「オスプレイ」という言葉をこのところ頻繁に聞く。アメリカに住む私はとりたてこの聞きなれないオスプレイのニュースには興味もなかったので、防衛関連のものなのだろうがずっと無視してきた。
アメリカの主要都市ではフジテレビの番組が平日なら朝の7時から8時までケーブル局で放送されている。今月から土日も朝のこの時間帯に放送することになったので、森本敏防衛大臣と、自民党の元防衛大臣の石破茂氏が出演している番組を見ることができた。
そこでそのオスプレイとやらの写真をみて『ああ、あれのことぉ…..』と内心カク~ってなった。私はこの気持ち悪い語感のオスプレイは巨大な戦闘機ではないかと思っていたので、あの”ヘリコプター”をオスプレイと呼ぶのかと実態がつかめた。ヘリコプターだけではなく飛行機も機能も備えているのも初めて知った。
日本は沖縄に関係することは異常にデリケートになる。アメリカで今も衝突のある人種問題のように、何かあったら黒人差別と訴える人たちと、なんだか似通う部分を私個人は感じてしまう。
ニューヨーク住まいの私はここで見ることはなかったが、ワシントンDCに友人がおりよく遊びに行っていたので、このオスプレイは何度も見ている。ヘリコプターの大きめで私がみたのは軍事訓練用だろうから黒っぽかったのを記憶している。確かに最初見たときは、あまり物事に驚かない私ですら戦争映画をみているようでドキッとした。見た瞬間に浮かんだのは戦争映画の「プラトゥーン」や「地獄の黙示録」であった。確かにそれらが即思い浮かぶほど迫力はある。
しかし、オスプレイを導入することは防衛の強化であり、防衛強化に力を注がないとその隙を狙って中国はまたもや尖閣諸島に近づく可能性はあるのだ。オスプレイは”防衛強化”と言うほどの驚異的な垂直離着陸輸送機ではないかもしれない。確かに機能的で小回りはきく、そこが一番の売りだと思うのだがそんなに論争するほどのものではないと思う。
冷静に物事を考えようとは心がけているが、オスプレイの写真を見て私の反応は『ああ、あれね….』だった。もうこれは自衛隊出身で歴代の大臣の中で一番適任の森本防衛大臣に任せるしかないだろう。
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