海老蔵が光と闇の間で歌舞く!「スター・ウォーズ歌舞伎」開催 アーカイブは12月5日まで限定公開

  by ときたたかし  Tags :  

歌舞伎俳優・市川海老蔵さんが主演を務めた「スター・ウォーズ歌舞伎〜煉之介光刃三本〜」が一夜限りの夢の演目として開催され、息子の堀越勸玄さんと共演。映画で人気のドロイドたちも登場して盛り上がりました。

「スター・ウォーズ歌舞伎〜煉之介光刃三本〜」は、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の公開を記念して上演した一夜限りの特別な演目です。映画『スター・ウォーズ』シリーズの登場人物、カイロ・レンの物語を元にして、登場人物の名称や台詞などを歌舞伎の世界に置き換え、歌舞伎の脚本として再構成。たとえば、市川海老蔵さん演じる主人公の魁煉之介(かいれんのすけ)はカイロ・レンを、壽臺(じゅだい)の戦士・皇海大陸琉空(すかいおおおかるくう)はルーク・スカイウォーカーをそれぞれモデルとしており、ルーカスフィルムの公認です。

海老蔵さんは、『スター・ウォーズ』と歌舞伎の共通点について、「『スター・ウォーズ』は光と闇が描かれていて、歌舞伎の勧善懲悪を描く歌舞伎と似ているところがあります。心の中の恐怖や恐れからダークサイドに堕ちてしまうところが共通していますね。ジョージ・ルーカスが日本の文化に影響を受けていると聞いたことがあり、日本文化との共通点が多いと思います」とコメント。そしていよいよ完結する本作については、「完結するのであれば、正義に勝ってほしいと思いますが、そうではないのかもしれない。カイロ・レンが光と闇のどちらにいくのかというところが見所だと思います」と真のSWファンらしく的確なコメントで期待を寄せた。

ちなみに「子供たちも『スター・ウォーズ』をよく観ています。特に勸玄は昔のシリーズが好きみたいで、映画を何回も観ています」とも。「STAR WARS 歌舞伎—煉之介光刃三本—」は、12月5日までの限定公開。

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ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo