布袋寅泰さんがコブクロ小渕さんの国家斉唱の失敗を分析&フォローして話題に

9月23日、ギタリストでミュージシャンの布袋寅泰さんが先日開催されたマラソン・グランドチャンピオンシップでのコブクロ小渕健太郎さんの国家斉唱について自身のInstagram上で言及して話題になっている。

小渕さんは9月15日に開催されたマラソン・グランドチャンピオンシップの式典でアカペラで君が代を披露したのだが、不自然に高すぎるキーで歌いはじめたかと思ったら、声は飛ぶわ音程は外すわのまさかの絶不調。

この模様は情報番組で生中継されていたため、TwitterなどSNS上でも

「お風呂にいたら、コウメ太夫みたいなの聴こえたから何だろと思って旦那さんに聞いたら「コブクロが今、国歌斉唱した。」とのこと。」

などと即座に情報拡散されてしまった。

そして23日、事件から1週間以上を経て布袋さんのInstagram投稿。

「ネットで小渕くんの国歌独唱について意見されてるのを見て僕も動画を見た。確かに理想的な歌唱であったとは言えず、誰よりも本人が一番悔しい思いをしているはずだ。本人は言い訳することは出来ないが、歌い出しの前深々とお辞儀をして、発声の際大切な横隔膜と喉との間の呼吸バランスか崩れ、歌い出しからオクターブが狂い、瞬時に元に戻すことが不自然だと察し、そのままのキーで歌わざるを得ない状況であったと僕は推測する。歌いきった後の彼は、泣きたいくらい悔しかったはずだ。擁護もしない。しかし否定もしない。ただ、力ある素晴らしいシンガーの一度のミスを、寛大に受け入れようとしない風潮を、僕はとても寂しく思う。」

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ネットで小渕くんの国歌独唱について意見されてるのを見て僕も動画を見た。確かに理想的な歌唱であったとは言えず、誰よりも本人が一番悔しい思いをしているはずだ。本人は言い訳することは出来ないが、歌い出しの前深々とお辞儀をして、発声の際大切な横隔膜と喉との間の呼吸バランスか崩れ、歌い出しからオクターブが狂い、瞬時に元に戻すことが不自然だと察し、そのままのキーで歌わざるを得ない状況であったと僕は推測する。歌いきった後の彼は、泣きたいくらい悔しかったはずだ。擁護もしない。しかし否定もしない。ただ、力ある素晴らしいシンガーの一度のミスを、寛大に受け入れようとしない風潮を、僕はとても寂しく思う。

HOTEI Officialさん(@hotei_official)がシェアした投稿 – 2019年 9月月21日午後3時04分PDT


https://www.instagram.com/p/B2sHlgwAP9i/?utm_source=ig_web_copy_link

小渕さんの失敗について的確に分析した上で、擁護こそしないが、世間はもっと寛大さを持っていいんじゃないかというメッセージ。この投稿に対し、ファンからは数多くのコメントが寄せられている。

「あの状況で、小渕さんの頭の中では一瞬でいろんな事を考えられて、最良の選択をされたのでしょう…小渕さんのブログを読んで、内心はきっと悔しくてたまらないだろに、ファンの人たちに心配かけないように、と優しい心遣いに胸が締め付けられました…正直に書いてくれた小渕さんを人間らしく、愛しく思えました。小渕さんは、身をもって世間のみなさんに大切なものをおしえてくれたのだと思っています。それはいつか輝くものに変わると信じています。布袋さんありがとうございます。小渕さんの事がずっと心配で、ずっと引っ掛かっていたので、私も心も少し癒えました。」

「知らなかった人も多かったのに布袋さんがコメント出したせいでネットニュースになって知った人も多い。スルーする優しさを知らない布袋さんを僕はとても寂しく思う。」

「限界のキーにチャレンジしたと小渕くんはブログに書いてましたが、もしかして、それ以上に高いキーで始まってしまったのか??それは、本人にしか分かりませんね💦
私は敢えて、Twitter等の批判は見ないようにしました。
検索してしまえば、見たくない投稿いっぱいだろうなと思ったから。

でも、もしも、あれが小渕くんじゃなかったら、批判的なコメント私もしちゃってたのかもと思うと、その場だけを見て安易にコメントしちゃいけないなと思いました。

あれが小渕くんの全てではもちろんないから。
なんなく歌えるキーで歌っても良かったけど、敢えてのチャレンジ。
いつかどこかで何かの形でリベンジして欲しいです。」

「個人的には何も思ってないけど、まぁプロだから、そのへんの覚悟も必要でしょう。」

大半は布袋さんに感謝、共感する内容だったが、一部で今さら話を蒸し返してさらなるニュースを生んでしまったことへの批判も見られた。布袋さんとしては可愛い後輩へのフォローのつもりだったのだろうが……どうせならもう少し早めにメッセージを発信したほうが、より良かったのかもしれない。

※画像はinstagramから引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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