元職場の同僚にプエルトリコ出身の細身の美人がいた。この美人の歌声は美しくオペラ”MIKADO”の中の一節を私の前で歌って見せてその歌唱力に驚かされたことがあった。その美人はまた私を驚かした、それはフランの作り方を教えてくれ、そのレシピどおりに作ってみると、日本人の味覚からすれば甘すぎるのだけど、これは見事なフランが焼きあがった。
プリンの呼び名はいろいろあるようだ。例えばレシピを教えてくれたプエルトリコ人はフランと呼んでいた。またユダヤ人とのハーフの白人はカスタードと呼んでいた。日本人は一般的にプリンと呼ぶ。プリンでも日本には大きく2種類あり、プッチンプリンのような冷やして固めるものと、不二家で売っているようなカスタードプリンのオーブンを使用するものだ。
今回ご紹介するレシピはカスタードプリンの焼き菓子の方である。アメリカなら練乳は缶売りで一缶使用するため量りも必要ないのだが、日本では缶の練乳は一般のスーパーでは見当たらないかも知れないのでグラムで表示することにする。その割合を半分にすれば小さ目のプリンが作られるので、好みで大きさを調整して頂いて、以下レシピをご参考あれ。
用意するものは練乳400グラム、牛乳400グラム、タマゴ4個、バニラエッセンス、カラメル用の砂糖のみ。
・フライパンを熱して熱して砂糖を入れて火の調節をしながらカラメルを作る
・カラメルソースが出来上がると耐熱容器に入れる
・ボウルに4個のタマゴを割りいれ混ぜ、練乳、牛乳、バニラエッセンスを入れ混ぜる
・ボウルの中身を耐熱容器に入れ、予め熱しているオーブンで(摂氏)150度で1時間焼く
耐熱容器の大きさにもより焼き上がりの時間は変わり、一人用の小さな容器であれば早く仕上がるのだが、大き目の容器で一気に作って、ケーキのように切り分ける方が豪勢な感じもするし、洗い物も楽だし何かしら便利である。
デザート作りと言えば、なんだか手間ひまかけて面倒に思われがちだが、材料をボウルに入れて混ぜるだけで、カラメルソース作りを省けば、こんなに手抜きのデザートはなかなかないのではないだろうか。本格的なプリンがインスタントくらいの手順で仕上がる。
材料を半分にしてお手軽にお試しでデザート作りに是非チャレンジしていただければと願うのであ~る、Buon Appetito!
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