【VR360動画あり】この冬に行きたいお食事特集!~お手軽からご褒美まで~

  by 古川 智規  Tags :  

一気に寒さが増し、あっという間に年末の雰囲気が漂ってきた今日この頃。
年末年始にはお酒を飲む機会も多く、会社はもちろんのこと友人やカップルでも外食する機会も多くなるのではないだろうか。
そこで「この冬に行きたいお食事特集」として、都内でお手軽にみんなでワイワイできるお店から、ちょっとぜい沢な自分へのご褒美外食まで3店を実際に行って取材したので、お店選びの参考にしていただきたい。
各店舗での試食動画も収録したので合わせてご覧いただきたい。

オステリア宇田川

オステリア宇田川は、その名の通り宇田川オーナーシェフが腕を振るう本格的なイタリア料理店だ。
地下鉄赤坂、溜池山王、六本木一丁目の各駅から徒歩アクセス可能だが、最も近いのは都営バス都01系統の赤坂アークヒルズ前停留所からだと徒歩3分ほど。小さな隠れ家的なお店である。

■【VR360空間音声】オステリア宇田川
https://youtu.be/CtqItdURvxc

本格的で厳選されてはいるが、日本で手に入らない特別な材料を使用しているわけではなく、我々日本人にはどことなく懐かしい食材と味付けで、しかし今まで食べたことのない不思議な味の感覚だ。

カルボナーラは、たっぷり過ぎるチーズと卵だけで作られているので、しゃべっている暇はなくさっさと食べないと固まってしまう。しかし、固まってもチーズの濃厚なおいしさは変わらないのでかじりついてもいいくらいだ。
チーズ入りパスタというよりも「パスタ入りチーズ」と表現したほうが正確だと思われるくらい濃厚なので、チーズ好きの方にはたまらない逸品である。

牛モツとヒヨコ豆の煮込み バジリコ風味は、日本のもつ煮込みによく似た感じではあるが、そこはイタリア料理。ニンニクの良く効いたこちらも濃厚な味である。ヒヨコ豆は歴史が古くインド、中東、南ヨーロッパをはじめ広い地域で食べられている。クセがなく煮込み料理にもピッタリで高タンパク低脂肪で女性にもうれしく、亜鉛を豊富に含むので男性にもおススメしたい。

山形豚と仔羊の串焼き(それぞれ別メニュー)は、見た目の通り美味しい肉で焼肉ともステーキとも形容できるが、イタリアでは串焼きというよりもスピエディーニというバーベキューが近いものだろう。
豚はクセがなく意外と軽めの味で非常にシンプル。仔羊は肉汁にこそなるほど羊の味がするが、肉そのものは柔らかく羊肉独特のクセはない。

少しぜい沢を楽しむご褒美や、カップルで素敵な夜を楽しみたいときに選択したい心温まるイタリア料理だった。

串だおれ

大阪のテイストをふんだんに取り入れた「串だおれ」は、ワイワイガヤガヤかつお財布に優しいがっつり行けるお店だ。都内に10店舗あるが取材は渋谷桜丘店で行った。セルリアンタワーの下あたりに位置するが、JRからも見えるので場所はすぐにわかるはずだ。

■【VR360空間音声】串だおれ 渋谷桜ヶ丘店
https://youtu.be/lTeJkB7kVjY

大阪の流儀を取り入れた串カツ店だが、串カツにとどまらず串天や串焼き、大阪独特のメニューを加えた居酒屋メニューまで品ぞろえは豊富。1回で一通り食べるのは無理というもの。

盛り合わせを注文するとおまけが付いてくるが、豚バラの串揚げは1本50円と激安なので盛り合わせに入れないお客本位なのがうれしい。
豚バラの串カツと串天はそれぞれ一人5本までの注文制限があるが、両方を制限いっぱい注文しても合計10本食べることができる。それでも500円だ。
ソースは二度づけ禁止の大阪方式だが、このソースも改良に改良を重ねた同店オリジナルのものだ。

名代 自慢の牛どて玉煮は、日本酒も欲しいし、ご飯も欲しくなる濃厚な土手煮だ。青ネギなのも西日本仕様だ。具だけではなく煮込んだ汁までおいしい無駄のない逸品だ。

おでんは、季節ものもあるが今回はレギュラーメニューで。だいこんの背の高さと言ったら、目立ちたがりにもほどがある。とろろ昆布がのっただいこんは箸でも切れるがちゃんとナイフも用意されている。

ビジネス街にも近いことから、OLのおひとり様利用も多いようで、その意味では一人から大人数の宴会までこなせ、安く腹いっぱい食べて飲むことができる同店はデフレの世の中では若い人にも優しいお店といえよう。

油そば ににんがし

日本全国にご当地ラーメンはあるが、れっきとした東京発祥なのが油そばだ。
しかし「ににんがし」は、銀座にある。それだけでどれだけ高級なんだかと構えてしまいそうだが、心配には及ばない。確かに価格表示のない3万円のメニューもあるが、それは半分シャレなのでご安心いただきたい。

■【VR360空間音声】油そば ににんがし
https://youtu.be/4iwUg9uL2iw

食券制ということでまずは一安心。先払いの明朗会計である。しかし、妙なエンブレムだけの値段が書いていないボタンがあり、お金を入れていなくても常時光っている。押せば食券が出てくる。

出てきた食券には「どんぺり30000円」の文字が。やられたか!と慌てないでいただきたい。その下に「店員へ相談ください」と書かれてある。相談すると「本当に飲まれますか?」と聞かれ、飲むと申告すると、その場で30000円がカードか現金で決済される仕組みだ。要は食券販売機に1万円紙幣が入らないためにこのようになったのだという。
それにしても銀座とはいえ、30000円のドンペリを飲む人がいるのだろうか?広報担当者に聞いてみると月に1本くらいは出るのだそうだ。グループでラーメンを食べに来てノリで飲んでしまうとかなのだろうが、確かに銀座でドンペリ30000円は安いのかもしれない。これが同店のシャレであるが、本当に置いてあるのが銀座という場所にあるラーメン屋だから恐ろしい。

当の油そばは、並と大が同額。普通に食べるなら大でちょうどよいくらいだ。女性がランチで食べるなら並でもいいかもしれない。
そして、手作り杏仁豆腐は忘れてはならない絶品スイーツ。真っ白な絹ごし豆腐のような塊は胡麻豆腐のようなしっかりとした歯ごたえで、クリームチーズケーキのようなほんのり甘い杏仁豆腐だ。余計なソースやフルーツはのせない一本勝負である。お土産としてテイクアウトにしていただきたいくらいだ。

油そばは、どんぶりの底にたまっているスープを絡めて、卓上に置いてある2種類のラー油と2種類の酢で自由に味付けをする。店名の「ににんがし」とは2種類のそれぞれ2つの調味料を掛け合わせて4種類の食べ方ができることから名づけられたという。
飲んだ帰りの締めに、ランチに、銀座でもがっつり安く食べることのできる珍しいお店なので、わざわざ立ち寄ってでも食べておきたい。

どのお店も、特徴のある温かいお店を選んでみた。寒い冬に身も心も温まるお店で食事を楽しんでみてはいかがだろうか。

※写真および動画はすべて記者撮影・収録

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