[実話] 撮影不可能の不倫写真がなぜ妻の手に? 僕の浮気がバレた理由

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうもライターの丸野裕行です。

妻や夫に浮気や不倫がバレたときの代償ってあまりにも大きいですよね。しかし、それを理解してはいても、据え膳食わぬは男の恥、女の恥という状況に当然出くわすことだってあります。

そこで、浮気や不倫がバレることがないように策を講じる訳です。伴侶に内緒のスマホを持ったり、部屋だけで逢引きしたり……。

しかし今回お話を聞いた藤井准一さん(仮名/42才/愛知県)は、絶対に発覚するはずもない不倫の現場を、奥さんに押さえられ、慰謝料500万円と高級住宅地にある自宅を取られてしまいました。

さて、彼の奥さんはどのような方法で、難攻不落の旦那の浮気現場の写真を手に入れたのでしょうか?

バツ2&婚約破棄2回の美人

丸野(以下、丸)「奥さんとの馴れ初めを教えてください」

藤井さん「今から3年ほど前なんですが、大手の広告代理店に勤めていた僕が得意先の受付嬢だった美咲(仮名/当時28歳)に声をかけたのがキッカケでした。テレ東の大橋アナに似ていて、丸顔でとにかく可愛かった。つき合いがスタートして、とにかく幸せな毎日。そうしているうち、独身生活を謳歌していた僕も年貢の納め時かと、結婚を意識しはじめました」

丸「ほほう」

藤井さん「そこで、衝撃の事実を聞かされるわけです。実は美咲はバツ2で、しかも2回も婚約解消していたんです。28歳で、ですよ。正直驚きました」

丸「ですね、ちょっとうろたえてしまいますね」

藤井さん「可愛い顔していて、くせ者なのか……なんて思っていたんですが、離婚や婚約解消の理由を聞くと、すべて相手の浮気が原因だと。そのときは、こんな可愛い嫁さんがいるのにバカだなぁ……だなんて思っていましたね。でも、ベッドで“もしあなたが浮気したら許さない。証拠を押さえてちゃんと責任取ってもらう”なんて恐い顔をして……。浮気や不倫に対して、常軌を逸した嫌悪感を抱いているみたいだったんですよね」

丸「なぜなんでしょうか、ね?」

藤井さん「話聞くと、父親が女好きで、幼少の頃に女と家を出て行ったそうです。それからは母子家庭で苦労したと……。可哀想だなってね。で、その後に晴れて結婚しました。美咲は専業主婦として家庭に入ったので、僕は仕事に専念でき、新婚生活は充実したものでした

結婚2年目には破綻状態に

藤井さん「しかし、女ってゴールインしてしまえば、変わってしまうものです。1年も経過した頃には、美咲は趣味や飲み会続きで、家を空けはじめました。趣味がクライミングで山登りに出かけ、泊りが多くなってきたんですね。家事はきちんとこなしているんですが、夜の夫婦生活もなく、子作りもままならない状態でしたね。その頃には、クライミング仲間と浮気でもしているんじゃないかと妻を疑いはじめました。ああ、これがバツ2の理由なのかな、と

丸「ひょっとして、その淋しさから、自然と外の女へと欲求が向いていったとか?

藤井さん「そうです。夫婦仲はどんどんと悪化して、明かりが灯っていない自宅に帰宅しても、仕方がないですから……。接待が多い仕事なので、手っ取り早く浮気相手は、23歳のキャバ嬢を選びました。彼女の仕事帰りに待ち合わせして、パートナーのコピーライターの事務所を間借りして、不倫する日々がはじまりました」

浮気の証拠写真、撮影したのは誰……

藤井さん「初めは、週1日のペースだった浮気もどんどんと増えていきました。しかし、安心です。不倫関係を続けている場所は、タワーマンションの部屋だけ。地上22階にある部屋は、打ち合わせに利用するオフィスにもなっていて、何かあれば“仕事をしていた”と言い訳もできます。肉体関係を裏付ける現場さえ押さえられなければ大丈夫。高をくくって毎日不倫三昧していた僕は、ある日美咲にリビングへ呼ばれました

丸「は、はぁ……」

藤井さん「浮気していることを咎められ、それでも僕は知らぬ存ぜぬ。すると、美咲は手元にあった封筒に手を入れて、何かを取り出しました。それは、浮気の動かぬ証拠、部屋で全裸になった僕とキャバ嬢が抱き合っている写真でした」

丸「えっ、なんで?

藤井さん「しかも、それは十数枚にのぼりました。僕は取り乱して、“こ、この写真、誰が撮ったんだ!”“どうやって撮った!? この部屋、22階だぞ!”と。すると、美咲は“私が撮りました”と答えました。そう、美咲の趣味はフリークライミング。ここ数年、傾斜90度以上のボルダリングにハマっていたそうです。でも、地上22階まで登りきるなんて信じられませんでした。靴底が柔らかく滑りにくいクライミングシューズと滑り止めのチョーク粉、腰のハーネスやザイル(ロープ)、壁にセットする支点確保のための特殊ギア(プロテクションギア)を用意し、マンション登頂に望んだんです。カメラを懐に忍ばせて……」

丸「マ、マジですか?! すごい執念!

藤井さん「1階のエントランス、登ることが可能なら上階のエレベーターホールの小窓から外に出て、目標の階を目指すそうです。支点が少ないときは、ハーネスも装備すると言っていました。まるで、スパイダーマンです。それもそのはず、美咲は結婚する前に、大手主催のボルダリング大会で優勝していたんです。それに衝撃の事実が判明しました。離婚した男たちも婚約破棄になった男たちも、クライミングで浮気の現場を押さえたそうです。さすがに今回の高さはちょっとビビった、と言って笑っていました」

丸「それで、慰謝料と自宅を?」

藤井さん「はい。慰謝料をしっかりと取られて、貯金ゼロです

嘘のような話ですがすべて本当の話。この女性、きちんと実在するんです。
さて、バツ3になった元妻は、その慰謝料としてもらい受けた自宅を売り払い、現在、東海地方にある自分名義のマンションで悠々自適な生活を送ってそうです。

藤井さんは最後にこう言いました。
「結婚すると、手の平を返して夜の生活を拒んで、そっけない態度で夫婦としての暮らしを冷めたものにする。ひょっとして、高額な慰謝料目当てに浮気をするように仕向けていたのかもしれません。ですが、真相は今となっては知る術もない」と。

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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