一人暮らしさん必読!やはりオススメできない事故物件の見極め方

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうも、特殊犯罪アナリストの丸野裕行です。

一人暮らしのお部屋探しで、ちょっと注意してほしいのが、事故物件ですね。以前、事故物件情報サイトである“大島てる”のトークイベント『事故物件ナイト』にゲスト出演した経験があるのですが、主宰として出演している大島てるさんが語る事故物件の見極め方はかなり興味深いものがありました。

そのイベントで紹介されていたのは、借主や買主が定まらない田舎のラブホテル飛び降り自殺者が絶えない高層マンション孤独死が続く部屋などなど。実際に人が亡くなっているという情報と共にトークは進んでいました。

今回は、この春に一人暮らしするあなたが気持ちよく生活するための事故物件の見極め方を解説していきたいと思います。

心理的瑕疵物件は多い

何かと話題にあがる事故物件ですが、法律的には宅建業法47条1項1号に定められている“告知義務”がある物件のことです。殺人自殺火災などの事故での焼死はもちろん、その建物の構造上での欠陥や建物が建つ土地の欠陥近隣住人との相次ぐトラブルなども含まれます。これらが事故物件と呼ばれる心理的瑕疵物件にあたります。

さらに続けると、事故物件の告知義務は“次に住む入居者のみ”という不動産業界特有のルールも存在します。これに関しては過去の裁判で出た判例に従っているので、採用する不動産会社も多いんですね。

この告知義務を悪用して、短期間だけ自分の不動産会社の社員を入居させて、次の入居者募集には告知することはしないという管理業者も急増しています。共有部分で起こったことを告知しない管理会社も多いということです。

ブラック物件を実際に見分けよう!

では、かなり見分けにくい事故物件を見分ける方法はどのようにすればいいのでしょうか? “大島てる”の事故物件情報サイトを閲覧することはもちろんですが、そのほかの方法もあるので紹介していきましょう。

「絶対に住みたくない!」と考え、「絶対に見分けたい!」という方は必読の内容になっていると思います。数多くの不動産物件と対峙した不動産業者さんの見分け方をここで知ってください。

こんな物件には気をつけよう

注意1.周辺エリアの物件よりも家賃が3割以上も安い

これはごく当たり前のことですが、居住する周囲エリアの物件と賃料を比べて、判断してください! 

他の物件はそこそこの家賃なのに、賃料が安すぎるアパートやマンションというのは、事故物件の可能性が高いのです。

注意2.室内の一部に不自然なリフォームがある

部屋の中で病死などの死者が出たときは、孤独死である可能性が高いので告知義務は基本的にありません。しかし、遺体の発見が遅れてしまうと、その遺体からは体液が流れ出します。体液というのはしつこいもので、畳や床の奥まで染み込んでいき、強烈な臭いを発生させます。

この体液跡を消すためにはその一部をリフォームするしか方法がありません。壁の一部分があきらかに新品のクロス、床材が一部だけ代えられているなど、そんな場合には注意が必要です。

注意3.定期賃借のマンション

定期借家というのですが、一定期間で賃借契約が終わってしまうお部屋のことです。

更新契約をすることができない1人目の入居者だけ、安い家賃を設定して、2人目以降の告知義務を帳消しにするという手口です。事故物件をロンダリングするために利用される常套手段になります。

注意4.マンションやコーポなど物件名が変わっている

Webでの検索や近隣の噂をなくすために、その方法としてよくあるのが、建物の名称変更です。

ですが、物件自体の名前を変えることというのは、普通にリニューアルに当たる場合もあるので、全部が全部そうだとは言えません。

注意5.元々は競売にかけられた物件

これもすべてとは言えないのですが、競売物件というのは事故を起こした物件という場合が非常に多いのです。その原因というのは大きく2種類に分けられます。

ひとつは“家を購入した人間が失業などで住宅ローンが支払えなくなり、自宅が競売にかけられ、自らの命を絶ったパターン”。
もうひとつは“事件に巻き込まれて所在が分からない、その他殺害されたために住宅ローンの支払いが停まり、自宅が競売にかけられたパターン”です。すべてではありませんが、競売物件になった時点で事件や事故に関わっている可能性は高いのです。

なぜ事故物件には注意しなければいけないのか

事故物件になぜ住んではいけないのか、逆に家賃が安くていいじゃないか、オバケが出るかもしれないからワクワクできていいじゃないか……なんて意見を述べる一人暮らしの方もいるかもしれません。が、事故物件に住むのをオススメしない理由は、なにも霊的なことがどうというわけではなく、いくつかあります。

具体的な例としてこれらが挙げられます。

・以前住んでいたとみられる犯罪者が出所して戻ってくる
・事件や犯行に憧れた犯罪者予備軍が現場である物件に訪問してくる
・住人を殺めた大家が、出所してまた大家をやっているという物件も多い
・自殺者への借金の請求書が届いたりするため精神的に滅入る
・実際に借金取りがくる
・物件に傾きがあったりする場合は、体調を崩す

事故物件というのは、その他にも鬱になりやすい環境が整っているので、健康的な一人暮らしのためにはあまり選ばない方がいいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
せっかく自由を楽しむための一人暮らし生活のスタートなのに、なにかしらのリスクがある物件に住むなんてもったいないじゃないですか。適正な家賃を支払って、普通に一人暮らしの生活を楽しむ。やはりそれが一番だと思います。

事故物件に住むことをネタにしたりするお笑い芸人さんなどもいますが、やはりそれは強いメンタルをはじめとした適性があるからこそ。プロの場合はネタになるので、お金として還元もされます。一般人とは違うわけです。

事故物件になりやすい家を誤って借りない、借りさせない……。あなたもぜひ参考にしてみてください。

(C)写真AC
※写真はイメージです

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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