お気楽に生きていられない時代は確実に来ているんですね。世の中の格差社会はしっかり固まりつつあると思うんですね、そこのところしっかりわかっていて欲しいと思うんです、異国より….
ニューヨークに長年住んでいるのですが、今やネットの普及で日本より情報通になれることは可能で、日本とアメリカの情報は時差なしで得ることは出来ます。日本もアメリカも両国に言えることは、厳しい時代の到来であること。それと同時に宝くじにあたる稀な確率でYoutuberのような信じられない年収を得る職業も存在していること。
子どもがなりたい職業の上位にYoutuberが上がっても、誰だって納得しますよ。ただ、そのような人気者Youtuberになれるのは、実力も運もタイミングも兼ね備えたほんの一部の人たち。野球選手になりたい子供たちは多くても大谷翔平選手になれるような選手は何人もいないでしょう?それと同じです。
例えば就職に関しても、すべて競争なのです。採用される枠は決まっている。人生すべて椅子取りゲームなのです。
アメリカの雑誌は分厚ければ分厚いほど、広告の量が多いのですが、見ていて驚くのはブランド商品のモデル達の家族が既に有名人であること。スーパーモデル、シンディー・クロフォードの娘カイアも複数のブランドのモデルをつとめ、ジジ・ハディッドの母親も元モデル、またキム・カーダシアンの異父姉妹のケンダル・ジェナーも引っ張りだこです。
しかし、モデルという実力主義に思える世界は、親がモデルであったり、身内に有名人がいると、椅子取りゲームというより、逆に椅子が用意されているケースもあり、これが世の中のしくみをわかりにくくするのですが、要するに一般社会の人々は更に状況が厳しくなり、既に権力者の域にたどり着いた人たちの周りには椅子が用意されているという図式が顕著になるのがこれからの時代だと思うのですね
イヤな、世界ですよ、でも、仕方ない、現実なんだもの。
日本のテレビコマーシャルで、人気女優が複数のコマーシャルを掛け持ちしていますが、うまいこと振り分けすればコマーシャルを勝ち取る女優も出てくるんでしょうけど、そうは問屋が卸さないのですよ。人気女優は何本のコマーシャル契約しているのかを人気のバロメーターにするので、敵対する女優には是が非でも契約数を延ばしてほしくないのですよ。
何も芸能界だけでなく、就職活動についても同じことが起きますよね。大手の商社、銀行等に採用されるような人たちは、複数の大手企業から引く手あまたなんです。話題になる新卒の女子アナも複数のテレビ局から採用を勝ち取っているのですから。
社会はそれらの輝かしい人たちにスポットを当てがちだけど、一般ピープルで世の中は成り立っているわけなので、一般ピープルがどのように生きていけるかが一番大事なことなんです。
これから時代経過とともに無くなる職業も多くなるでしょうし、さらにニートも増えるかもしれません。本気で自分の人生を考えなければいけない時です!無職のままで過ごす若者は、バイトでもいいから先ず社会とつながりを持つこと。小さな仕事、また時給が安くとも、環境が悪くとも、スタート地点はそういうものと忍耐の気持ちを持ち、働き続けること。
給料が入ると、その給料内でやりくりできる金銭感覚を養うこと、そして貯蓄を忘れないこと。これらがキチンとできるとあぶく銭で潤う何をしているかわからない人達の金銭感覚より余程堅実さが身につきます。
カーネギーホールを作ったカーネギーも、ロックフェラーセンターを作ったロックフェラーもアメリカの大富豪ですが、元々は貧乏人でしたが、少ない収入の中からやりくりし、お金を貯めて人に貸したりして、徐々に資産を増やしていきました。
少ない収入の中からのやりくりは工夫も生みますし、またお金の大切さがわかるから、ギャンブルに使うことだって、大量に聴かないアイドルのCDを買うようなことはしません。
これからの時代は厳しくなるし、椅子取りゲームの確率は更に高くなるんです。でも、身近に堅実に働くことから始めて行けば、少しは明るい未来が描けるし、その小さな力が明日の日本の大きな力になると信じているのです。
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