裏社会ライターがめぐる『京都伏見警察署』探訪!

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうもどうも! 特殊犯罪アナリスト&裏社会ライターの丸野裕行でっす!

一日警察署長を務めた木下ほうかさんのマネージャー代わりに同行させていただいた、京都にある『伏見警察署』ですが、な、なんと今回、警察署内を見学させていただけることになりました! 警察署内を現役の刑事の方に案内してもらうことなどなかなか無いこと。

今回は、その模様をリポートしてみたいと思います!

犯罪件数が多い伏見警察署の警察官たちは多忙!

まず初めに、伏見警察署のことについて解説したいと思います。

伏見警察署は、京都府警察が管轄する警察署のひとつで、南区の久我や羽束師、山科区にほど近い醍醐や日野、石田地区を除いた京都伏見区の大半のエリアを受け持っている京都府内では筆頭の大規模警察署になります。

警察署のオフィス側からとる写真は初めて

京都在住の人間にしかわからないかもしれませんが、伏見区は非常に犯罪件数が多いので、330人の署員の方々は日々大変な思いをしながら街の平和を守り続けています。今後は警察署の再編を受け、管轄区域の変更などで伏見区エリアの全域を受け持つことになる予定らしく、今よりもかなり忙しくなるとのことです。

そのためにも犯罪の抑止が大切になってくるわけですね。

そんな多忙な中にも関わらず、署内を見学させていただけるのはありがたいことです。

建物が古いのでロッカールームがない!

伏見警察署の建物はかなり古くなっていて、ロッカールームも相談室もアイデアをひねり出して、なんとかスペースを空けている感じでした。

仮眠室にある地域課のロッカー、被害者の方から担当刑事が話を聞く相談室にもロッカーが置いてありました。とにかくスペースがないんですね。これは大変です。

一般的な警察署なら完備されている“報道関係優先席”も1階の狭いスペースに椅子を設置。苦労のあとがうかがえます。

一日署長・木下ほうかさんのために用意された制服に、“旭日章 (警察章)”があしらわれたガチャベルト発見! こんなのあるんだ……ちょっとほしい。

署内は情報保護の関係でなかなか写真撮影ができませんでしたが、警務課(警務係、住民相談係)や地域課交通課、殺人事件を担当している捜査課マル暴取調室留置場の入り口、酔っ払いなどの被収容者をひと晩泊らせる保護室(トラ箱)など見せていただきました。

白バイとパトカー、護送車に感動!

災害時などに役立つ大きな鍋が設置された調理室を抜け、署内から車両が置かれた駐車場へ移動。外で警察車両の説明を受けます。

若手機動隊員のみなさんが車両の天井にのぼって洗車中だった護送車なのですが、とにかくデカい! この車は囚人護送に使われるというよりも、有事の際に人員護送の目的で使われる遊撃車のようですね。例えば学生運動や暴動の鎮圧などで、機動隊員が向かう際に利用されているようです。いやー、迫力が違う!

マル暴の刑事・田中さんの絶妙な仕切りで、どんどん車両を見ていきましょう。

バイク好きのほうかさんも興味津々。

跨り方が様になっています。しかし、この格好でバイクに乗ると、梅宮辰夫の『不良番長』みたいですねぇ。

この白バイは800cc。やはり特注なんでしょうか?

そんな白バイ、運転はすごく難しいらしく、新人時代はみっちりと運転技術を叩き込まれるそうです。厳しい練習が終わると手に力が入らないため、「入隊して3日間は3食とも(食べやすい)プリンを食べて過ごしました」と笑っておられました。そんなに厳しいんですね~、やっぱり。

そんな白バイですが、僕は跨るときにひっかかってしまい、署員のみなさんにめっちゃ笑われました! 

次はパトカー!

署長ぉぉぉぉぉ~!!

中に乗り込んで、交通課の方に説明を受けます。運転手は運転に集中し、助手席の警察官の方がスイッチやスピード計などの操作を担当。助手席の足元には、踏めばサイレンが鳴るフットペダルがついていました。

ちなみに後部座席のドアは中からは開きません。開けようとしたら、出られませんでした。

お次は覆面パトカーの説明。パトランプは内蔵型と外付けがあるそうで、

よくみると内蔵型は天井に切れ目があるのです!

外付けのマグネットは強力ですが、急なハンドリングだと取れてしまうそうです。ですから、天井にある小さなネジ穴にネジを通して固定するそう。いろいろと工夫がなされています。

格子の柵を見ると、機動隊員のみなさんの防護装備が干してありました。本当に大変なお仕事です。

と、目に入ったのは、機動隊の象徴的な装備品である盾じゃないですか!

こちら“ライオットシールド”というもの。飛来物や爆風、揉み合いになったときの防護用なのですが、縁や角の部分では攻打撃用としても使用されることもあるそうです。基本的には防弾機能はないとのこと。

では、構えてみましょう。

「こうやって使うの?」重量4~5キロらしいけど、重く感じる。これを持っての揉み合いはしんどいですよ!

すると、「違います!」との若い隊員さんの声が……

「こうです!」

ほぉ~! そうやって構えるものなんですね! 後ろ足に体重をかけて、絶対に盾が揺るぐことがないな姿勢! 
この状態で何時間も、さらには何日も待機しているのは絶対に大変! この盾重いし、僕は機動隊員はムリです!

みなさん、解説ありがとうございました!

パレード後にも、鑑識捜査などに関することをいろいろ見せていただきましたが、やはり捜査技術に関することが多いので、この記事では割愛します。

さて、いかがでしたでしょうか。普段見ることのできない警察署内の様子が垣間見えたでしょうか。この記事で町の治安を守る署員の皆さんの苦労が少しでも伝われば幸いです。

伏見警察署の署員のみなさん、本当に1日ありがとうございました!

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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