京都一のヤンキー地帯に、愛する妻子供3人の家族で住んでみた~前編~

  by 丸野裕行  Tags :  

京都のイメージといえば、風光明媚でなんとも日本の四季を感じさせてくれる国内外を問わず人気の観光地である……。

ああ、紹介が遅れてしまいました、
体験潜入ルポが得意な特殊犯罪アナリスト&裏社会ライターの丸野裕行です!

本サイト、ガジェット通信にライターとしてお世話になり、掲載するルポやコラムが100本を超えました。

今回は、すごいアクセス数になった第1回の丸野裕行連載『関西のディープゾーン遊郭・松島新地に愛する妻と1歳児、新生児と住んでみた』の続編を綴っていきたいと思います。

ニッカポッカと暴走族の数がハンパない

年老いた母の看護・介護のために、近隣の住宅に住もうと思い、選んだのが、京都でも屈指のガラの悪さであるYとF。正直、家賃も安いですし、知り合いも多いので、まぁいいかという気持ちはあったんですが、子供が大きくなってきた妻は評判の悪さを聞きつけたのか、なかなか首を縦に振ってはくれませんでした。

京都には、非常に強い地域別のヒエラルキーというのがありまして、中京区や北区、東山区、下京区、上京区などなど京都の中心地になっている場所からあぶれたエリアは蚊帳の外になってしまうのです。

京都は嵐山に近い嵯峨野出身の彼女が、そこへの転居を拒む気持ちはわかるのですが、まぁとりあえず物件を見に行こうじゃないかということで、不動産屋さんとやってきましたYとFへ……。

そこそこの物件がそこそこのお値段で借りられるとのことで納得をしていたのだが、狭い道路にたむろしているのが、上半身裸で体にペットボトルの水をブチまけるニッカポッカの作業員さんが複数。YとFの中間地点、ヤバいな……。狭い道路でこちらの車をにらんでいた。う~ん、コワい、コワいね!

めぼしい物件をみつけ、周辺を不動産屋の車で走っていると、またまた気になったのは、昼間っから列をなして走っている暴走族だ。バイクの上では、タコ踊りと呼ばれる奇妙な踊りを舞い、おどけている。うん? 何、ここ?
妻は、そちらを見てはいなかったので事なきを得たが、このエリアに居を移して、早速初日にヤンキーの洗礼を受けることになる。

ジャンボ尾崎風の“後ろ髪をのばす男の子”が多すぎる

引っ越し作業も終了し、夕食にお蕎麦などを所望しようとしたとき、妻が「お隣さんに洗剤を持っていきたい」と言い出した。
そうだね、引っ越しといえば、先にご近所さんにご挨拶だな、やっぱり。

コーポタイプになっている自宅の左お隣の前には、黒塗りのハイエースが……。
さらに右のお隣さんの自宅の前には、パールホワイトでフルスモークの古いセルシオ。わぁ、ちょっと嫌な予感……。

左のドアをトントン……
「すいません、隣に引っ越してきた者ですが……」

「おう、おおきに」

ドアから半身を出して洗剤を受け取ったのは、丸刈りごま塩頭の巨漢男。歳は30代半ばくらいか。
さらに奥から恭しく出迎えてくれたのは、金髪の奥さんだったのだ。いい人そうだけど、気合入っているな……。

そして、ちょうどバランスバイクをコーポの裏から走らしてきたのが、後ろ髪のみ恐ろしく伸ばした角刈りの5歳くらいの子供!
これは、往年のヤンキースタイルではないか!

一緒に帰ってきたのは、小学生くらいの男の子。彼は横を刈り上げ、波模様を入れた髪型で、やはり後ろ髪が三輪そうめんのように超長い!
彼はウチの右隣に住んでいるらしい。うわ、うわわわわぁぁ~、ヤンキーばっかりやん!

地元のTSUTAYAには深夜でも幼児の姿が…

荷物が入る段ボールで埋もれた部屋で、子供を風呂に入れ、寝かしつけた後に、新天地ではどうも寝付けない。
妻と自分のためにビールでも買いに行こうと歩いて出かけたコンビニで買い物を済ませる。

近くには、深夜まで営業しているご存知のTSUTAYAがあったので、覗いてみようと入店すると、なんと午前1時になろうかとしている時間帯に、年端もいかぬ子供たちが数人走り回っている。う、うそぉぉぉ! 親はDVDの物色に余念がないし、どうなってんの、このエリアは?!

しかも店の前にレクサスを乗りつけて咥えタバコで入店し、借りていたDVDを返しにくる男まで!
店員は咎める気配もないよ! 完全にヤンキーの聖地やんか!

次の日、いつも通り近所の人とすぐに友達になってしまう妻の話によれば、近日ヤンキーの24時間営業パワースポット『激安の殿堂ドン・キホーテ』も誕生し、夜な夜な街をうろつくヤンキー予備軍がぞろぞろと量産されることになるという。

ここでの子育てかぁ……そんな後悔の念があるが、母の家からは近いし、仕方がないのだった。

後編 ついに保育園で親に因縁をつけられる ≫≫へ続く

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『丸野裕行の裏ネタJournal』や『初めての不動産投資マガジン』などのポータルサイト編集長、文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンデージャポン』、テレビ朝日『EXD44』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、ABC『雨上がりのAさんの話』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビ・ラジオなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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