クレーム!暴言! 苦労しっぱなしの「旅行添乗員」というお仕事

  by 丸野裕行  Tags :  

どうも、ライターの丸野裕行です。

私たちが住む日本は、春夏秋冬、四季折々、様々な表情を楽しむことができます。

行楽シーズン、旅行に出かけて気分をリフレッシュする人も多いのではないでしょうか?

そんな旅行でお世話になるのが、全国の街角にお店を構える旅行代理店。人気のある京都や東京、沖縄、福岡、新幹線が開通した金沢など、選び放題、旅し放題。しかしワガママ言いたい放題のお客様の世話を行うなんてさぞ大変なお仕事なのではないでしょうか?

さて、そこで今回はあまり知られていない旅行添乗員さんの仕事について、現役添乗員の田畑さん(仮名/28歳)にお話を聞いてみました。

添乗員の9割が非正規雇用

彼は、この仕事について4年目になるといいいます。

「僕たちのような旅行会社の添乗員は、ほとんどが派遣社員です。お客様のクレームが入ったら最後、すぐにクビです。結構人気がある職業ですが、割には合いませんよ

旅すがら、ずっとガラの悪いお客から脅迫を受け続けることもあるという田畑さんですが、なぜそのような割に合わない仕事を続けているのでしょうか?

「すごく旅行好きで、それが高じてってやつで。まだ見たことのない日本の風景を全部見てやろうという気持ちで続けていますね。それに、そんな旅をお客様にも楽しんでほしいですね」

ちょっとでもクレームが入ると即クビで、ほとんど旅行会社の使い捨て状態になっているというのに、彼はあくまでポジティブです。

お客からのクレームは数知れず

続いて話を聞いてみても、田畑さんの話はほとほとツイていないことばかり。ほとんどの添乗員というのは、常に客からのクレームに怯えていると言います。

一番多いのが、新幹線や飛行機、バスなどの座席の優遇強要。

「バスに酔いやすい」などのお客さんからの希望を聞きながら座席表を埋めていくのですが、自分の身内が旅行会社本社の人間だと匂わせてくる参加者がワガママを通そうとしてくるといいます。

それを少しでも突っぱねようものなら、「キャンセルするから帰る」「帰ってから、本社にクレームをつける」などと脅迫。

非正規の添乗員は従わざるを得ないというのです。無碍(むげ)にはできないということで、ホテルの部屋をワンランクアップさせるなどの優遇をしたり、土産物を持ち帰らせたりと超優遇しなければならないそうです。「今回のことはご内密に……」と含みを持たせて、気持ちよく帰宅してもらうという寸法です。

「時々なんですが、旅行先のホテルと事前に配布されている旅行のパンフと内容がまったく違う、というクレームが入ることがあります。これって、よくあることなんですが、商法取引違反になっちゃうんです。ですから、後日、旅行券や商品券、全額返金を行うこともありますね。えっ、大損? いえ、それが実はそうでもないんですよ。ツアーなら、土産物屋めぐりの手数料や旅行写真の撮影などで損した分は補填できるので、なんとかはなるんです。でも、そういうクレーマーは、ごく一部の人だけですけど……

さらに彼は続けます。

上客のお客様のためのサービスを徹底

「最近多くなってきているのは、年配のマダム旅行への添乗が続いていたんですが、そのぉ……誘われると言いますか。なんと言いますか。お客様の気分を高められるように、お酒のお付き合い程度はさせてもらってます

なんと、添乗員は男女関係なくセクハラを受けることが非常に多いそうです。女性添乗員であれば、宴会に参加後、深夜までドンチャン騒ぎをして、お客のご機嫌をうかがうこともあるそうです。私服姿の肩や太ももに客の手が伸びてくることは日常茶飯事だといいます。

しかしなぜそこまでと思いますが、彼の話はこうです。

お客様から会社へ届くアンケートの評判が悪くなると、会社からどんどん仕事を干されていきます。完全出来高制なので、生活が苦しくなるわけです。好評価を獲得するためには、やはり夜の誘いには積極的に参加しないと……。女性はまだ拒否できる感じがありますが、男性添乗員になると、会社からも“次のツアーは上客だから、ちゃんとご機嫌とってこいよ”ってことになります」

信じられないことだが、彼は何度か金持ちのマダムに誘われ、朝までの時間を過ごしたこともあるそうです。ベッドサイドには、小遣いの20万円がそっと置かれていたといいます。女性客をどれだけ満足させるか。イマドキの添乗員の業務というのは、実はこの部分が一番大切になってくるのかもしれません。

引率先のJKと付き合う添乗員まで……

一年の添乗員の仕事のほとんどが修学旅行や卒業旅行だといいます。若い身空で、この業界で苦労している田畑さんでも、なにか“おいしい思い”というのはないのでしょうか?

「おいしい思いと言えば、女子高生にモテることですかね、ええ。犯罪ですから、手は出しませんが、マセた女の子になると、アプローチがすごいです」

男性添乗員が生徒に手を出した事件が一時期増えたことがあると言います。それ以来、会社側は生徒との連絡を取ることを徹底的に禁止したのですが、それを目的に入社してくる男性添乗員も増え、実際は増え続けているといいます。

「JKと付き合っている添乗員もいますし、乱れてますね。何を考えているのか、わかりません」

これは、まったくもって、田畑さんと同意見でした。

この添乗員というお仕事、2日間の研修と筆記試験を受けるのみで合格するらしく、合格率は90%を誇ります。

35歳前後までの健康な男女であれば大歓迎といわれるこの業界、あなたも一度チャレンジしてみればいかかでしょうか?

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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