アイカツスターズ!・天音みほ、堀越せな 舞台『プロジェクト東京ドールズ』にメインキャストで出演 天音「私がサクラちゃんを演じなきゃいけない!」

2月27日(水)、東京・新宿村LIVEにて舞台『プロジェクト東京ドールズ』ゲネプロ公演が開演した。当日は、女優の七木奏音を中心に、アイカツスターズ!・天音みほ堀越せな、女優・富田麻帆など、総勢20名の女性キャストたちが本舞台に華を添える。総合監修・脚本に舞台『弱虫ペダル』のシナリオを執筆したなるせゆうせい、演出に舞台『Wake Up, Girls!青葉の軌跡』で総合演出を務めた松多壱岱が製作メンバーとして参画し、舞台作品としての期待感を高めた。今回はゲネプロ公演の模様とキャストインタビューを交えてレポートする。

スクウェア・エニックスが送るスマートフォン向けアプリゲームの舞台化

プロジェクト東京ドールズ』は、株式会社スクウェア・エニックスがスマートフォン向けアプリゲームとして配信する美少女タップアクションRPG。本作はアイドルグループ『DOLLS』として活動する9人の女の子たちが、アイドル活動の傍らに数年前から東京に潜み人々を喰らう異形の存在『ピグマリオン』と戦う物語。

ゲーム要素としてのポイントは、プレイヤーがお気に入りのキャラクターをメイクアップして個性を磨き上げていくシミュレーション性や戦闘シーンで剣、銃、ハンマーの武器を使い分けて放つ必殺技やキャラクター同士がタッグを組んで発動する超必殺技『エモーショナルバースト』を駆使して戦うタップアクションバトルなど。

本舞台では作中の内容を踏まえつつ歌やダンス、殺陣などの演技やパフォーマンス、そして照明や音響を活かした臨場感と迫力ある内容で構成される。

個性豊かなキャラクターを演じるキャストたちの表現力

本作に登場する9人のDOLLSたちは、それぞれの誕生もグループへの参加もまちまち。メンバーのまとめ役を率先して行う者や面倒見の良い者、正義感の強い者や元気溌剌な者など、グループとしても戦闘組織の視点から見てもバランスの取れた女の子たちが集結している。

ガールズ演劇に組み込まれたキャストたちのバトルシーン

本舞台のバトルシーンでは、キャストたちの演技だけでなく、斜幕を駆使したプロジェクションマッピングでの演出にも注目する。アンサンブルが演じるピグマリオンとの戦闘では、ゲーム本編でのシステムでも登場する各々の必殺技が繰り出された。また、メンバー同士が組んで放つ超必殺技『エモーショナルバースト』を舞台上で表す製作メンバーたちの試行錯誤の結果を垣間見ることが出来る。

歌とダンスで会場を彩るライブパートの盛り上がり

作中のライブパートや本編後のライブステージでは、9人のDOLLSたちが見る人にアイドルライブを体感させてくれる歌とダンスを披露した。歌とダンスに焦点が当てられているが、DOLLSたちのフォーメーションにも圧巻するポイントが込められている。

天音みほが演じたサクラの個性とこれから目指す役者としての姿勢

スマートフォン向けアプリゲームの舞台化でダンス、バトルなど盛りだくさんな見どころを詰め込んだ舞台『プロジェクト東京ドールズ』。今回は物語の糸口でもあるサクラ役の天音みほにインタビューを行った。

ーーまずはサクラ役を任されたときにどう演技をしようと思いましたか?

天音みほ(以下、天音):最初にサクラちゃんの印象からお話したいんですけれど、前向きで頑張り屋さんだけど、引っ込み思案で恥ずかしがり屋な女の子だと思いました。だから元気に演じようとすると明るくなりすぎてしまうし、シャイな子をイメージすると後ろ向きな姿勢になってしまう。

ーーこの時点で既にハードルの高いキャラクターな雰囲気が漂っています……。

天音:それでもサクラちゃんのプロフィールを見て、自分の意思を曲げない芯の強い女の子だと分かったので、自分が貫きたいことに対してまっすぐ意見を言って表現できるように演じようと考えました。

ーーキャラクターと自分の思い描く性格を上手くリンクさせることが出来たんですね! それは天音さんと共通するポイントがあったからでしょうか?

天音:実は私、いつも何かをするとき「これで大丈夫かな?」と不安になってしまうことがあるんです。

ーーそれは意外でした!?

天音:でも見方を変えれば慎重に物事を考えるタイプだと捉えることが出来ます! だからサクラちゃんを演じる上では長所だと思って演じれば良いんだと考えるようにしました(笑)

ーーポジティブな思考だと思うのは気のせいでしょうか……(笑) それでは天音さんがご自身の演じるキャラクターで好きな部分はどこでしょう?

天音:自分の思ったことを貫けるところです。ダンスシーンでも一所懸命に頑張るサクラちゃんを演じると「私も頑張ろう!」って思えるんです!  

ーーこれまで天音さんは数々の舞台に出演してきましたが、一人でメインヒロインに抜擢されたのは初めてだと聞きましたが心境はいかがでしたか?

天音:これはありきたりな答えかもしれませんが「まさか私がっ!?」って驚きました。これまで主人公を支える役とかが多くて、ピンク色の髪の毛で元気な女の子を演じたことがなかったんです。なので「自分に出来るかな?」と思ったんですけど、稽古を進めていくにつれて「私がサクラちゃんを演じなきゃいけない!」って責任感が芽生えてきました。だからゲネプロを終えたら「一歩成長したかな?」って思っています。

ーーそれでは最後に舞台の活動が増えて役者としての印象が強くなっていますが、天音さんの役者としての将来像があったらお聞かせください。

天音:実はまだ明確な目標があるわけではないんです。去年から少しずつ舞台に出演させていただいていますが、まだまだやったことのない配役がたくさんあります。ですので、これから観劇しに来てくれる方に「えっ! みほちゃんってこういう配役もやるんだ!?」って驚いていただけるようにもっと挑戦し続けられるように頑張ります!

※ゲネプロ公演の写真は全て記者撮影

【公演名】
舞台『プロジェクト東京ドールズ』

【スケジュール】
2019年2月27日 (水) ~2019年3月10日 (日)

02月28日(木) 19:00◆
03月01日(金) 19:00◇
03月02日(土) 13:00◇ / 18:00◇
03月03日(日) 13:00◇ / 18:00◇
03月04日(月) 19:00◆
03月05日(火) 19:00◆
03月06日(水) 19:00◆
03月07日(木) 19:00◆
03月08日(金) 19:00◆
03月09日(土) 13:00◇ / 18:00◇
03月10日(日) 12:00◇ / 16:00◆

◆:錦織めぐみ出演回
◇:奥野香耶出演回

【劇場】
新宿村LIVE

【ストーリー】
首都、東京―

人々を食らう「異形の存在」と戦う少女たち
アイドルグループ『DOLLS』
己の死を超え「ドール」となった少女たちは
未知の脅威「ピグマリオン」から東京を守る為
今日も人知れず戦いに身を投じる・・・

【キャスト】
七木奏音/天音みほ/富田麻帆/舞川みやこ/長谷川里桃/堀越せな/西葉瑞希/奥野香耶
錦織めぐみ/星守紗凪/雛形羽衣/あまりかなり/もものはるな/中江早紀/
アンサンブル:韓佑華/須貝汐梨/笠松実夕/柏木美樹/宮ノ尾美友/村上晴香

野島 亮佑

オンラインライター/ニュース記者。ライブ・イベントレポートをはじめ、映画舞台挨拶、演劇・舞台レポート、アーティストや役者のインタビューを行っています。

Twitter: ryosuke_nojima