5月15日に、セントラルフロリダ大学のAyman Abouraddy教授率いるチームが、スマホの専用アプリなどで色のパターンを変化させることができる繊維素材を開発したと発表しました。
『ChroMorphous』と呼ばれるこの特殊な布は、金属製のマイクロワイヤと充電式バッテリーが糸に埋め込まれており、電流が通ることでワイヤの温度が上昇し、特殊染料の色が変化するという仕組みになっています。
ChroMorpous Prototype Demo (YouTube)
https://youtu.be/28uJbU4ccoQ
その日の気分に合わせてバッグの色を変えたりなんてことも可能に。無地のトートバッグがストライプ柄になる、なんてこともお手の物。
開発責任者のAyman Abouraddy教授は、「iPhone(のアップデート)にはすごく期待するのに、繊維製品はなぜアップデートされないのか? 私達は衣類の拡張性に期待することができるのか? こうした問いが『ChroMorphous』の技術開発の基礎となり、2016年に開発を開始しました」と語っています。
『ChroMorphous』は現在特許出願中で、衣類だけでなくアクセサリー、家具、インテリアなど多岐にわたる用途が期待されています。
プロトタイプでは無地のリュックサックがストライプ柄に変化するだけですが、ロゴが浮かび上がる仕掛けにすることも可能になってきます。そうなってくると、新しい素材に敏感なアパレル業界が真っ先に『ChroMorphous』に飛びつきそうです。ロゴありとなしを操作できるTシャツとか、配色が変化するスニーカーとか、『ChroMorphous』を活用した新しいデザインが登場するのもそんなに先の話ではなさそうです。
※画像:
https://www.youtube.com/watch?v=foivThnV63w
https://www.creol.ucf.edu/NewsEvents/NewsDetail.aspx?NewsID=798
※ソース:
https://www.creol.ucf.edu/NewsEvents/NewsDetail.aspx?NewsID=798