日本時間6日深夜、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)は、ロンドン五輪の準決勝でフランスを2対1で破った。サッカーの聖地・ウェンブリーで、なでしこは史上初のメダル獲得(銀メダル以上)を確定。その先――悲願の金メダルをかけて、決勝で対戦するのは、昨年のW杯で激戦を演じた米国だ。
なでしこは、宮間のFKから大儀見と阪口がそれぞれ得点を決めた。しかし残り30分は劣勢に立たされる。76分に左サイドを破られて失点すると、その直後にPKを取られてしまう。このPKは外してくれて助かったが、同点を狙うフランスの猛攻に肝を冷やす時間が続く。トータルで6倍以上のシュートを打たれたものの、GK福元を中心に驚異的な粘りを発揮し、逃げ切りに成功した。
現地観戦のサポーターもテレビでの視聴者も手に汗握る展開で一喜一憂。試合終了のホイッスルが鳴った直後、ネット上には以下のような喜びや安堵の声などで溢れた。ちなみにTwitterのタイムラインは佐々木監督の苦悶の表情(中継カメラで抜かれていた)を加工した画像で溢れていた。試合に勝てば何でもありか。
「耐えて勝った」
「心臓に悪すぎる」
「福元さん小柄なのに大きく見えた」
「ひとりで叫び過ぎた」
「マジ感動」
準決勝のもう一試合、米国とカナダの一戦は日仏戦を上回る凄まじさ。カナダのリードを三度追い付いた米国。延長後半終了間際にモーガンのゴールで逆転勝ちというドラマチックな展開だった。中2日の過密日程を乗り越えての決勝は、準決勝を見た限り、またもや死闘が繰り広げられる可能性が高い。キックオフは日本時間10日(金曜)の早朝3時45分。もう少し睡眠不足の日々を覚悟しなければならない。
画像: 日本勝利を伝える、国際サッカー連盟(FIFA)のトップページより
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