当選率を改造! 爆儲けのプライズガチャで恨みを買った相手はまさかの〇〇!

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうも、特殊犯罪アナリスト&裏社会ライターの丸野裕行です。

高額景品のガチャガチャ機“プライズマシーン”をご存じだろうか。500円程度からプレイできるものが多く、その景品は人気の高級ゲーム機やエアガン、ブランドバッグなどチャレンジする人々の物欲や射幸心を掻きたてるようなものばかり。まさに“サプライズガチャ”。

ゲームセンターはもちろん、街の中古ゲーム販売店やレンタルDVD店の軒先に置かれているのが今や当然になっている。しかし、勘のいい読者であれば既にお気づきかと思うが、このマシン、裏側を覗けば当然のカラクリがある。

今回お話を聞いたのは、このサプライズガチャビジネスに参入して大儲けした経歴を持つ久良木氏(仮名/45才/DVD店経営)。しかしビジネスが調子に乗りはじめたころ、久良木氏はとある出来事で廃業同然に追い込まれた。

半月で1台80,000円の儲け!

丸野(以下、丸)「どのくらい前から、サプライズガチャを設置されはじめたんですか?」

久良木氏「もう10年くらい前になりますかね。アミューズメント機器メーカーの営業マンが店にやってきて、“高額商品を景品にしていれば、絶対儲かりますよ!”と。でも、でも(本当に高額商品が)当たったら丸損になるんでね。いろいろと話を聞いてみると、サプライズガチャマシン内部の確率変動機構など改造する“データセーブツール”を組み込んであって、普通なら当選確率の最低0.5%の設定(20,000円に1度当たる)を、0.1%や0%にすることができるっていうんでね。まぁレンタルDVDの商売にも行き詰っていたし、オレはこの話にのったわけですよ」

丸「プライズガチャっていくらくらいするんですか?」

久良木氏「一台あたりの値段は、新品で50万円くらいですね。初期投資を抑えるためにも、22万円の中古を4台買いつけました。景品はとりあえず、その頃に人気だったニンテンドーDSやプレステのソフトにしました。初めは、1回500円で。正直、果たしてこんなもんで、ホントに儲かるんだろうかとは思っていましたよ

丸「で、儲かったんですか?」

久良木氏「店の前に置いてから半月。まぁ、物珍しさが功を奏して、売り上げが1台につきおよそ80,000円にもなりました。4台で32万ですよ。たった半月で1台分のマシン代をペイできたということです。稼かる、と確信できましたね。それからその営業マンを呼びつけて、マシンをあと2台増やしました。次の景品は、ブランド物のバッグや財布、香水などの小物、iPodなんかの家電製品を入れて、1回1,000円にしました。これが、また客の財布のヒモをゆるめたんですよ」

丸「いい商売ですね、笑いが止まらなかったんじゃないですか?」

久良木氏「まさしく。それからは、早期の退職金を全部つぎ込む気でチャレンジするリストラされたサラリーマン高額商品と涼宮ハルヒの抱き枕を交換してくれと店頭で泣き出すアニメオタク換金目的で高額商品を狙う命がけのホームレス当てないと街宣車を回すと脅してくる右翼の構成員など、ほとんどがいい大人ばっかり。で、儲かりましたね。みんな、当選確率を操作されていることとに、これっぽっちも気がついていないわけです」 

34回も挑戦してるのに当たらやろ、ゴラァァ!!

丸「それからは順調で?」

久良木氏「ええ。調子よく商売をやってたましたよ。6年くらいは左うちわでね。でも、そんな詐欺みたいな商売、長続きはしないですよ。 突然すごい剣幕で、ショップの中に飛び込んできた眼光鋭い50がらみの男が“これ、34回もやってるのに、ぜんぜん当たらへんやないか!!”とクレームをつけてきまして……。

時々悪態をつくお客もいるので、いつも平謝りで帰ってもらっていました。しかし、“これ、ちょっとおかしいんちゃうか? こういうマシンなら、0.5%の確率が最低設定のはず。20回以上やったら絶対当たるハズやろ!”と」

丸「34回ってことは34,000円も使ってるんですね。にしても、よく知ってますね、設定の話とか

サプライズガチャにもガイドライン?

久良木氏「“おまえのところは、アミューズメント業界と警察が作った射幸心を抑制するガイドラインに沿って、ちゃんと営業してるんやろな!?”と」

丸「そんな取り決めがあるんですね」

久良木氏「サプライスガチャは警察庁の裁量、目こぼしで容認されてるそうなんですよね、後で知ったのですが、景品法とかいろいろとあって……。“実際には、パチンコ店のような許可がいるんだぞ、触法だぞ”と脅されました」

丸「その人、何者なんですか?

久良木氏「その男は、怒り狂って車に乗り込み、帰っていきました。次の日から、なぜか店の前でスピード違反や携帯電話使用の取締りがはじまりました。それまでそんなことが無かったのでよく覚えています。店の前でそんなのやられると、まぁ、客足は遠のきますよね」

男の正体とは?

久良木氏「それからは、制服警官がやたらに巡回するようになって、店の前にたむろする少年たちの補導をするようになりました。さらに、うちの店の客に突然職務質門をかけたりと、明らかに普通じゃないんですよね。極めつけは、客同士のトラブルが起こって、110番通報したんですが、まったく警察が動いてくれなかったことです。嫌がらせとしか、思えません。それから数週間後、店にあの時の男が来たんです

丸「はい……」

久良木氏「スピード違反の取り締まりから始まった一連の出来事って、その男が来てからなんですよね。で、当時私も精神的に参ってしまっていたんで、“もう、勘弁してください!! お詫びに欲しい景品を差し上げますから……”とお願いしたんです。刑事さんかなにかなんだろうって。とにかく、今までの警察がらみの“嫌がらせ”をどうしてもやめてほしかったんです!」

丸「やっぱり、ですよね

久良木氏「すると、男は“ワシ、〇〇署の署長や。詐欺みたいなことしてたらアカンぞ”と。名乗った〇〇署はその辺り一帯を管轄してる警察署です」

丸「マジですか……やっぱり。しかも警察署長なのにガチャガチャですか?

久良木氏「景品を進呈しますと言っているのに、“ちゃんと挑戦して、当たらなイヤや!”とダダをこねられましてね……。仕方がないので、後日によく当たるように調整したガチャの前に招きました。で、“やったぁ~当たった! 当たった”って、お望みの景品・アブトロニクス(腹筋マシーン)を当てて、上機嫌で帰っていきました……。それからは、あからさまな警察の嫌がらせはなくなりましたね」

ギャンブル依存は、パチンコや競馬、競輪、競艇だけではなく、街角の店先でも発症するようだ。確かに景品を当てるというゲームに、人は熱くなる。そこを狙って商売として成立させたかに見えたサプライズガチャ。それ以来、久良木氏は懲りて、ガチャ商売を細々とやるようになったという。

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『丸野裕行の裏ネタJournal』や『初めての不動産投資マガジン』などのポータルサイト編集長、文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンデージャポン』、テレビ朝日『EXD44』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、ABC『雨上がりのAさんの話』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビ・ラジオなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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