14年間無免許!カーディーラー勤務の営業マンが逮捕された理由

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうも、特殊犯罪アナリスト&裏社会ライターの丸野裕行です。

今年7月に、千葉県柏市の小学校教頭が偽造有印公文書行使の疑いで逮捕されました。通行禁止道路の通行許可申請書を申請するために妻の運転免許証を偽造したのですが、なんと妻の免許証に自分の顔写真と名前を貼り付けて、コピーしたものを提出したのだとか。

運転免許を取得した記録がまったくなく、長期に渡って無免許運転をした可能性(無免許の道交法違反容疑)もあるらしいのですが、こんな長期間バレないものなのでしょうか?

実は意外にこのようなことは多いようなのです。

今回お話を聞いたのは、自動車メーカーに勤めながら、実は無免許で営業マンを続けていたという久保田仁志氏(仮名/44才/文具メーカー勤務)。彼はどのようにして無免許運転を繰り返し、そして逮捕されたのでしょうか?

14年間も無事故無違反

丸野(以下、丸)「よろしくお願いします。あの~……唐突なんですが、バレないもんなんですか?

久保田氏「切符を切られたことなんてなかったですね。無免許でもいいのかなぁ~って思ってしまいまして。運転しているときは、できるだけ軽率なドライビングを慎んでましたし、交通法規は必ず順守していましたね。でも、ある日、しょ~むないミスでバレて逮捕されました」

丸「交通法規守ってるって……。でもなぜ免許を取得しようとは思わなかったんですか?」

久保田氏「社会人になって、教習所で眠い目をこすりながら、学科と実地のカリキュラムを受けてたんですけど、本番の学科試験に受からなかったんですよ。21回も不合格になっちゃって

丸「はぁ……」

久保田氏「でもね、オレは自分の運転技術にだけには自信があったんですよ。もういいか、と。開き直って、親の車や友達の車を無免許で運転をはじめたのが20歳の頃ですね。マイカーも購入して、それから無免許人生がはじまりました。それから捕まるまで、14年間無事故無違反です」

転職を考えたのが大好きだった自動車メーカー

丸「どういうキッカケで自動車メーカーで働きはじめたんですか?」

久保田氏「単純に車が好きだからです。で、選んだのは『X自動車』。日本ではかなりの販売台数を誇る企業です。入社試験を受けて、履歴書には適当に“第一種普通自動車免許取得”と書き込んだら、営業マンに見事合格。免許の確認などもなかったですね」

丸「ごめんなさい。なんか、ちょっと理解できません

久保田氏「入社後の仕事としては、既存客への定期点検・車検などの案内や買い替えのセールス、新規客への営業、販売した車両の納車・引取業務、社用車を売るために企業への飛び込みなどです。好きな車に囲まれて、充実していました」

丸「常に営業車を運転して、ですか?

久保田氏「はい。安全で確実に納車などを行うための新入社員の運転教育などもやっていました。無免許がバレないコツっていうのがありまして……」

無免許運転で気をつけたいポイント

久保田氏流の《無免許運転で気をつけること》
1.信号は黄色で停止
2.一旦停止は3秒間
3.制限速度は必ず守る。左斜線オンリー
4.遠乗りは絶対にしない
5.事故を起こさないこと:自損などもってのほか、もらい事故もドライビングテクニックで避ける

久保田氏「など、基本的なことを守ることで交通取締りにはあいません。ですが、いかんせん事故までは予見できません。11年が経過した頃、ホームセンターの駐車場で事故を起こしてしまいました。後にも先にも1度だけの事故です」

丸「どうなったんですか?」

久保田氏「タイヤ止めのない駐車場で、バックしすぎて後ろの車に接触してしまったんですが、キズなんかついていないのに、向こうの剣幕はすごかったです。もうヤケクソで、とっさに車を売ったいかつい社名の『権藤興業(仮名)』の名刺を差し出して、怒声をあげました。“ゴゴォォラァ! おう、被害届出せや!! オマエの住所と電話番号が分った方が都合ええは! 毎日お前の家行ったるさかいな!”と。怒鳴り散らすと、相手は血相を変えて逃げ帰っていきました。命拾いです。ちなみに『権藤興業』というのは、紙オムツの商社です」

「実はワシの仕事〇〇やねん」

丸「間一髪ですね」

久保田氏「でも、強運の無免許生活も終わりを迎えます。平成14年の夏でしたね。ボーナスが支給されて、車の買い替えのシーズンが到来。他の営業マンが売ったワンボックスの納車を頼まれて、渋々向かったんですが……

丸「はい」

久保田氏「目的地は、京都の町家が立ち並んでいるややこしい道を通らなければいけなかったんです。狭い道幅に圧迫感を感じながら、何度もハンドルを切って目的地へ到着すると、玄関前で腕組みする、頑固そうな客の姿がありました。で、その客が“ウチの家の前の通りは左折禁止でっせ。直進車が来てたら危ないでしょ? はい、免許証見せて”と。話を聞くと、“現職の交通課の警官”だったんです」

丸「アウトですね

久保田氏「“勘弁してください!”って拝み倒したんですが、無免許運転がバレました。連行された署内で“無免許運転”の現行犯で緊急逮捕。14年という期間が悪質と判断されて、執行猶予もつくことなく、交通刑務所に2年服役しました」

それから久保田氏は、出所し、免許をしっかりと取得して、今では真面目に営業の仕事に就いているようです。
みなさん、無免許を欺くための涙ぐましい努力より、免許はちゃんと取得しましょう。

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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