「自粛しても意味がありません」 千葉市長の毅然としたクレーム対応に称賛の声

台風15号の影響でいまだに各地で停電や断水が続いている千葉県。

まだまだ残暑厳しい折、被災者の方々がこれ以上疲弊しないためにもいち早い復旧支援が望まれるが、そんな中、あるクレームをめぐる熊谷俊人 千葉市長のツイートが注目を集めている。

熊谷市長が触れたのは、水遊びする養護学校の生徒を「災害の中、不謹慎」だとする一件のクレーム。

https://twitter.com/kumagai_chiba/status/1171886373277597696?s=19

養護学校の生徒が水遊びしていることについて「災害の中、不謹慎」との苦情が入りました(その方は停電は発生していない地域にお住い)。
確かに千葉市内を始め、県内が停電・断水な中、不謹慎と思う方もいるかもしれませんが、自粛しても意味がありません。心を寄せて頂いた上で、自粛はご遠慮下さい」

この非常時に際し、市役所など公共の機関はてんやわんやの大騒ぎになっているに違いない。クレーム主はなんかしらの正義感に燃えて行動したのだろうが、こんな時に自分の一方的な意見を押し付けるのが本当の正義なのだろうか。他人に対し自粛を求めることが社会的なプラスになるのだろうか。

クレームに対して毅然とした姿勢を示した熊谷市長については、Twitterにて数多くの賛同、称賛のコメントが寄せられている。

「座して願ったって、復旧が進むわけでは無いのに…
震災時もそうでしたが、普通の暮らしができる人は普通に暮らすべきと思います。」

「熊谷市長さん、的確な判断ありがとうございます。障害をお持ちのお子さんにとって、暑い時期の水遊び活動は非常に大切と聞いております。こんな時だからこそ、守ってあげてください。」

「知的障害等、障害を持っている子どもたちにとって、環境の変化が苦手だったり、ストレスを上手く発散できなかったりすることも多い中で、先生方が今、子どもたちに最前の対応をしてくれているはずなので、、、市長のこのツイートで広く周知してもらえるといいなぁ。」

過去の災害の際にも、他者に過度な自粛を求める行為はたびたび問題視されていた。過度な自粛は人々の心はもちろん、被災地や周辺地の経済活動をも萎縮させ、結果的に災害による爪あとを深くしかねない。非常時だからこそ他者に対する寛容な心を持ちたいものだ。

※画像はTwitterから引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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