MONGOL800から儀間崇さんが脱退 「人間性や音楽性、感覚や感性のズレが大きくなっていった」

  by 中将タカノリ  Tags :  

7月3日、人気ロックバンド、MONGOL800でギター、ボーカルを担当する儀間崇(ぎま たかし)さんが同バンドからの脱退を発表した。

MONGOL800は今年2月、日本武道館で結成20周年記念ライブを成功させたばかり。

しかし、儀間さんはその後5月より体調不良を理由に活動を休養していた。

以下は儀間さんのコメント全文。

「いつもMONGOL800を応援してくれてありがとうございます。

この度、MONGOL800を脱退することに致しました。

突然のご報告になってしまい申し訳ございません。

4月からMONGOL800としての活動をお休みしていた事で、ファンの皆様、関係者の皆様を驚かせてしまい、ご心配と多大なるご迷惑をおかけした事を深くお詫び申し上げます。

自分は変わらず元気に過ごしております。

昨年バンド結成20周年を迎え、今後も25年、30年とMONGOL800を続けていくつもりでした。

しかし、いつの頃からかMONGOL800の活動を負担に感じる事が多くなってきました。

理由をひと言で表す事はとても難しいのですが・・・

時間の経過の中で、人間性や音楽性、感覚や感性のズレが大きくなっていったのだと思います。

正直、10年以上前から「辞めたい」という思いが頭の片隅にあり、脱退したいと相談した事もありました。そして説得される度に「何かが変わるかも」と信じて活動を続けました。しかし状況は変わりませんでした。

「これは贅沢な悩みなんだ」「世の中に楽な仕事は無い」「どんなバンドだって悩みを抱えながら続けている」と言い聞かせ、お客さんの為に頑張ろうと決めて続けてきました。

実際ステージに立ち、お客さんの前で演奏している時は、心から楽しんでいました。

それはバンドを始めた高校生の頃から、最後となった武道館ライブまで全く変わらない気持ちのままです。

恵まれた環境で音楽が出来る状況。それを自ら離れる事が正しいのか、今の自分には正直分かりませんが、これからは1人の人間として今までやってみたかった事を全て経験していくつもりです。

そう考えるととても楽になりました。

学生を終えて、すぐに音楽の道に突入し、ひたすら突っ走って来たモンパチは自分の全てでした。

沢山の奇跡を目の当たりにし、あり得ない経験を沢山させて貰いました。

キヨサク、サッシには心から感謝しています。

そして、2人に1番申し訳なく思っています。

本当にごめんなさい。

2人はこれからも突っ走って行くと思うので、皆様変わらない応援をよろしくお願いします。

自分は別に音楽が嫌になった訳じゃないし、普通にギターは触り続けるし、音楽を辞めるつもりはありません。

この先、音楽以外の事も含め、何かしらの表現が出来たらいいなと思っています。

その時はモンパチ共々どうかよろしくお願いします。

そして 今まで関わってくれた全ての方々に感謝しています。

本当にありがとうございました。

2019年7月3日

儀間 崇」

メンバーやファンに感謝を綴りながらも、バンド内で人間性や音楽性の相違があり、以前から脱退を検討していたことを明かした儀間さん。

突然の発表に『Twitter』上ではファン、交友のあるミュージシャンから驚きの声、心配の声が多数上がっている。

https://twitter.com/yamaguchi_SBM/status/1146386732520103937

「これからも儀間崇くんをリスペクトします。 MONGOL800をリスペクトします。」

「当然、ご本人の気持ちが1番なのは分かってます。分かってるけど、本当は凄く寂しい。どこかで覚悟してたけど。言葉を選ばないで言えば、MONGOL800は上江洲清作・儀間崇・高里悟の3人じゃなきゃ嫌だ…。こんなファンで申し訳ないです…。」

「サポートメンバーのヨースケさんが亡くなられたのが、 少しでも関係してなければいいですが…。 とにかくファンはたるものメンバー脱退があっても、モンパチが存続する限り、応援し続けるだけですね。」

「懐かしいなぁ〜、最初にアルバムがバカ売れした時が2001年だったかな?高校生だった(笑)何年後かにプロポーズ大作戦で若い子にも浸透したが、当時はあなたに派と小さな恋の歌派でクラスが分かれてたの思い出します…月日が経つのはあっという間だなって感じました…」

「ウソ800であってほしいです😢」

「お疲れ様でした!寂しいけど、普通のリーマンも転職に悩んだりするし、年齢的にも転職考えるような時期だったりするし、まだまだ若いし、タカシにとってより良い豊かなこれからを応援します✨ 最高に楽しいモンパチLIFEを今までありがとう😊なんだかとりあえず私も頑張ります!」

MONGOL800と言えば2001年にリリースしたアルバム『MESSAGE』がインディーズとしては破格の280万枚のセールスを記録。『小さな恋のうた』『あなたに』などのストレートかつシンプルなラブソングは今も広い層に愛されているレジェンド級の人気バンドだ。

ミュージシャンとしては稀な大成功をおさめながらも自らその安住のポジションから去ることを選んだ儀間さん。今後も音楽活動は継続するということだが、一体どのような展開が待っているのだろうか。

なおMONGOL800は今後、サポートメンバーを迎えてバンドとしての活動を継続してゆく。

※画像は『MONGOL800 Official Website』から引用しました
http://www.mongol800.jp/info0703

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

ウェブサイト: 【公式サイト】 http://www.chujyo-takanori.com/ 【公式ブログ "夜はきままに"】 http://blog.chujyo-takanori.com/

Twitter: chujyo_takanori

Facebook: takanori.chujyo