バンコクでも二郎系ラーメンを食べられることが判明!! タイ人も絶賛「ニンニクマシでオネガイシマス」 二郎ブーム到来間近か

  by ノジーマ  Tags :  

トムヤンクン、マッサマンカレー、パッタイなどなど、タイには美味しいグルメがいっぱいありますが、現在タイでは日本食も大人気。特に首都・バンコクには日本でもおなじみのチェーン店がたくさん出店されていて、先日仕事でバンコクに行った際には丸亀製麺で地域限定のメニューを食べてきました。

タイの丸亀製麺に行ってきた:タイ限定メニューがどれもうまそう! 『餃子トムヤムうどん』が絶品激ウマ!
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タイで二郎系ラーメンを食べられることが判明!!

そんなタイ・バンコクのとあるラーメン屋で、なんと“二郎系ラーメン”が販売されているという情報を入手。いくら日本食ブームとはいえ、二郎系ラーメンといえばアブラたっぷりの濃厚スープに極太麺+野菜とニンニクの山という、食べる人を選ぶ超個性的なラーメン。本当にタイで販売されているのでしょうか。早速現地調査に行ってきました。

二郎系ラーメンを販売しているラーメン屋はバンコク市内のショッピングモール『Fifty Fifth Thonglor』の中にありました。

そのラーメン屋とは、ラーメン・つけ麺が好きな方ならおなじみ『大勝軒』のバンコク店。大勝軒がタイに出店しているということにも驚きですよね。

大勝軒のある2階に足を運んでみると、もはやタイをまったく感じさせない入口が目の前に。

店内には大勝軒の創業者で、つけ麺の生みの親とも呼ばれている山岸一雄さんの写真も飾られていました。

そして店内のテレビではなぜかプロ野球DeNA対広島戦の中継が流れています。どこを切り取っても日本。店の入口でどこでもドアを開けて日本に来てしまったんじゃないかと思えるレベルです。

着席してメニューブックを手にとってみると、その分厚さにびっくり。ラーメン・つけ麺系のメニュー以外にもたくさんのおつまみメニューが用意されていました。どうやら大勝軒バンコク店は居酒屋としても利用されているようですね。

大勝軒の看板商品『濃厚魚介豚骨つけ麺』は260バーツ。1バーツを約4円として計算すると、1杯1000円を超えるのでちょっと割高感があります。また、日本では麺大盛りを無料サービスにしているつけ麺屋さんが多いですが、大勝軒バンコク店ではプラス40バーツ(約160円)で麺大盛りとなります。

隣にはつけ麺の食べ方を解説するページも。

続けてページをめくっていくと、ほかにも魅力的なメニューが次々と登場します。タイ風にアレンジされた『まぜそば』あたりはかなり興味深いですね。

そしてさらにページをめくっていくと……!

出た!! どんぶりの上にそびえ立つマウンテン! ついに二郎系ラーメンが登場しました!! 『ガーリックベジタブルらーめん』というのが正式名称のようですが、しっかり“二郎系インスパイア”とも書かれています。

価格は250バーツ(約1000円)で、ニンニクとアブラの増しは無料サービス。野菜増しは本家二郎のように無料とはいかず40バーツ(約160円)かかるようです。ほかのラーメンも気にはなりますが、今回は迷わずこちらを注文します!

これがタイの二郎系ラーメン『ガーリックベジタブルらーめん』だ!!

そして数分後。いよいよ目の前に大勝軒バンコク店の二郎系ラーメン『ガーリックベジタブルらーめん』が運ばれてきました……!

キタアァァァァーーーーッ!!……って、あれ? メニューの写真と比べるとちょっと野菜の盛りが少なめなような……?

しかも二郎系ラーメンの野菜といえばもやしとキャベツですが、この『ガーリックベジタブルらーめん』はネギの方が目立っているように見えます。豚肉も厚みはなく、ほかのラーメンに使用されているチャーシューをそのまま使っているのでしょう。

そして同様に麺も特別太いというわけではなく、おそらくほかのつけ麺などで使っているものと同じなのでしょう。これは日本で食べる二郎インスパイア系ラーメンを想像してしまうとちょっと面食らってしまうかもしれませんね。

しかしスープには背脂とニンニクが多めに投入されていて、かなり雰囲気が近いように感じました。総合的に判断すると、日本でこれを二郎インスパイア系として出したら文句をつける人が続出してしまいそうですが、逆に二郎系に慣れていない人の入門編としては食べやすくていいのかもしれませんね。

なんとこの日は隣の席のタイ人もこの『ガーリックベジタブルらーめん』を食べるというミラクルが発生。片言の英語で話を聞いてみると「ガーリック、ベリーナイス」「モア、ガーリック」などと笑顔で話してくれました。ニンニクが前面に出たパンチの強い味はタイ人の口にも合うのかもしれません。

タイで日本料理屋が次々とオープンしている現状を考えると、大勝軒バンコク店で『ガーリックベジタブルらーめん』の人気が上がってくれば、より本格的な二郎インスパイア系のラーメン屋が出店し始めても不思議ではないでしょう。もしかしたら遠くない未来にタイで二郎系ブームが起こるかも……?

ノジーマ

B級フード研究家。漫画を描いたりライターをしたり。変な料理をいろいろ考えます。週刊プレイボーイで『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』連載中。最近は撮影をしていると猫が寄ってくるので、そのまま記事でも使っています。 ★レシピ本発売中!★世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ!B級フードレシピ http://amzn.asia/8N2jTuz

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