
アイドル界では、後々になって「あのキャスティングは凄かった!」と言われることがある。
例えば、1990年代前半にテレビ朝日で放送されていた『桜っ子クラブ』という番組では、菅野美穂さんや中谷美紀さん、加藤紀子さんといった面々が『桜っ子クラブさくら組』というユニットで歌や踊りを披露していたし、2004年に公開された映画『スウィングガールズ』では、上野樹里さん、貫地谷しほりさん、本仮屋ユイカさんといった、後にNHKの大河ドラマや連続テレビ小説で主演を務める人たちが共演したりしていた。
そんな中、今となっては伝説と言っていいほどのキャストがそろっていたのが、2000年にフジテレビ深夜枠で放送された『秘密倶楽部 o-daiba.com』という番組だ。
この番組では、当時14~16歳であった、宮崎あおいさん、栗山千明さん、ベッキーさんといったそうそうたるメンバーが『リアルシスターズ』というチームを結成。ドラマをベースにしながらも、大喜利をしたり、ロケ企画に挑戦したりと、素の彼女たちの魅力も垣間見える作りとなっていた。また、内容は、当時広がりつつあったインターネットとも連動。その普及に合わせて彼女らの知名度も上がっていくという戦略も成功し、人気を博していった。
今年の夏、その番組の仕掛け人の一人であった、かながわIQ氏が、新たなアイドルユニットを立ち上げた。名前は“ベイビーレイズ”。“Baby=可愛い子”が“Raid=乗り込んでくる”という意味合いで名付けたという。リアルシスターズと同じ5人組で、年齢は12~17歳、今のところほぼ無名のメンバーだ。
今年の5月に結成されてまだ2ヶ月ではあるが、早くも、事務所の先輩でありバラエティーで活躍中の菊地亜美さんが“パイセン役”として宣伝活動を行ったり、ネットを使ってプロモーションしてくれる人を報酬5万円で一般から募集したりと、面白い企画を打ち出している。
現在はポニーキャニオンの本社で『虎ノ門道場』と称した公開練習を毎週実施しているので、興味のある方は足を運んでみてはいかがだろうか。
はたして、ベイビーレイズの5人が、かつてのリアルシスターズのように次代を担うスターを生み出していくのか。それはこれからの歴史が証明してくれることだろう。
※画像はベイビーレイズ公式ページより http://www.babyraids.com/