その“妖怪”は夜な夜な住宅街の玄関に現れ、インターホンのボタンを舐め続けるという。時にカメラ目線で、官能的な表情を浮かべ、何時間も!
土曜日の早朝のことだった。町の外に出かけていたデビッドさん夫妻は、スマートフォンに奇妙な着信があったことに気付いた。ひと月前に自宅の玄関に設置したばかりの防犯システムからのものだった。玄関に何か動きがあると、自動的にスマートフォンにメールを送信するように設定しておいたのだ。しかし時刻は朝の5時半。自宅があるのは近くにレタスやイチゴの広大な畑が広がる閑静な住宅街だ。こんな時間に来客のあるはずもない。大方、一緒に住んでいる義理の息子が深夜勤務から帰ってきたのだろうと思い、その時は気に留めなかった。
しかしそれから、自宅に帰ってインターホンの親機を確認したデビッド夫妻は、身の毛もよだつ映像を目撃することになる。なんとそこには、“妖怪呼び鈴舐め男”がこれ以上ないほど鮮明に映っていたのだ。
動画:Man licks doorbell to Salinas home
https://www.thecalifornian.com/videos/news/2019/01/09/watch-man-licks-doorbell-salinas-home/2526938002/
深夜2時頃に玄関に現れたその“妖怪”は、防犯システムのカメラに気付くとまっすぐカメラを見つめ、それからインターホンのボタンを舐め始めた。顔の向きを何度も変えながら、舌先でボタンを愛撫するかのようにねっとりと舐め回し続けたのだ。それから、座り込んでくつろいだり、植込みに放尿したりして3時間近くも玄関前に居座り続け、最後は庭に飾ってあったクリスマスツリーの電飾の延長コードを持ち去っていったように見えた。
後でデビッドさんたちが隣近所の人にこの恐怖体験を伝えにいったところ、“妖怪”は隣の人の玄関にも現れていたことが分かった。まったく目的が分からず、延長コードがなくなった以外には特に実害のない“妖怪”の訪問だったが、夫妻は玄関を念入りに掃除し、インターホンのボタンを漂白殺菌したという。
これほど鮮明に姿かたちが分かっているにも関わらず、警察も捕まえることができない“妖怪呼び鈴舐め男”、次はあなたの家の玄関に、来る、きっと来る。
※限りなく実話に基づくフィクションです。
画像とソース引用:『thecalifornian.com』より
https://www.thecalifornian.com/story/news/2019/01/08/salinas-doorbell-camera-catches-man-licking-homes-intercom/2517141002/[リンク]