「ちょっと! 思ってたのと違う!」一人暮らしの後悔・失敗あれこれ

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうも、不動産ポータルサイトの編集長を務めているライターの丸野裕行です。

憧れの一人暮らし……いざ一人暮らしをスタートすると「おいおいおい! 思っていたのとちょっと違うぞ……」「な、なんで?」なんて、様々なことが起こったりします。

ここでは、僕が連載を持っているタウン誌の協力で、一人暮らしをしている学生さんや社会人50人に一人暮らしをはじめてから後悔・失敗したと思ったことについて、アンケートを実施しました。新生活シーズン、これから一人暮らしを考えている方はぜひ参考にしてみてください!

どんな後悔や失敗があるの?失敗WORST3

実際に一人暮らしをはじめて、失敗したことを聞いてみると「後悔も失敗もまったくない」というのが、30.9%でトップ。そのあとに続くのは「部屋の壁が薄くて隣人の生活音が気になる」(20.1%)、「キッチンが狭い」(16.0%)、「道路や公園などがあり、周辺の音がうるさい」(12.2%)が上位に食い込みました。

この3つは、まず物件探しの失敗だと思います。壁が薄い、狭い、周辺環境に関することは、内見時にすでにわかっていることなので、契約前に居住したあとの生活をイメージしながら選んだ方がいいと思います。

このほかの失敗は「収納スペースが少なすぎる」(10.4%)、「部屋が寒い・暑い」(7.9%)、「家賃が高額で生活苦」(2.5%)と続きます。どれも「実際に住んでみると思っていたことと違う」という点ですね。

これは契約前に部屋を内見していたとしても、わかりづらい部分です。収納のことも「このくらいのスペースがあれば大丈夫だろう」と思っていたら、引っ越ししたときに荷物が入らず部屋を埋め尽くしてしまった、なんてこともよく聞きます。既に一人暮らししている人からすると「あるある!」と頷いてしまうものばかりなのではないでしょうか?

具体的な一人暮らしの本音

部屋の壁が薄すぎる

「壁が薄くて、隣人の早朝の目覚ましアラーム深夜に電話の声が聞こえてきて、何度も目が覚めます」(男性/Tさん/21歳/学生)

「隣人の生活音がはっきり聞こえて、自分の音もかなり気になります。鉄筋コンクリートの建物で安心して即決したのですが、もうちょっと情報収集すべきでした」(女性/Fさん/27歳/OL)

「上階の足音がうるさくて仕方ない。ワンルームにカップルで住んでいるようで、即管理会社に通報した」(男性/Mさん/25歳/医療品メーカー)

キッチンが狭い

「キッチンが狭く、食器を洗っても置き場所がないし一口コンロなので日々の自炊がまったくできない」(女性/Oさん/22歳/フリーター)

「キッチンが狭くて料理をする気がしない。シンクも狭く、コップとかマグカップくらいしか洗い物はしない。食費が嵩む」(男性/Aさん/27歳/飲食店勤務)

ワンルームは冷蔵庫を置くスペースが狭いんです。小さな冷蔵庫だから、物が入らないし、スーパーが遠いので大変」(女性/Kさん/30歳/通販会社)

周囲環境の音がうるさい

「大通りに面していて、近くに総合病院がふたつも……。パトカーや救急車サイレンなどの騒音がすごくて大変です」(女性/Iさん/32歳/出版系)

「居酒屋の隣にあるマンションなので、学生やサラリーマンの飲み会があってうるさい」(男性/Jさん/28歳/飲料メーカー)

「そばにガソリンスタンドがあって、深夜に改造車の爆音が……。一応、防音の部屋だけど、やっぱりうるさく感じる」(男性/Fさん/19歳/フリーター)

収納が少ない

「コートや毛布などを収納する場所がない。ベランダに収納ボックスを置いて、その中へ……。かなり不便」(男性/Tさん/28歳/公務員)

「収納の奥行きがなくて使えません。ハンガーも斜め掛けしないといけないし、デッドスペースが多くて大変です」(女性/Eさん/26歳/マスコミ関係)

部屋が寒い・暑い

「冬場に内見して日当たりの良さに即契約。でも、夏場になると窓越しでも肌が焼けるほど陽が入る。暑くてエアコンは手放せません」(女性/Wさん/24歳/美容師)

「部屋に窓がひとつしかなく、外気が入りにくくて部屋が適温にならない」(男性/Uさん/29歳/販売員)

家賃が高額で生活苦

「立地がよく、家賃が高い。高い割に狭すぎるので、駅から遠くてもいいから広い部屋を選べばよかった」(女性/Sさん/29歳/大学職員)

「余裕の家賃だったのに転職してから給与が下がった。生活が苦しく引っ越しもできないので、じっと辛抱するだけ」(男性/Hさん/35歳/不動産)

その他の失敗

・ゴミ問題
「ゴミ分別しない人が多くて、収集所が汚いのがつらい。電話して苦情を言うんだけど、改善の気配がまったくなし」(男性/Oさん/31歳/IT)

・エントランス問題
「建物自体に不満はないけど、工業高校が近いので踊り場が彼らのたまり場になっていてコワい」(女性/Iさん/24歳/メイク)

・大家の問題
「オーナーが駐車場で猫に餌付けしているので、玄関周辺が臭い」(男性/Sさん/30歳/建設)

・エレベーター問題
「重いものを運ぶときは、やはりエレベーターがある賃貸物件にしたらよかったと感じる」(女性/Yさん/23歳/事務員)

・ポスト問題
「郵便受けポストが小さく、メール便も入らない。運送会社の配達員が持ち帰ってしまう」(男性/Gさん/27歳/建築資材メーカー)

コンビニ近隣
「目の前がコンビニなので便利だけど、遮光カーテンを閉めても明かりが部屋に差し込み、就寝時にも暗くならない」(女性/Tさん/29歳/IT)

いかがでしたか?
これらの一人暮らし経験者の体験談を参考にして、あなたも住みよい物件選びをしましょう。

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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