ホーローバットを型にするから、生地を伸ばしたり、型抜きをする必要なし!
ふだんのおやつはもちろん、贈り物にしても喜ばれる手作りお菓子の定番・クッキー。ただ、いざ作るとなると生地を均等な厚さに伸ばしたり、型を用意して型抜きをしたりと、意外に手間ひまがかかります。
そんな悩みを解消する画期的なレシピを紹介しているのが『ホーローバットで作る 焼きっぱなしのバットクッキー』(菖本幸子/立東舎)です。この本では、野田琺瑯のホーロー製ふたつき容器に生地を敷き詰めて、クッキーを焼き上げる手軽な作り方を紹介。ワンボウルで生地が作れて、型で使うホーローバットは、ふたをすればクッキーを保管するときの保存容器としても活躍してくれます。
クッキー生地はバター/オイル/バター+オイル、好みで選べる3種類。
3種の生地の“バットクッキー”は、それぞれ個性的な見た目と味です。
①バターで作る バットクッキー
バターが香るサブレ生地はサクサクタイプの厚めクッキー。薄めに焼き上げるサクほろ食感のクッキーも魅力的。
②オイルで作る バットクッキー
バターを使わずオイルベースだから軽やかな仕上がり。何枚でもいけそうな素朴なおいしさ。
③バター+オイルで作る バットクッキー
ナッツやチョコレートをふんだんに使ったアメリカンクッキーは、ジャンク系クッキーの王道。
ほかにも、クッキー作りのときに残ってしまいがちな卵白を使って作るメレンゲのお菓子や、ホーローバットのSMサイズ別にメニューを選べる索引も収録していて、隅々まで内容が詰まっています。
バットクッキーは形がきれい! 箱詰めにしてプレゼントにすると喜ばれます。
ホーローバットで作るクッキーはキューブ形、三角形、長方形と形が整っているので、箱詰めしたときの美しさも格別。たくさん作ったら、プレゼントにすると喜ばれます。また、バットごと持ち運べば割れや欠けもしにくいので、持ち寄りのおやつにも最適です。
甘いとは言っても、手作りクッキーは市販のクッキーに比べて断然ヘルシー。おうちおやつとして楽しむ以外にも、オフィスおやつや子どものおやつなど、出先で小腹が減ったときに、ちょっとつまめるスイーツとして日頃から活用度大です。保存もきくので “作りおきスイーツ”として、作るときは多めに作ってストックしておくことをおすすめします!
料理・スタイリング:菖本幸子
撮影:原田真理
『ホーローバットで作る 焼きっぱなしのバットクッキー』(料理の本棚シリーズ/立東舎刊)著者:菖本幸子
定価:本体1,400円+税PROFILE 菖本幸子
菓子研究家、フードコーディネーター。ル・コルドン・ブルー パリ校にてパティスリーコースを終了ののち、「ル・ブリストル・パリ」でジル・マルシャ氏、ファブリス・ル・ブルダ氏のもとで研修。その後、老舗パティスリー「ストーレー」などで研修を積み帰国。パティシエ、製菓教室講師を経て、2005年に独立。家庭で再現できる正統派のフランス菓子から初心者でも失敗なく作れる焼き菓子まで、幅広いファン層に喜ばれるレシピを提供する。『クリーム入りのマドレーヌ、ケーキみたいなフィナンシェ』(主婦と生活社刊)ほか著書多数。http://sachi-et-creme.com/