「女性や人種に関する誤ったメッセージを発信してしまうと炎上しやすい」ということは、さすがに最近では各企業のマーケティング担当者が認識していると思っていた昨今であります。ところが、アメリカのハンバーガーチェーン『バーガーキング』のロシア法人は、「女性や人種に関する誤ったメッセージを発信してしまうと炎上しやすい」ことを知らなかったようです。
「FIFAワールドカップ・ロシア大会に出場する選手の子供を妊娠した女性に、賞金300万ルーブル(約520万円)と生涯ワッパー無料」というキャンペーンを告知したところ、大炎上する事態となりました。ロシア語の広告でしたが、英語翻訳されると世界中のメディアが飛びつきSNSで拡散。結果として、『バーガーキング』ロシア法人は謝罪→広告削除という対応を余議なくされました。
The now deleted promotion pic.twitter.com/mg7xETHfQW
— Jenna Fryer (@JennaFryer) June 20, 2018
https://twitter.com/JennaFryer/status/1009477142005067776
今は削除された広告
競合のマクドナルドがFIFAワールドカップ・ロシア大会の公式スポンサーなので、ライバル心からワールドカップに便乗して少しでも目立とうとしたのかもしれませんが、担当者も予想外のところで大目立ちする結果となってしましました。攻めるマーケティングと炎上するリスクは表裏一体なのですが、当事者目線を度外視した「女性や人種に関するメッセージ」は慎重になったほうが良いという反面教師的事例でした。
逆にFIFAワールドカップ・ロシア大会に出場している日本代表は、これまでのところいい意味で予想外の大目立ちとなっているので、引き続き健闘をお祈りいたします。がんばれ日本!
※画像:『Twitter』より引用
https://twitter.com/i/moments/1009692717859909632