に成長できるよう願いたい。

※画像はTwitter(@RYUZi33WORLD929)から引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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