デキの悪い不動産屋を見極める10のポイント!

  by 丸野裕行  Tags :  

いいお部屋探しするには、いい不動産屋さんと出会うことが一番です。

でも「どうやって不動産屋さんを選んだらいいの?」というあなた。ダメな不動産会社の見分け方を今回はお教えします! 

不動産会社に出向いたら、まずはお店の中を確認!

当然のことですが、不動産は客商売です。店の看板や窓が汚れている来客用のカウンターが汚れている……そんなだらしない雰囲気をちょっと少しでも感じたら、その不動産屋は避けた方が無難です。

やってきたお客さんが不快に思うお店の身だしなみだなんて論外です! そのような客観性に欠けた不動産会社で親身なサービスを受けられるわけがありません。

さらなるチェックポイントがある!

お店の整理整頓がされているかどうか

お店の営業マンのデスクを見れば、ちゃんとした仕事をしているかどうかがわかります。

関係書類などが整理整頓されずに入居申込書や顧客情報がバラバラに積まれているようであれば、個人情報が管理されていない可能性があります。

スタッフさんの人柄もチェック

スーツが着こなせていない、身なりに問題がある、言葉遣いや態度が荒い、などの点は必ずチェックするようにしましょう。不動産屋というのは、物件管理をする会社や物件の大家さんの代わりにお客さんと折衝に当たります。見た目や態度が悪いというのは致命的です。

言葉遣いに関しては社内でのやりとりに聞き耳を立ててみましょう。ぞんざいな感じの口調で後輩社員を叱っているようなところを見たら、長居せずにお店を出ることをおすすめします。この手のタイプは、常時イライラして質問や問い合わせに真摯に対応してくれない恐れがあります。

聞き上手ではない不動産屋は注意

問合せ初回には、用紙に希望条件などを書かされたりします。しかしそこに書いたことだけの内容や条件で物件を探そうとする不動産屋では、満足できる物件に出会える可能性は低いでしょう。その人に合った不動産物件というものは、希望の家賃や最寄り駅、そこからの距離、広さ、セキュリティーなどの“個別情報”だけで決められるものではありません。

あなたからとことん細かな情報を聞き出したり、実際にある物件と比べ、「こちらの物件の方が条件がいいですよ」と情報をシェアしながら話を詰めていってくれる不動産屋を選ぶべきです。

用紙の内容だけで物件情報を差し出し「この3軒が今出ている物件です、内見はどれにしますか?」などと尋ねる不動産営業マンは、まったくダメです。

早く入居するように急かせる業者は注意

入居者本人の希望時期よりも入居を早めさせようとする不動産屋は、自分たちの不動産会社の店舗売り上げをあげるために必死だったり、抱える空き物件を埋めたいと考えている業者です。

気をつけないと「条件が悪い」、「何らかの問題がある」といった物件でもゴリ押しで入居を勧める場合もあるので、やけに急かす不動産屋ならお店を変えた方がいいでしょう。

説得をしてくる不動産会社は注意

内見した後にどうしようかと決めかねていると、早く決めるように説得してくる不動産会社は避けたほうが無難です。どうしようか悩んでしまったら、その物件は縁がないものと思い、やめた方が賢明です。

新居探しは自分が納得することが第一。不動産屋の営業マンから説得されて決めてしまったときは、絶対に後で不満が出ます。

悪質なテクニックを使ってくる不動産屋もいる

物件の撮影の仕方に注意

あなたが賃貸物件情報の読み解き方に疎いとしても、誰でもその物件の落ち度がわかる方法があります。

物件の室内写真が掲載されていたとしたら「なぜバスルームが写っていないの?」「キッチンの写真がないのはなぜ?」「リビング全体が写るように撮られていないのはなぜ?」など、小さな疑問を不動産屋にぶつけてみるといいでしょう。

実はバスルームが不人気のバランス釜だったり、キッチンにガスコンロがなかったり、バルコニー側に眺望を遮る建物があったりする可能性があるわけです。

面倒くさがりの営業マンは内見する物件を3つに絞らせる

いくつもの物件を内見したいのであれば、それをハッキリと営業マンに伝えることです。内見のとき、「物件をたくさん見ても、どれがいいのかわからなくなりますよ。物件を3つにしましょうよ」と言ってくる営業マンがたまにいます。

これはただ面倒くさがっているだけの話。このような不動産屋にお願いしても、優良な物件には辿りつけません。

内見時の電話にはヤラセの可能性も

内見しているときに不動産屋の営業マンの元に電話が入ることがあります。例えば、「もしもし、そうなんですか? そうですかぁ~、気に入ったんですね。了解いたしました」という風に話しているわけなんですが、これがヤラセの電話だったりするわけです。

そのあとにこう続けます。「お客さん、昨日この物件を内見したお客さんがぜひ借りたいと言っているんですよ。でも、今内見中なんで、今日決めてもらえれば、この物件を押さえられるんですが……」とあなたを焦らせるわけです。こんな不動産屋の小芝居にダマされてはいけません。

さらに借りさせたい物件へお客さんを誘導するということもあるといいます。

不動産広告で禁止されている言葉を使っている不動産屋は要注意

不動産公正取引協議会が定めている広告では使ってはいけない言葉をまだ堂々と店先に出している不動産会社というのも存在しているので注意です。

<禁止されている言葉一覧>
※一部
・日本一 ・抜群 ・当社だけの物件 ・特選 ・厳選 ・完全 ・完璧 ・絶対 ・最高 ・最高級 ・格安 ・掘り出し ・土地値 ・完売 ・大人気 ・売行き絶好調

いかがでしたか?
紹介してきた悪い不動産屋に出会ってしまったとしたら、絶対に関わらないことをオススメします。

解説/丸野裕行(不動産ポータルサイト編集長、ライター)

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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