公開中の映画『ロケットマン』は、あのエルトン・ジョンの半生を映画化した話題のミュージック・エンターテイメント超大作です。『キングスマン』シリーズの若手人気スター、タロン・エジャトンがエルトン役を務め、ノンクレジットですが昨年の大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』の最終監督を務めたデクスター・フレッチャーが監督した注目の一作に!
タロンは「これほど愛されている人物だ。彼の人生や音楽を心から表現するしかない」と、劇中のエルトンの名曲の数々を全編吹き替えなしで熱唱! 音楽界の最高峰グラミー賞を5度受賞、世界一売れたシングルの記録を保持する伝説的ミュージシャンの心の叫びを、圧倒的な演技力&表現力で魅せてくれます。来日したタロン・エジャトンにお話を聞きました。
■ストーリー
イギリスは郊外ピナー。不在がちの厳格な父親と子に無関心な母親の元、孤独を感じて育った少年レジナルド・ドワイト。ある時、天才的な音楽センスを見出され、国立音楽院に入学をする。ミュージシャンになることを夢見た少年は、やがて古くさい自分の名前を、それまでの自分を捨てることを決意する。新たな彼の名前は――「エルトン・ジョン」だった……。
●日本では「僕の歌は君の歌」が大人気で、ディズニーファンには映画『ライオン・キング』の「愛を感じて」なども知られていますが、ご自身は何が好きですか?
映画の中には登場しないけれど、「サムワン・セイヴド・マイ・ライフ・トゥナイト(Someone Saved My Life Tonight)」という曲が一番好きで、映画の中では「僕の歌は君の歌」が一番好きさ。皆と同じようにあの曲が大好きだ。撮影の時そのまま歌も録音したので撮影はすごく楽しめたよ。
●この映画のテーマですが、人生の皮肉みたいなものを感じました。あれだけ波乱万丈な人生を送ったからこそ、エルトンは数々の名曲を生み出したと思いますが、いかがでしょうか?
幸せな人や人生に満足している人たちが、必ずしも素晴らしい芸術作品を作るわけではないよね。必要から発明が生まれるとよく言うけれども、ただエルトンに関して言うと、神から授かった本当に美しいメロディーを作る才能があったわけだよ。それは本当に素晴らしいことだと思っている。
●数々の名曲誕生の背景には、あの複雑な家庭環境の影響も大きかったと思いますか?
成功したいという強い野心や欲望は、親に愛されなかった影響も大きいよね。人よりも素晴らしい人生を手に入れるのだ、という思いに結びついていると思う。それが音楽に実際にどう反映しているのかと言うと、これまで自分が培ってきた経験が作品に反映されていくことは自然なことだと思うけれど、でもあれだけ美しい曲が生まれるのは、たぶん永遠の謎かな。
●映画では昨日までの自分を捨てて本当の自分になるというセリフやテーマも登場しましたが、そのことについて思うことは?
自分は普通に成長して、そのまま今の自分になっていると思うので、特に彼のあのシーンのような気持ちになったことはないかな。もしかしたら自分も彼のような感じだったら、変えようと思ったかもしれないけれどね。
●映画を楽しみに待っている方へ、一言メッセージをお願いいたします!
エルトンは伝説のミュージシャンだけれど、悩みや問題を抱えているところは僕らと変わらないよ。彼が有名人だからということは関係ないので、エルトンの人間らしい生きかたに感動する作品になっていると思います。
『ロケットマン』
大ヒット公開中!
配給:東和ピクチャーズ
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