「この顔でも日本人なんです」 パキスタン系日本人に対する警察官の無礼な職務質問がTwitter上で話題に

パキスタン系日本人、ゼインさんが9月28日に投稿した職務質問に関するツイートが話題になっている。

ツイートに添付された画像にはゼインさんと、職務質問を終えて去ってゆく二人の警察官の姿。

ゼインさんはこれまで少なくとも4回は職務質問を体験し、そのたびに日本国籍を持った日本人にも関わらず、その外見から「在留カードは?」などと高圧的に詰問されてきたという。

「僕はパキスタン系日本人です。国籍も日本です。顔はこれでも日本人なんです。
職質には協力します。しかし最初から「在留カードは」「パスポートは」「ないなら逮捕しなきゃいけないよ」と言う聞き方は嫌な気分になります

「本人確認書類の提示をお願いします」が適切です。この顔でも日本人なんです」


https://twitter.com/zainulabaden/status/1177857308988018688

ゼインさんは自分が日本人である旨、在留カードやパスポートを持っていない旨を伝え、代わりに免許証を提示するのだが、それでもまだ「日本国籍になると在留カードなくなるの?」などと食い下がる警察官がいるらしい。

ゼインさんの今回の告発に対し、Twitter上では大きな反響が起こっている。

「タイ人のもと旦那、職質や鞄の確認が多いので「○○の配偶者で○○勤務、在留資格は日本人の配偶者、薬物、拳銃、地下銀行など一切関係ありません。問合せは妻○○まで」と和文、英文で書いたカード持たせました。大の大人に…。警察に苦情言っても高飛車で不快でした。今も変わらないのですね。」

「自分はフィリピンと日本のハーフです
職質もビザの確認も日常茶飯事です
駅で私服警官に止められることもあります
1日3回職質受けた事もあります
結論、諦めるしか無いです
自分は周りに面白おかしく話すことによって発散してます
どうか折れずにどうか真っ直ぐ笑って生きてください」

「災難でしたね。
警察って実は割と法律のことガバガバですからね。自分の担当業務の事でも知らない場合がありますよね。」

「実に失礼な話ですな。
「本人確認書類の提示をお願いします」だよね。
それよりも何よりも随分と高圧的な物言いをしてるようなのが気になります。
そこに国籍は関係ない、人としての資質が欠けてるかと思う。」

「アメリカ人(白人)の夫が1987年から93年まで日本に住んでいたときには一度として道で「外国人登録書(当時のもの)」をはじめIDの提示を求められたことはない(今日確認したけれど、交通事故のときですらなかったとうこと)。このあたりに日本の差別の深刻な傾向を感じる。」

「警察が煽り職質するから煽り運転もこの国から消えるわけなし。
ゼインさんお顔イケメソすぎん?」

警察による職務質問や取り調べを受け不愉快な思いをしたという人はあとを絶たない。

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また職務質問や取り調べが警察官個人の偏見によっておこなわれたり、その手順が正式なルールや社会的マナーに反しているというケースも少なくない。

これまでゼインさんに職務質問した警察官たちにも、偏見やマナー違反、法知識の欠如などがあったのではないか。社会が多様化してゆく中で、警察業務もよりクリーンに、より健全に変容するべき時期が来ているようだ。

※画像はTwitter(@zainulabaden)から引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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