日本で雪といえば心まで白く染められそうな白と決まっているが、ロシアではどす黒い雪の降ることがあるらしい。
ロシア・西シベリアにあるケメロヴォ州ではこの冬、頻繁に黒い雪が降っている。ケメロヴォの住民が撮影した不気味な黒い雪をご覧いただこう。
https://www.instagram.com/p/BtzlIA0DsiN/
В одном чёрном-черном городе, выпал чёрный-чёрный снег…
Это не родина Тимати (как вы могли подумать) – это Кузбасс.
Дышите глубже. pic.twitter.com/WaCx806eWH— Леонид Ильич (@Bartolomju) 2019年2月13日
https://twitter.com/Bartolomju/status/1095774492570411008
カメラのホワイトバランスが狂っているわけでもなく、黒い地面の一部に雪が積もっているのでもなく、一面に雪が積もっているのだが、その雪が黒いのだ。
原因は州南部にあるロシア最大級のクズバス炭田と周辺の工場などから排出される石炭粉塵による大気汚染。露天掘り現場、集塵装置が不十分な石炭火力発電所と工場、欧州や日本へ輸出するために石炭を運ぶ列車などが大量の石炭粉塵を撒き散らしている。粉塵の中にはヒ素や水銀など様々な危険な重金属が含まれており、環境保護活動家によると、この地域に暮らす260万人の住民の平均寿命は全国平均と比較して3~4年短く、癌、結核及び小児麻痺の発生率も高くなっているという。
これほど目に見える形で深刻な大気汚染が発生しているにも関わらず、行政当局の危機感は薄いようだ。この地域にあるミスキの町では、年末年始に雪まつりが行われた際、雪でこしらえた滑り台が黒いのをごまかすために職員が白い塗料を塗り付けるという珍事件が報告されている。
動画:В Мысках красят снег(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=KWjcZh8_w6w[リンク]
画像とソース引用:『Instagram』『independent.co.uk』『themoscowtimes.com』より
https://www.independent.co.uk/travel/news-and-advice/black-snow-siberia-toxic-coal-pollution-kuznetsk-basin-kemerovo-video-a8784191.html?utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1550487074[[リンク]
https://www.themoscowtimes.com/2018/12/19/russian-authorities-cover-snow-white-paint-hide-sings-pollution[リンク]