国内最大のアイドルフェスティバル、『TOKYO IDOL FESTIVAL2012』が、8月4日、5日の二日間にわたり、お台場・青海特設会場にて開催された。
昨今のアイドルブームを背景に、複数のアイドルが出演するライブは多く行われているが、今回のイベントの凄いところはその規模。メインとなるZEPPダイバーシティ東京を中心に、フジテレビ湾岸スタジオ、東京国際交流館などに計9つのステージが作られ、その地区一帯がお祭りムードにつつまれた。
出演者の数は、昨年を大きく上回る111組、732人にものぼり、“国内最大”の名に恥じない盛り上がりを見せた。
さらに、今年はあやまんJAPANやセクシーオールシスターズが出演した『IDOL CLUB NIGHT』をオールナイトで開催したり、CSで36時間の生放送を行ったりと、新たな試みもみられた。
この壮大な祭りに二日間通して参加し、印象に残ったことをいくつか挙げていこうと思う。
まず一つ目は、地方アイドルの隆盛だ。
AKB48の姉妹ユニットで名古屋発のSKE48は別格としても、同じく名古屋発のしず風&絆、福岡発のLinQ(リンク)、新潟発のNegiccoなどが多くの観客を動員。また、秋田のpramoや栃木のとちおとめ25など、これまでローカルアイドルの出演がなかった地域からの参加もあった。
従来の“東京で活動するアイドルが地方に遠征に行く”というパターンの逆をやっているわけで、今後はここでファンになった人が地方にライブを見に行くというようなこともあるだろう。
二つ目は、フェスならではのコラボレーションが見られたこと。
いくつかのユニットが融合した『Dream Unit LIVE』や『BLUE SKY LIVE』などの企画もよかったが、圧巻だったのは、アイドリング!!!、東京女子流、バニラビーンズ、THEポッシボーといった実力派がそろい、生バンドをバックに歌った『IDOL SUMMER JAMBOREE』。野外ステージというロケーションも手伝って、雰囲気は最高、曲も各ユニットの持ち歌だけでなく、THE真心ブラザーズの『サマーヌード』やモーニング娘。の『恋愛レボリューション21』、Mr.Childrenの『星になれたら』などの名曲が聴け、実に見ごたえがあった。
そして三つ目は、これだけ多くのアイドルが参加することによる非日常感。
なにしろ700人からのアイドルが出ているだけあり、とにかくどこを歩いていても移動しているアイドルに出会う。特に物販・握手会エリアでは、ライブを終えたアイドルたちが直接グッズ販売をしたり、宣伝をしたりしており、まさに右を見ても左を見てもアイドルがいる状態。アイドルファンとして夢のような空間だった。
祭りに参加し終えて振り返ってみれば、何かとても熱い空間に身を置き、くたくたになりながらも走り回っていた自分が思い出される。それとともに、暑さの中素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたアイドルを思い、明日からの活力をもらえたような、そんな気持ちにもなるのである。
※画像は『TOKYO IDOL FESTIVAL2012』公式ページより http://www.idolfes.com/2012/