全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。新横浜ラーメン博物館(以下ラー博)に平成最後の新店が3月6日オープンした。お店の名前が発表になった時、ラーメンファンは目を丸くした。福岡の博多から程近い薬院にある“八ちゃんラーメン”が初めて支店を出し、さらに関東上陸を果たすというのだ。
1968年創業の老舗で、創業から50年間、本店だけでの営業を続けてきた大人気店。夜21時~深夜2時半という営業時間から、飲んだ後のシメの一杯として楽しんでいる人も多いはずだ。地元のみならず県外からも多くのお客さんが訪れるほどの人気。
そんな“八ちゃんラーメン”がラー博に新店オープン。なんと25年間口説き続けたのだとか。これはもはや奇跡と言っていいのではないか。福岡で出しているそのままの味を横浜で再現し、超濃厚な豚骨ラーメンを提供してくれている。
いわゆる全国的に知られた博多豚骨ラーメンと違い、豚の旨味とコクがこれでもかと出ている一杯だ。
専用の羽釜で大量の豚骨をガンガン炊き、髄や骨が溶けるまで徹底的に煮出した贅沢スープは、なかなか他では味わえないインパクト。上品に仕上げるのではなく、豚の旨味を絞り出した感じのスープで、悶絶の旨さだ。
麺は柔らかめで、チャーシューの上にはコショーがかかっていてこれがアクセントになっている。
スープが旨すぎてたまらず替玉だ。強いスープは替玉をしてもしっかり麺に絡んでくる。1玉目と茹で加減を変えてみるとまた新たな食感が楽しめて面白い。
そして、博多名物の一口餃子もある。小さいが味はしっかりしていて旨い。ラーメンに替玉をしてもまだ食べられるボリュームなのも嬉しい。
まさに博多にいるかのような気分にしてくれる。至福の時だ。
改めてラー博にありがとうと言いたい! ぜひ博多で愛される豚骨ラーメンを味わってほしい。
八ちゃんラーメン
横浜市港北区新横浜2-14-21