まったくひどいクリスマスもあったものだ。毎年12月下旬の株式市場は“サンタクロース・ラリー”なんて言葉もあるくらい、株価にとっては追い風の吹く季節。ところがどっこい25日の日経平均株価は年初来安値を更新する暴落で取引を終えた。月間下落率ではリーマン・ショック級の大暴落だ。
そんな中、LINE社が提供するモバイル投資サービス『LINEスマート投資』の広告があまりにも正直すぎると話題になっている。『LINE』アプリを起ち上げ、「ウォレット」→「スマート投資」と進んだところに出てくる画面を見ると……。
「もし1年前にスマート投資を始めていればこれほど儲かっていた」ことを示して利用を呼びかけるはずが、このところ暴落している株価をそのまま反映してしまっているために、銀行に預けておいた方がまだマシという、まったく逆効果な広告になってしまっているのだ。2018年の日経平均は、3月頃から10月2日に年初来高値を記録するまでは割と上り調子を保っていたので、秋頃までならこの広告にも意味はあったのだろう。
年初来安値を更新ということは、この1年のうちにバフェットさんに倣って長期投資のつもりで株を買った人たちのほとんどが含み損を抱えているはず。投資の神様の銘柄選びを真似てもこれじゃあ、素人が株で儲けようなんて土台無理な話かもしれない。
画像とソース引用:『LINE』及び『Yahoo!ファイナンス』より