部屋探しの極意! 不動産屋との駆け引きに勝つためには

  by 丸野裕行  Tags :  

どうも、不動産ポータルサイトの編集長を務めているライターの丸野裕行です。

これから引っ越ししたいと思っているあなたは必読の記事です!

賃貸物件探しをして感じるのは、不動産屋からのプレッシャー。不動産屋からのセールストークで焦ってしまい、「早く物件を決めないと!」「こんな物件、他にはもう見つからないかも……」なんて思ってしまうんです。

このトーク、実はある程度パターン化されているものなんです。就職や転職、入学などでそのセールストークにのせられ、「その場の空気で部屋を決めちゃった」「あとから冷静になると思い描いていた希望とズレてる」「もう少し他の物件も内見すればよかった……」などと後悔する人も少なくないのです。

では、そうならないためにどうしたらいいのでしょう。よく不動産屋が使うセールストークごとに、彼らの本心とその対策を解説していきますのでぜひ参考にしてみてください!

「この物件は人気なので、明日にはもう他に決まっているかもしれませんよ」

なんとも古典的な畳みかけの言葉ですが、これはあなたを焦らせて「今決めないと誰かに取られるぞ!」という気持ちが働くように誘導しています。引越しをすると毎回、必ず言われます。

その部屋が本当に人気のある物件というときもありますが、ただ単に早く決めてほしくて言っていることもあります。物件の家主から広告料をたくさんもらっているために早く成約してもらわなければ……という物件である場合もあります。

このとき、内見が1軒目であったり数件しか内見していない状態であれば、結論を急ぐ必要はありません。物件選びというのは、必ず“あなたのペース”で進めることが肝心なのです。営業マンのペースにのせられてはいけません。

本心では「この部屋、気に入った!」と思ったとしても、「う~ん、少しイメージと違うなぁ……」とぼそっとひと言つぶやくだけで、もっと条件のいい部屋を紹介しないと「ウチで借りてくれないかな」と営業マンは考えはじめます。

この時点であなたがイニシアチブ(主導権)を握ったことになります。

「この部屋超オススメです!私のイチ押し物件なんですよ!」

部屋探しのプロに「オススメです!」「この家賃ではなかなかないですよ!」と言われたらいい部屋のような気がしてますが、ちょっと待ってください! オススメだと言っても、不動産屋がそう思うだけで、あなたにとってオススメなのかどうかはわかりません。

「狭い部屋だけど賃料が安い」「駅近だからちょっと家賃が高くてもお買い得」などなど、不動産屋目線でのオススメである場合もあるので、あなたはしっかりと“自分にとってのオススメポイント”は何なのかを明確にしておきましょう。

「引越しはいつ頃をお考えですか?」

この言葉は、あなたがどれほど焦っているのかを知るためです。物件探しと引っ越し期限を聞くことで、あまりオススメではない条件が比較的悪い物件を当て込むのです。このとき、営業マンは「このお客には、多少強引なセールストークをしても大丈夫だな……」と思うのです。

このときあなたは「いい物件が見つかればすぐにでも引っ越すんですが、いい物件がなかったらしばらくゆっくり探します」とゆとりのある笑顔を見せながら返答しておきましょう。

壁をコンコンと叩いて「この物件は、防音がしっかりしてますよ!」

いかにも「自分はプロですよ」をいうニオイをプンプンさせながら、「ここの物件は壁が厚くて、防音処理がしっかりしていますよ!」というのは間違いなくパフォーマンスです。木造よりもコンクリート構造の場合は叩けば硬い音がするために、防音性がなんだか高そうに聞こえます。

ハッキリと言いますが、防音性というのは実際に住まないとわからないのです。逆に言えばこういったパフォーマンスを行う不動産屋は信用できないということです。

「どこの不動産屋に行っても同じですから……」

この言葉もよく使うセールストークです。確かに大手の不動産屋というのは、物件情報を共有しているために同じ物件を紹介してくることもあります。ですが、不動産屋の営業マンによって紹介する物件の選び方というのはまったく違うのです。

ですから、このように言われても必ず複数の不動産屋に足を運びましょう。足を運べば運んだだけ、あなたにピッタリのレア物件が見つかるものです。

いかがでしたか?
賃貸物件探しというのは、いい営業マンに当たればいい部屋との出会いの確率があがります。あなたもぜひ、いろいろな不動産屋を訪ねてみてください。

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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