インドと聞けばカレーを連想していた頃は今は昔の物語。兎に角、街のスピードが速いニューヨークは知らない間にホテルのオーナーがどんどん変わっていっているのです。
プラザホテルと言えばニューヨークを象徴する高級ホテルで、世界各国”プラザ”を掲げるホテル名あれど、プラザと言えばこちらが本家本元のプラザであり、ロシア経済がうなぎ上りの時にはロシア人がプラザホテルを買収して、ニューヨーカーは驚いたものでしたが、8月1日のニューヨークタイムスの記事にインドの複合企業が買収したとありました。
実は、ニューヨークのホテルのオーナーはインドの企業が多いのです。プラザホテルより更に格上の王族や世界の首脳が宿泊するピエールホテルもインドの会社が経営しています。
日本だってバブルで浮かれていた頃には、三菱地所がロックフェラーセンターを買収して非難されたり、ホテルインターコンチネンタルだってセゾングループの西友が買収したこともあったのです。しかしバブルの崩壊でこれらを手放す結果になりました。
インド企業がホテルを買収する勢いはとどまらず、銀行も並行して力をつけてきています。パークアベニューと言えばビジネス街の一等地。オフィスをパークアベニューに構えることがステイタスであり、それが信用に繋がるのです。そのパークアベニューのオフィスビルの2階ではありますが、インドの銀行のサインをみつけた時、インドの経済力をみせつけられた気がしました。
中国と共に経済発展を続けるインドはコンピューターに強く、真面目で働き者、それに何より英語を話すのでアメリカや英語圏でのビジネス戦略を実践しやすいのも勝因のひとつでしょう。
映画産業もさかんで、ホテル、コンピューター、エンターテイメント分野とそれぞれ違った方面で力をつけているので、インドパワーの威力はこれからも目が離せません。
それにしてもニューヨークの多くのホテルがインド企業やインド人がオーナーであるって驚きで、インド人ですらびっくりしているかもしれません。
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