35周年だけじゃない! 酷暑にスカイ報道にインスタ映え問題……2018年舞浜界隈個人的<10大重大ニュース>

  by ときたたかし  Tags :  

東京ディズニーリゾートがある舞浜。2018年もいろいろなことがありました、あり過ぎましたよね! 史上空前のパーク大規模開発を控え、良くも悪くも時代の転換期となっているだけに、さまざまなニュースが飛び交った舞浜。その2018年のニュースをランキングします! が、あくまでも個人的な主観であり、興味薄なものは圏外ゆえ世間のソレとは違うかもしれませんが、なんたらキャン流行語大賞よりいい線いってるはず。それでは参りましょう、年末恒例!2018年舞浜界隈個人的<10大重大ニュース>!

第10位! 風間俊介、一強時代が到来!


東京ディズニーリゾートを盛り上げるインフルエンサーとして、これまで数々のタレント・芸能人が大役をまっとうしていったが、まさしく真打ち登場といった感が風間さん登場の2018年でした。もともとDファンであることは周知の事実でしたが、「マツコの知らない世界」に颯爽と現れ、「勝手に嫌いになっているのは、そっちの落ち度だぞ」という名言まで。以降、舞浜とはナニカト縁が深い日本テレビ「ZIP!」月曜メインパーソナリティーに就任。「ディズニー・ハロウィーン」ロケ、「ディズニー・クリスマス」ではイヴに2時間生放送を実現と、不動の地位を確立。ディズニーに対する厚い愛情だけでなく知識・造詣もズバ抜けて深く、真のディズニーマニアとして、海外ディズニー紹介への期待も高まっていますね!

第9位! TDR35周年勃発、セレモニーも雨で感動的だった!


言わずと知れたことですが、今年、東京ディズニーリゾートは開園35周年を迎え、スペシャルイベント「東京ディズニーリゾート35周年“Happiest Celebration!”」を開催、現在も実施中です。一年を通じて祝祭感いっぱいの施策が放たれ、2019年初めにはグランドフィナーレも迎えようとしていますが、そのイベントの開幕を祝うオープニングセレモニーが2018年4月15日(日)、東京ディズニーランドにて開催に。実は当日、春の嵐が直撃する荒れた天候で、本来のシンデレラ城前の開催ではなく、雨天用の場所ワールドバザールで開催されましたが、これが35年前のTDLオープン日も雨で、同じ場所でセレモニーを行ったという歴史が! この運命のいたずら的な、歴史が交差する瞬間みたいな出来事は、大いに感動的でしたね!

第8位! 空前のインスタブーム!でもそこで見たキラキラ景色はどこにもなかった


2018年の舞浜は、インスタグラムが空前のブームとなり、東京ディズニーリゾート公式が推奨するスポットを飛び越えて、主に若者たちが自分たち自身でスポットを見つけ、構図を探し当て、同じ身につけグッズを買い、競って投下した一年でもありましたね! 今年ほど良くも悪くもインスタで盛り上がった一年もなく、謎の組体操問題、購入前のグッズに顔つける問題、全身仮装のルール逸脱問題、トゥーンタウン木箱問題などなど、舞浜ワイドショーでは連日のように投下ネタで盛り上がりました! ただ、そこで見たキラキラの景色は加工でキレイになっている場合が多く、実際にパークに行ったところで同じ場所などないというオチも含め、SNSに沸いた一年でした。このインスタ映えブーム、どこまで続くか見ものです!

第7位! 「D23 Expo Japan 2018」開催!アラン・メンケン登場


2018年は公式ファンクラブ「D23」によってディズニーファン向けに行うイベントの日本版、「D23 Expo Japan 2018」が開催に! 2018年2月10日(土)~12日(月)の三日間でしたが、会場の東京ディズニーリゾートでは、多くの来場ゲストで盛り上がりました! その内容は前年に本国アメリカで実施したものをベースとしたものでしたが、それでも『プーと大人になった僕』の初出し映像や、東京ディズニーリゾート35周年テーマソングのタイトルが「Brand New Day」であることなど、いくつかのサプライズもあり、その意味でのご当地性はあったとは思います。そして、ディズニー作品を語る上で神的存在の偉大なる作曲家、アラン・メンケンが日本版エキスポにも登場! 「あの曲」を披露するなど超鳥肌モノでした!

第6位! 満を持して公式アプリが出るも<集約型>だった 


ようやく、ようやく東京ディズニーリゾートの公式アプリが登場したのも、2018年でした。アプリで全部のニーズを解決というよりは、これまで点在していたサイトの入口を作ったような<集約型>で、これぞ舞浜ゲートウェイ! ホテルドリームゲート舞浜じゃないよ。2018年の後半にはパークの外にいながらにしてアトラクションの待ち時間などがわかるなど、野良アプリの一掃に乗り出しているかのような公式ですが、まずは一歩前進に拍手&今後に期待。ただ、アプリ以前に、それ以前に、WiFiなどのインフラ整備やチケット購入・レストラン予約サイトなどに非常につながりにくいなどの課題が依然としてあり、これも2020年くらいのインバウンドにバレる前にナントカしたほうがいいとは思いますが、どうでしょ?

<次点休憩>ディズニースカイ珍報道

後半戦に行く前の次点情報として、2018年は<ディズニースカイ誕生>という、大手新聞社による謎の報道もありましたね! 根拠がない同報道を多くの人々が信じてしまい、前述のTDRセレモニー開催時に株式会社オリエンタルランド執行役員の宮内良一さんが、わざわざ囲みで報道陣の取材に回答するという、非常にお手を煩わすような出来事も起きました。また、夏には同社の上西京一郎社長が拡張計画について各新聞社のインタビューに答えるも、その記事が各社バラエティーに富み、なかには入園料引き上げを検討しているなどという「この雨、いつかは止む!」と同じような意味レベルの報道までありました。ソースは同じ一個のはずなのに、まるでトンネルを抜けたら黒塗りの車がたくさん出てくる『アナライズ・ミー』のワンシーンみたいで「おもしろかったー!」(堺雅人)。以上。

第5位! 夏が暑かった!夏をあきらめて~七夕の記憶がない


2018年の夏はとにかく暑く、マスコミも災害レベルの猛暑ということで、おいそれと「夏のパークを楽しもう!」などと言いにくいような夏でした。筆者も夏のパーク取材は猛暑で気分が悪くなったほどで、細かい記憶があいまいです。印象深い出来事は西日本豪雨の影響を考慮して、東京ディズニーリゾートでは水を大量に使うショーのプレスプレビューを取り止め、公式の各種SNSでも夏イベの開幕について一切触れなかったことです。その姿勢は、高い評価に値しますよね。ちなみに、夏イベの前の七夕の印象が薄く、記憶があいまいなのですが、今年は約10メートルのモニュメント「セレブレーションタワー」がワールドバザールに登場したので、七夕感がなかったかもですね。ドナルド生誕祭は素晴らしかったですね!

第4位! TDL大規模開発エリア視察解放も、ベルの動画に世界が食いついた件

12月という、わりと最近のネタですが、現在TDRで進行中のプロジェクト【東京ディズニーランド大規模開発】の建設現場にて、報道陣向けの視察会が開催に! 工事現場の視察会という大変貴重な機会でしたが、あいにくの雨。雨男のスタァのジンクスを地で行く豪雨で、それはそれで非常にメモリアルでした。この視察会では建設現場の進捗状況や説明を受けましたが、まだまだ秘密の事項も少なくなく、写真撮影も不可だったことから、大きな話題にはならないだろうと思っていましたが、当日解禁となったアトラクションの正式名称やメイキング動画などがマジで衝撃的で、やはり世界中のオレたちもベルのオーディオアニマトロニクスにクギづけに! 許可取ったかどうかは知らないですが、サムネがベルだらけに(笑)

<次点休憩>初の年パス除外日制採用、なのにワンデーでパークは混雑

2018年は、東京ディズニーリゾートの年間パスポートにも使用不可日が設定され、海外パークみたいになった一年でもありました。これは、35周年イベント効果でわくパーククラッシュを回避するための策でしたが、実際のところ、ブロックアウトデーでも入園制限レベルの混雑に! これ、要するに年パス勢が強制的にパークに入れなくなった分、ワンデーのゲストが来園して入れるようになっているということなので、東京ディズニーリゾートの人気が極端に落ちない以上、混雑緩和とはほど遠いでしょう。とはいえ、未来永劫続く施策とも言い切れないので、冒頭でも触れましたが、時代の過渡期にあるわけで、いまは静かに見守るしかないでしょうな。ちなみに今まだ入園可能な年パサーも大勢いるわけで、正確な数字などはしばらく経ってみないとわからず、今後の動向に注目したいところ。

第3位! さらば花!アンバサダーホテルの和食の名店が閉店

これも悲しいお知らせでした。2018年7月、長くファンに愛されたディズニーアンバサダーホテルの日本料理レストラン「花 Hana」が、 2019年1月6日(日)をもって、営業を終了することが決定しました。閉店の理由はキッズスペースの新設に伴う営業エリアのリプレース計画で、売り上げが苦戦でーーーーとか、そういうこっちゃないようです。筆者個人としても「花 Hana」は大好きで何度も行きましたが、これも時代の流れですな。受け入れるほかないわけです。お子がいる層にとってはキッズスペースは大変ありがたいもので、決して「花 Hana」は無駄死にではないのです。その代わりではないですが7日(月)、「デリカフェ チックタック・ダイナー」で「ブレックファストメニュー」が食べられるようになるぞ!

第2位! カフェ・カイラ舞浜店で吉田さんインスタ見た割引実施!

個人的にはナンバーワンでもいいと思ったニュースが、「吉田さんちのディズニー日記」でおなじみ、吉田さんファミリーのインスタグラムを「見た!」というだけで、お会計が10パーもオフになるという太っ腹企画を敢行していた、カフェ・カイラ 舞浜店の男気割引施策! ならば、本人を現地に連れて行くとどうなるか? ということでロケまで行い、筆者の思い付きを吉田さんファミリー、そしてカフェ・カイラ 舞浜店のみなさまが快諾してくださった熱い夏でした。結果は意外でしたが、激安店ではないので大幅な割引はありがてえ限り。まさか非ディズニーエリアのイクスピアリで、ゴリゴリのDである吉田さんファミリーとコラボレーションしてくるか、というショップの大胆で自由な発想に敬意を表して第2位を。

第1位! 浦安ブライトンがホテルなのにメシが美味いのよ!

激動の2018年、個人的に最強のニュースが、初めて取材でおじゃました新浦安にある「浦安ブライトンホテル東京ベイ」! ここのカフェ、レストラン、バーなどが、本当に美味しくて感動したという衝撃を共有したい。実は、OLC傘下のグループ企業なわけですが、いわゆるディズニーホテルではないので、ブランドに完全には依存せず、ホテル単体として丁寧な努力を重ねているわけです。本当はディズニーという最強の鎧をまといたい願望があるのかもしれないですが、知らんけど。新浦安なので舞浜ニュースじゃねえというクレームは受け付けないですよ。もちろん、パーク直行のシャトルバスもありますが、JR新浦安駅から雨に濡れずにチェックインまでできるという立地の良さもあり、居心地も最高。ステイもおすすめ!

ディズニーホテルの最大の魅力はパークの余韻がお部屋でも続くようなマジカルの連続性などにあると思いますが、そこを総カットして、ホテル本来の醍醐味を主に満喫するという選択肢も、TDRステイでは大いにアリ。ちゃんとしたホテルにはマジカル・モーメントが起こり得るもので、忘れられないステイ体験こそが、リゾートで大切なことではないでしょうか。

ちなみに現在ロビーラウンジの「シルフ」では、「幸せのりんご」なるメニューを提供中で、りんごを贅沢に丸ごと使用したアツアツの焼きりんご、サクサクのパイやアイスクリームとのハーモニーを楽しめます。12月31日(月)までやっていますので、行く機会がある方はどうぞ。アーリーとか、そういう特典はないですが、まったりするには最適なホテルです。

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo