ドラマ版『明治東亰恋伽』伊原六花&小林豊インタビュー「“めいこい”のおかげで仲間や家族が増えました」

  by ときたたかし  Tags :  

累計プレイヤー40万人以上を誇るタイムスリップ恋愛ファンタジーゲームを、“バブリーダンス”を披露して話題となり女優として活躍する伊原六花の初主演作品でドラマ&映画化する『明治東亰恋伽』。

『明治東亰恋伽』ストーリー
ごく普通の女子高生である主人公・綾月芽衣(伊原六花)は、赤い満月の夜に出会った自称・奇術師、チャーリー(小林 豊)の手によって明治時代へとタイムスリップ。そこは物の怪の存在が認められている、少し不思議な明治時代の”東亰”。チャーリーの導きにより、たどり着いたのは鹿鳴館。パーティーに忍び込んだ芽衣を待ちうけていたのは、森鴎外(宮崎秋人)をはじめ、菱田春草(高橋真佳把)、川上音二郎(山崎大輝)、泉鏡花(とまん)、藤田五郎(久保田悠来)、小泉八雲(岩永徹也)といった歴史上の人物達。彼らとの出会いでタイムスリップした事実を認めざるをえない芽衣。パーティーの途中にチャーリーとはぐれてしまい、時代に合わない姿を藤田五郎に問い詰められているところを森鴎外に助けられる。行くあてのない芽衣は彼の自宅へ向かうことに。その夜、芽衣のもとにチャーリーが訪れ、
現代に戻れるのは一ヶ月後の満月の夜であると告げられる。少し不思議な明治時代の”東亰”で戸惑いながら、鹿鳴館で出会った明治の好男子たちとの再会により、自分が明治時代で珍重される「魂依(たまより)」という、物の怪の姿を視ることができる能力があることに気付く。現代とは違い、ありのままの自分で生きられる明治という時代に惹かれてゆく。果たして芽衣は元の時代に戻れるのか、それとも…。

今回は伊原六花と小林豊の2人に作品について、初共演の感想について、色々と話を聞いた。

●初共演だそうですが、感想はいかがでしょうか?

伊原:小林さんは最初から明るい感じで、すごく緊張していたわたしに、「よろしくー!」と気さくに接してくれました。小林さんご自身がチャーリー役そのもので、だからこそわたしも芽衣ちゃんらしく演じることができました。いつもすごく面白くて、すごく引っ張っていただきました。少し天然で、もしかしたら精神年齢をあわせてくれていたのかなあとも思いました。

●小林さん、ベタボメですね!

小林:ですね(笑)。僕は「伊原です!」とあいさつしていた時に、すごく清楚な感じのあいさつだったのですが、3分後にはこんな感じででした(笑)。きゃっきゃって笑ってくれて、毎日楽しかった。

伊原:よく笑うんですよねわたし(笑)。

小林:あんまりアイドリングの時間はなかったですね。

伊原:初めて感がなかったです!

小林:最初のあいさつが終わって、ちょっとしたらこういう感じで。一生話しし続けるかってくらい、話題が豊富でしたね。

●本作は明治時代が舞台ですが、撮影を通して体験してみて、どういう感想を?

伊原:雰囲気がすごくおしゃれだと思いました。

小林:建物もすごくおしゃれで、素敵だなという感覚はありました。

伊原:明治村自体も本当にあったものをそのまま使っている場所も多くて、再現していたりももちろんあると思いますが、本当に『明治東亰恋伽』の雰囲気にぴったりだなと思いました。

●話は変わりますが、ガジェット通信は映画ファンの読者が多いので、洋画などは普段観ますか?

小林:洋画は……どっちだ!?

伊原:日本じゃないほうです(笑)! いつもこんな感じなんです。わたしは、ミュージカル映画をよく観ていて、『シカゴ』(02)や『バーレスク』(10)が大好きです。

●ショービジネスが舞台の作品ですよね。両方とも?

伊原:あの世界のダンサーは強い女性で……。

●バブリーダンスをやられていましたものね。

伊原:そうですね。もともと習い事でミュージカルをしていて、映画に出てくる女性たちが強くてカッコよくて、女の子っぽくない。ひとり独立していながらも闇がある、そういう側面に惹かれたことと、同じようなダンスがしたいと思ったので、そこも好きなポイントです。

小林:僕は『シンデレラ・ストーリー』(04)ですね。ヒラリー・ダフ主演の学園ラブコメディーで、それこそ友情の強いきずな、愛の深みなどが描かれ、きらびやかでもある。そこがいいですね。

●女子が好きそうな感じですか?

小林:思い描くシンデレラ・ストーリーのままですが、ちょっと違うというか、もっと日常っぽいですね。ラブコメディーです。でも、自分でも『シカゴ』(02)系のほうもよく観ます。ミュージカル。『ハイスクール・ミュージカル』(06)よく観ていました。

伊原:わたしも観ていました。わたしは、いつもダンス部で使っていた曲がきっかけで映画が気になり、観てみるという感じが多いです。『ウエスト・サイド物語』(57)もそうですが、シンプルなダンスですが、実際に踊るとすっごく難しい。技術がないとカッコ悪いダンスになるので、こういう風に踊りたいなといつも思います。

●今回、この作品と出会ったことで、一番よかったなと思うことは何でしょうか?

小林:僕は人との出会いですね。とても仲良くなっていることを思うと、それってどこかで出会っても、もしかしたらまったく違う過ごし方をしていたかもしれないし、「めいこい」という作品だからこそかもしれない。出会いは、重要ですよね。

●出会い方も大事ですよね。

小林:そうですね。同じ共演でも、映画じゃない場合もあると思いますし、バラエティーやドラマの場合もあると思うので。

伊原:わたしも同じです。今回1か月の撮影でしたが、キャストやスタッフのみんなが面白くて、全員の壁もなく、すごく仲良かった。終わってから忘年会、新年会の話になって。

●本当に仲いいですね!

伊原:人数が多すぎて日程が合わないのですが、それでも個別でご飯に行ったりしました。撮影の時も普通ならスタジオに行って、そこで終わるところを、同じホテルに泊まっていたので、移動も全部一緒。ほとんどの時間一緒だったので、ホテルに帰るまでの間もいろいろな話させていただけました。別の現場でお会いしても家族のように安心するんです。「めいこい」のおかげで、仲間や家族が増えたというか、本当に感謝しています。

【ドラマ版】tvkほか全国8局にて2019年4月から放送&U-NEXTにて独占配信
【劇場版】2019年中に公開予定

http://movie-meikoi.com

(C)MAGES./LOVE&ART (C)ドラマ/映画「明治東亰恋伽」製作委員会

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo