週刊文春がEXIT兼近さん未成年時の逮捕歴報じるもファンは反発! 吉本興業は「法的措置も検討」

9月4日、週刊文春(文藝春秋)が人気お笑いコンビEXIT兼近大樹さんに売春防止法違反による逮捕歴があることを報道した。

事件が起こったのは2011年。当時未成年だった兼近さんは知人の少女に売春をあっせんした疑いで逮捕され、簡易裁判の結果、罰金刑10万円を支払ったという。法律的な無知が引き起こした過ちだったようだ。

兼近さんは“チャラく見えるが実は真面目”というキャラクターで知られており、文春の報道は多くの人にショックを与えたが。しかし一方で、未成年時の、罰金刑で済んだような犯罪をわざわざ掘り返してまで報道する必要があるのかという疑問を抱いた人も多いようだ。

9月5日午前5時には兼近さんの相方、りんたろーさんが自身のTwitter上で兼近さんを弁護する声明を発表した。

「先輩や後輩、関係者の皆様
応援してくださったファンの皆様
僕達に関わってくれた全ての方々へ

元々兼近と出会わなければ今のような幸せな日々が訪れる事はなかったでしょう。
兼近がいなければなかった人生。
あいつと漫才をした時どん底にいた僕にまだあんたの人生は終わっていない。
もう一回頑張る権利があると手を差し伸べられた気持ちでした。
身勝手ではありますが、今度は僕がそばに居て今のあいつを肯定してやりたいんです。
世間はそうはいかなくたってたとえネット社会に飲み込まれその息を止められてあいつを肯定するのがたったひとりになったって僕だけはあいつを肯定してやりたいんです。
僕だけは今のあいつがどういう人間か1番近くにいて誰よりも知っているのだから。

相方をはじめ、支えてくださってる皆さんのお陰で沢山の幸せな経験をさせて頂きました。
今も尚感謝しかないですし自分達の力だけで成し遂げた事なんて何一つありません。
本当は真面目とか言ってどこが真面目なんだよと思う方いると思います。
僕自身もしかり決して人に誇れるような人間ではありません。
右肩上がりに上がっていく好感度とは裏腹に僕達自身が世間とのイメージにギャップを感じるようになってきていつしかあいつは世間に嘘をついてるようで苦しいと思うようになったのかもしれません。
嬉しいと言う表現が正しかったかは疑問ですが嘘がつけない性格の彼は本当の事を言いたいけれど言えないジレンマに日々、悩まされどこかホッとした気持ちがそういう言葉となって出てしまったのだと思います。

過去の事だからなんて言えません。
過去の事を悔い改めこれからをどう生きるかで信頼を取り戻せるようより一層精進していきたいと思います。
応援してくれる人がいる限り僕たちはその人に届くように笑いをエンターテイメントを続けていきたいと思っています。
今回は心配とご迷惑をかけたことを深くお詫び出来たらと思います。
申し訳ありませんでした。」


https://twitter.com/rinnxofficial/status/1169339366365220864

また同日の午前11時過ぎには兼近さん自身も9月5日にTwitter上でファンや関係者に対するお詫びと、事件についての反省、今後の芸能活動継続を表明している。

「関係者、応援してくれている皆様へ

この度は、お騒がせしてご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございません。
吉本、相方、先輩、後輩達にもご迷惑をおかけしてしまい本当申し訳ないです。
今回の事で改めて自らの過去としっかりと向き合おうと思いました。
兼近は過去の法律違反を美談にする気も肯定する気もありません。
今は永遠に背負い続け、こんな俺が夢を見たり簡単に他者と関わってはいけないと再認識しています。
しかしこんな俺だからこそ出来る事、見てほしい事、伝えられる事がたくさんあると思って居ます。

この件は被害者が居なかったかもしれませんが法に裁かれずとも俺は沢山の人に迷惑をかけたり傷付けてしまったりして生きて来ました。
でもどれだけ自分の生まれ落ちた場所、育ってきた環境、当時当たり前になっていた普通を恨んでも、それは俺を生み育ててくれた親族、先生や友達、関わってくれた全ての方の人生も否定することになるので、恨んだり後悔する事は辞めました。
そんな自分を否定することを辞めれるよう、それがあったから今がありますといつか言えるような生き方をするように毎日心がけています。

最初から真面目にドロップアウトせず日々過ごしている皆様が正しいと思います。俺は途中から道に戻ろうとしてしまった別世界の奴なので同情してほしいなんてクソほども思いませんしそれでも俺はまだみんなと生きていきたいと思ってしまっています。
60億人60億色の生き方があって中には自分の今いる場所に違和感を感じている人も居ると思う。そこから抜け出しても受け入れてくれる場所はまだあるぞと、失敗しても抜け出して楽しんで生きてる俺を見せることが人を励ます事になれればと本気で思っています。

今回の未成年時の罪を報道されてしまった事に関しては自分のした事なので、ルールはどうあれ受け入れます。むしろ世に事実を伝えられたので多少の感謝もあります。もちろん事実でないことも多く書かれてあるので、それは文春さんが兼近の否定の文章も載せてくれています。見出しだけで判断せず、買って内容を読んで見てください。多少のカットはあるものの割と兼近の言葉で書いてくれてます。何故そんな日々を送っていたか、兼近の何が本当で何が違うのかを知りたいと思う方には全て本当の話を別媒体で必ずしたいと思います。日々の辛いことの出口になれるようなコンビEXITをこれからもよろしくお願い致します。」


https://twitter.com/kanechi_monster/status/1169437349366751233

今回のりんたろーさん、兼近さんのツイートに対し、お笑いファンからは激励のコメントが殺到している。

「過去に悪い事しないで生きてこれた人ってどれくらい居るのかな。人を轢き殺しても罪にならない人もいるし。芸能人だからダメなの?よくわかんねえな。兼近くん。頑張れ。応援してるぞ。」

「環境のせいにしたらダメと言われる方も
いると思う、けどやはり、環境は影響するよね。その事に責任を押し付けたら 優しい人柄の兼近さんならなお、環境のせいじゃないと自分で背負っていこうとするかもしれない。
りんたろーさん、あなたしか 彼を心底信じて支えられる人は今いないと思います。」

「人生は長いし過ちを悔い改めて今を生きている。
それで充分だと思います。
人間誰しも人に言えない事や過去がある人はたくさんいます。
それを有名になったからと今更昔の話を掘り起こして見せしめにするような行為をする週刊誌は嫌いです。
これからも活躍してる姿が見たいです
応援しています。」

「かねち…💖
大丈夫よ‼️心配しないで😊
バスツアーの時バツイチの私に、バツでなくてそれはマル⭕️だよ💜って何度も言ってくれた事…前向きになるための⭕️だって言ってくれてすごく自信が持てました🥰
既に私の人生を救ってくれてます💚
今まで通り底抜けに明るいかねちで居てね☺️
応援してます📣📣📣」

「かねちが紡いできた人生まるごと
あなたが大好きで、かねちが幸せなことが私の幸せ。ずっと一緒に同じ時代を生きていきたいと思ってるよ。EXITに出会えて良かった。
大変な中、ファンのためにツイートありがとう。」

タレントの不祥事に厳しいことで知られる所属事務所の吉本興業も、今回の報道に対しては事件が兼近さんが芸能活動を始める以前のことで、かつ未成年の時点での犯行であったことを重視。ホームページ上で、文春への法的措置も辞さないという内容の声明を発表している。

「本件記事は、兼近が未成年であり、弊社に所属して芸能活動を開始する前の2011年の時点における事実を、公益を図る目的なく報道するものであり、弊社所属タレントのプライバシー権・名誉権に対する重大な侵害にあたると考えざるを得ません。また、本件記事は、兼近が何らの刑事処分を受けていない事実についても、あたかも兼近が犯罪行為を行ったかのように伝えており、この点においても弊社所属タレントへの著しい権利侵害となるものです。
(9月5日発表「当社所属タレント兼近大樹に関する一部報道について」から一部抜粋)」

芸能人がプライベートを暴かれることを「有名税」と言う人もいるが、そのようなあやふやな概念で個人の人生が左右されていいものだろうか。過去の過ちを反省し、立ち直っている人を再び奈落に突き落とすような行為に問題はないのだろうか。今後、本件がどのような経緯をたどるか注視したい。

※画像はTwitterから引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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