キツい?大変?違うんです!実は儲かるタクシードライバーという商売

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうも、特殊犯罪アナリスト&裏社会ライターの丸野裕行です!

職業柄、よくタクシーを利用するのですが、タクシー運転手の方と交わす会話で登場するのは、

「景気どうですか?」
「いやぁ厳しいっすね~」

というお約束の一連の流れ。タクシー運転手との会話といえばなぜかこのやり取り。

さて、多くの乗客はタクシードライバーの仕事にあまりいいイメージを持っていない人が多いのではないだろうか。
たとえば「運転のマナーが悪い」、「どこの会社も勤まらなかった人間の吹き溜まりっぽい」、「手取り20万もないような自由業だ」などなど……

現役ドライバーは語る

ちょっと待て、果たして本当にタクシー運転手の仕事は儲からないのか。

実は今までのイメージを覆すようなドライバーの実態を現役運転手が証言してくれた。彼のことを乗せるに至った経緯は、なんと彼、タクシードライバーをやりながら不動産投資で億万長者の大家を狙っているというからだ。

それはこのタクシードライバーの仕事をうまくやれば非常に安定した高収入を得られ、そこから不動産投資物件購入資金に回せるからだという。それを証拠にかれは、もう私鉄駅近くのアパートをすでに購入しているそうだ。自分の家を15年前に建て、不動産物件まで購入するというかなりのやり手である。

では、彼から聞く客が集まる情報収集や儲けるテクニック、目からウロコのその事実に、ちょっと耳を傾けてほしい。

月半分働くだけで、手取り34万円

「よくタクシーの後部座席のところに、“月収40万! 入社祝い金15万!”なんて書いてあるでしょ? あれね、本当なんですよ」

イキイキした目でそう語るのは、現役運転手のYさん(乗務歴1年/48歳)

求人誌でよく見かける甘い謳い文句は、嘘ではないという。では、なぜ景気の悪い言葉を客に吐くのか。

「ああ、あれね。お客さん商売だから、景気がいいなんて口が裂けても言っちゃいけないんですよ。自分より稼いでるってなると気分悪いじゃないですか。だから、先輩ドライバーには新人はキツく言われてますよ、ホント。大変なんですって言っておけば、“オレよりも大変なやつがいるのか…”と思ってもらえるからね」

ちなみにタクシードライバーになるには、普通免許があれば、大概の会社は雇ってくれる。運転に不可欠な二種免許も会社負担で取得させてくれるし、その間も日給1万円ほどの生活補助が出る。

その後は、タクシー車両の基本操作を学ぶ社内講習→座学→教官を乗せての実走講習→2週間後、はれてドライバーとなれる。

給料は、乗車料金の約6割が収入になる。1日4万円で、月14日間勤務で、34万弱。400万の年収プラス、ボーナスも出る。年収500万円も嘘ではない。普通の一般的なサラリーマンの収入なんてゆうに超えてしまってるじゃないか?

しかし平均年収が確か低かったはずのタクシードライバー。
「それは違いますよ。それには理由があるんです」とYさん。

話を聞けば、実はタクシー運転手の平均年収を下げているのは、家業と兼業、ちょっと出稼ぎ、小遣い稼ぎ、サイドビジネスの片手間60代運転手の存在が大きいという。勤務時間は、朝8:00~深夜2:00まで、11:00~早朝5:00、13:00~早朝7:00の3つ。

どの勤務時間も18時間労働というハードなものだが、3時間の休憩付き。さらには、14日間以上の勤務は法律で禁止されている。

休日のYさんは大好きな旅行とゴルフを愉しんでいるそうだ。
いかがだろう、朝から深夜、休日出勤もいとわず、社畜として働くサラリーマン人生からすれば、その勤務体系はまさに天国ではないか。

空港や高速を利用するロング客を狙う

しかし、この収入を楽をしながら手にするには、とにかく空車時間を減らすことが第一。
それには、それ相応のテクニックがある。

「もっとありますけどね、ちょっと強引な手口が」

「本当ですか?」

「ええ、まだまだテクニックはありますよ」

都内に立派な一軒家を建て、不動産投資にまで着手しはじめたベテラン運転手からYさんが伝授された手法がこれだ。

・ロング客が多い午後6時以降の空港を狙う…長旅疲れと多い手荷物で心が折れた客が自宅まで乗車する
(※但し、奇数日、偶数日でナンバー規制が入る)

・床数の多い総合病院の“大安”の日を狙い、退院客を狙う…ゲン担ぎに退院の日を大安にする患者が多い

・結婚式を行うホテルのエントランスを少し離れた場所を狙う…タクシーにあぶれた列席者が多い

・「流し※」で稼ぐなら、空港方面の幹線道路を狙う…ゴルフバッグを持っている客が多い
(※流し:街を走行しながら客を拾うこと)

・「マンシュウ」なら、繁華街で大人数の客を狙うべし…相乗りで、全員の家を回る
(※マンシュウ:支払い1万円を超える上客)

・有名俳優が出演する芝居会場を狙う…遠方からの客が多く、テンションが高いので、財布のひもが緩みやすい

・私鉄との振替運転ができる駅は必ず押さえておく…タクシー会社の班長から「電車止まったよ」と情報が入る

・常に高速道路の入り口を向いて走る…おのずと高速ロングになる

領収書を客に売るなどさらに裏技が……

もちろん、こういった業界だから裏技もある。

・いい飲食店や風俗店を紹介して、マージンをもらう

・金のなさそうな若い女の子に「3千円でいいよ」と乗車させ、“回送”扱いで送り届ける

・車内で酒やつまみの販売をする

…… などなど。

さらには、4万ほどの領収書を数千円で売ることもある。
何度打刻しても履歴が残らないタクシー内の領収書発行機を使って、領収書はいらないというお客の領収書をストック。それを税金対策で大変な企業の人間と思しきお客に売るそうだ。

Yさんも何度か、この手口で飲み代を稼いだという。
「昔は、会社で血反吐を吐くほど働きづめ。今は気楽なドライバー生活で、妻とこれからの大家人生を愉しんでいきますよ」

あなたも自分が勤める会社の将来に不安があれば、タクシードライバーを転職の選択肢に入れてみればどうだろうか。

ある意味、充実したバラ色の就職生活が待っているかもしれませんよ。

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『丸野裕行の裏ネタJournal』や『初めての不動産投資マガジン』などのポータルサイト編集長、文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンデージャポン』、テレビ朝日『EXD44』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、ABC『雨上がりのAさんの話』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビ・ラジオなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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