「この国の教育をそこまで信じる必要もない。英語はその最たるもの。」 RADWIMPS・野田洋次郎さんのツイートに賛否両論

人気ロックバンドRADWIMPS野田洋次郎さんが自身のTwitter上で日本の英語教育の問題点に言及したツイートを公開し話題になっている。

10月9日、野田さんは日本の学校教育について意見する2件のツイートを公開。特に、ほとんどの人が英語を話すことができない日本の現状はアジア諸国の中でも異常だとし、学校の英語教育のあり方に苦言を呈している。

「学生の皆は全教科を満遍なくできるようになる必要など全くないと思います。この国の教育をそこまで信じる必要もない。英語はその最たるもの。自分の学びたいものをたくさん好きになってたくさん学んだらいい。どれか一つでも飛び抜けて好きになれれば全部平均点の人よりずっと強いと思います。」


https://twitter.com/YojiNoda1/status/1181664607208738816

「日本でまじめに6年、9年間英語の授業を受けてもほとんどの人が英語を話せない。そんなの普通に考えておかしい。アジアでも抜きんでてると思います。国民性もあるのかもしれないけど英語教育のあり方がズレているのは周知の事実と思います。教育のあり方を大人はどこまで考えているのか疑問に思います。」


https://twitter.com/YojiNoda1/status/1181666174368649217

5歳から10歳までの期間をアメリカで過ごした帰国子女で、楽曲で英語詞を披露したり海外からのインタビューに英語で応じている野田さんですら、実は英会話に自信があるわけではないという。果たして日本の英語教育とはなんなのか。

Twitter上では野田さんのツイートに対し、賛否両論さまざまなコメントが寄せられている。

「『英語の使い方』ではなく『日本人が作った英語のオベンキョウ』を学んだ結果。」

「ちゃんと英会話できる洋次郎が言うと、説得力ありすぎて、、、
じゃあ、どうやって学んでいったらいいかしら??😊教えて欲しい✨」

「英語を勉強したいって言うみんなのモチベーションがなんなのかが気になる
勉強はモチベーションじゃないって言う人がいるかもしれないけれど、
じゃあ、少しでもモチベーションのある勉強をしてしまう
俺が英語知りたくなったのはRADWIMPSの英語の歌詞を自分なりに自分の感性で感じたいと思ったから」

「日本の英語教育は、大学で論文を読んだり、書いたりできる様にカリキュラムが組まれているらしい。
で、学校教育で英語が話せないというのは嘘で、外国に行ったことなくても、偏差値の高い大学に通っている学生で、遊んでいない奴は英語喋れますよ。
英語喋れないのは勉強足りないだけ。簡単な理由です

だから、その「まじめに勉強しても」の「まじめ」の度合いが圧倒的に低いんだと思いますね。
ハッキリ言って、いわゆるFラン大学の英語の授業より、高校の進学校の英語の授業の方が圧倒的にレベルが高いです。
旧帝大に合格できるぐらい英語勉強して初めて「まじめに」と言えるのです。」

「英語が話せることを国際化と言うこと自体、英語を母国語とする国の刷り込みです。
日本語を大切にせず上部だけの英会話が出来ても意味がありません。
話す内容を日本語でどれだけ思考出来るかの方が喫緊の課題、私はそう思います。」

野田さんの言うような指摘はそれこそ戦後あたりから何十年もされていることだ。また、限られた学びの時間の中で、英語が話せるようになることをどこまで重視すべきかということも重要な視点だろう。理論的な思考ができ、幅広い教養があり、その上で英語も話せるようになるならこの上ないのだが。

※画像はTwitter(@YojiNoda1)から引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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