毎年恒例!京都鴨川の納涼床で、情緒と料理をはんなりと楽しんできた!

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうも、特殊犯罪アナリスト&裏社会ライターの丸野裕行です!
京都在住の私は、大好きなこの地を四季を通じて、100%楽しむことにしています!

夏の京都といえば、やはり祇園祭と川床
祇園祭直前、今年もお世話になっている馴染みのお店で、仕事でお世話になっている社長さんと納涼川床を満喫してまいりました!

京都の川床は3エリアある

京都の風物詩になっている川床(かわゆか・かわどこ:地域によって呼び方が異なる)ですが、この形態の名物には3つのエリアがあります。
それが、高雄エリア、貴船エリア、鴨川エリアなんですね。

高雄と貴船は、大自然に包まれた川上エリアは、鮮やかな緑の木々、夏の日差しを照り返す水しぶきを感じる川床。マイナスイオンを全身に浴びながら、懐石料理や自然を活かした流しそうめんを堪能することができます。

京都市街の鴨川エリアでは、あぐらをかいてお酒を楽しむ昔からの桟敷やテーブルスタイルのフレンチ、オシャレなカフェテラスなど、工夫を凝らした川床が数多くあります。確かに自然に囲まれるのもいいのですが、オフィス街や繁華街の中心部にあるので、気軽に楽しむことができるので、僕は鴨川エリアの川床を選ぶようにしています。

春が終わるころに、川岸のいたるところで、トントン、カンカン、床の設営をする作業を見ていると、京都人は「そろそろ川床のシーズンかぁ~今年も暑くなるやろなぁ~」と気分が高揚してきます。

旨いものを食べつけた京都人が足繁く通う隠れた京都の名店

いつも邪魔して、ワガママばかりきいていただいているお店が、三条木屋町~四条木屋町の喧騒とは一線を画し、ひっそり静かで数々の名店が軒を並べる四条木屋町~五条木屋町の中ほどにある人気割烹『月彩』さん

川床のシーズンだけでなく、こちらは本格的な和食をリーズナブルな料金で食べさせてくれるということで、地元のお客さんに人気です。

京都ならではのウナギの寝床のような入り口がいかにも京都といった雰囲気です。一見さんはおそらくビビッて、入るのに勇気がいるのではないでしょうか。

ここを奥の方へと進みますと、京都らしい非日常を感じさせる設えが素敵なお店が姿を現します。
いい、すごくいいんです!

その奥に進むと、鴨川を一望できる納涼床。本当に一望です!

店長の森木さんに無理言って、かなりいい席を用意していただきました。

お店を訪れたこの日は、6月も終盤に差しかかり、これから本格的な夏を迎えようとしている時期だったので、非常にそよ風が気持ちいい日でした。

この優しい風が吹く中での酒はかなりうまいのではないか……ということで、男は黙ってサッポロビール。

グビリと一杯飲み干してから、まずは先付けをいただきます。
じゅんさいや鱧のジュレかけ、ウドなど丁寧な味付けで「おいおまえ、酒で身を持ち崩せ!」と言わんばかりの飲兵衛の好物ばかり。

あっという間に、ビールを2本空けてしまいました。
お次は地酒。京都久美浜の恐ろしい名前の酒! 『人食い岩』! なんともフォントが棟方志功っぽく力強くて恐ろしい!

体を絞るために、糖質をコントロール中のC社長も、思わず手を伸ばす柔らかい飲み口。「オレの数ヶ月の努力を返せ!」と言いながらも、ぐびぐびいくいく! 飲む飲む! 口説きたい女の子は、ちょっと飲ませるだけでオトせるフルーティーで足にくる日本酒ですね。

いかん、このままではすきっ腹で悪酔いすると、追加注文したのは、この季節にはハズせない“鮎の塩焼き”
蓼酢でいただきますが、いい塩梅に塩をまとっているので、そのまま頭からいけます。

さらに鱧落とし。梅肉とお好みでわさび醤油も旨いとのことで、いってみます。いや、よく骨切りしてあって、舌触りもいいですね。

おそろしいほど、酒が進みます!

魚ばかりなので、ちょっとお肉もので“鴨ロース”

段々と陽も落ちてきて、お月さんが顔を出しました。この開放感、納涼床ならではです!

「あ~、最近いいことなかったなぁ……」と黄昏ていると、あれだけ拒否していたC社長が、またまたお酒の追加を……。

次は、季節の“なんば※の天ぷら”
(※なんば:近畿地方の方言で、とうもろこし)

と、日本酒追加一升目、店長からのサービスで出してくれた“蛸の炊いたん”

楽しい時間はすぐに過ぎさっていくもので、あっという間に4時間も経っていました。
あ~、楽しかった。

この京都の納涼床ですが、7月~8月末までは、予約がいっぱいで、コネがないとなかなか楽しむことができません。
毎年5月~9月末まで行われているのですが、ゆったりと楽しみたいのであれば、狙い目は早めの5月か6月

ちょっと早いかもしれませんが、ゆったりと素敵な時間を過ごすことができます。

オススメの料理は、軽く生の鱧を出汁にくぐらせて、ポン酢につけて食べる鱧ちり鍋です。

このおいしさは、食べた者にしかわかりません! 一食の価値ありです!

あなたも京都ならではの川床を満喫してみてください!

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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