世の中に携帯電話が普及してから十数年。ついに「スマホ」と呼ばれるスマートな携帯が世の大半を占める時代になりました。ちなみに「スマート」と言っても「細い」って訳じゃなく「賢い」の方のスマートですので、そこら辺も地味に知っておいて下さい。
そんな筆者も最近までは「ガラケー」と呼ばれる普通の携帯を使っていました。携帯の進化も早いし待てば待つほど高性能な携帯が買えるのですから、まだまだ慌てて移行する必要もないぞと。
そもそも携帯なんか通話出来てメール出来れば良い訳で、それ以上は使わなくても死にはしないはず。
と、思いながら時代を斜め上から見下ろしていたのに、気がついたら「時代に取り残されていた・・・」みたいな?
しかも「毎月の通話時間は平均5分未満」と、言うほど通話する機能とか使ってないだろ俺って事に気がついたのです。
そんな訳で慌てて時代に乗る為に、筆者が手にした携帯は『ドコモ SH-10B』と言うシャープ製のハードキーボード付きなアレで御座います。発売したのは2010年夏で当時、めちゃめちゃ欲しかったけどメチャメチャ値段が高かったので断念したと言う思い出の機種です。
若干、「OSのバージョンが古い」とか「アップデート終了のお知らせ」とか「微妙にデカい」などの些細な問題もありますが、ぶっちゃけ「キーボードがあれば満足ですたい」と言う筆者の要望に応える最後の携帯と言えるでしょう。
「これが今だべ?」
ドヤ顔でキーボード携帯をOPENする筆者の周りの反応は「大爆笑」だったり「指さして笑われるレベル」だったりしますが、とにかく筆者も「スマホ」と言ってみたいのです。
そんな時代に流され続ける筆者が「スマホデビュー」を果たし、あわよくば時代の最先端に乗っかりたいと密かに思い購入したのが、今回ご紹介する『ソニー Bluetoothワイヤレスステレオヘッドセット BT140QP-W』なのです。
やたら前置きが長くなったのですが、正直言いますと筆者の携帯『SH-10B」』は「通話」が苦手で御座います。着信があると周囲を見回して人の気配が無い事を確認し、巨大な携帯をパカっと開きエンターキーを押してから再び巨大携帯を閉じて通話開始。通話中はスピーカーから相手の声が聞こえるのですが、それって同時に周囲にも聞こえているし、どう見ても挙動不審な奴にしか見えません。
そこで「ヘッドセット的な何か」を欲していたのですが、やはり時代の斜め前を走りたいので「ブルートゥース」とかどうだろうかと。
ついでに手持ちのオーディオプレーヤーも4GBと最近の機種に比べると容量が少なく「ちょっと21世紀的にどうよ?」みたいな感じです。
そこでコレ。『ソニー Bluetoothワイヤレスステレオヘッドセット T140QP-W』ですよ、お客さん。もう普通のヘッドセットじゃ「今さら?」みたいな貴方にお勧めの一品で御座います。
まず、なんと言っても「マイク」のアームが無いので非常にオシャレ。っていうか、ヘッドセットと言うよりはヘッドホンにしか見えません。これなら「月の平均通話時間5分未満」と言う筆者のような人種が使っても差し障りのないヘッドセットと言えるでしょう。
通話もロクにしないのに「ヘッドセット」とかしていると、本当に「ヘッドセット」が必要なレベルで通話する営業マンの方々に申し訳ないですからね。
ちなみにマイクの感度の方は「月の平均通話時間5分未満の筆者が頑張って10分喋った」という次元の通話においては問題なく、結構イイ感じに声を拾っているようです。
さらに音楽を聴く為のヘッドホンとしての「音質」の方ですが、これはなかなか良いモノですね。言われなければ「ブルートゥース」と気がつかないんじゃないでしょうか?
もっとも、どう見てもコードレスだからブルートゥースである事は誰でも一目瞭然なのですが。まあ、御年輩の方々に聞かせてあげると「びっくりした後で何故か開発者ではなく俺が尊敬される」と言うレベルである事は間違いありません。
そもそも屋外での使用を想定するならば「密閉式のヘッドホン」ほど高音質である必要もなく、このくらいの音質で聴ければ十分じゃないかなと。
他にも「コントローラー」がヘッドホン側に付いてるのが良いですね。「耳に装着したままだとどうかな?」と最初は思ったのですが、ちょいちょい使っているうちに慣れてきます。本体と一体になっているので邪魔でもないし、これは使いやすいです。
そして駆動時間の方ですがフル充電して音楽を聴いた場合は12時間らしいです。まあ、このくらいバッテリーが持てば十分でしょう。欲を言えば24時間くらい聴けても良いかと思いますが、バッテリーもヘッドホンに内蔵するので重くなっても困ります。
あと「ブルートゥース」ならではの「ワイヤレス」って何気にキテる気がします。テストも兼ねて携帯で音楽を聴いていたのですが、そんな事も忘れて携帯をリビングに放置したままトイレに行ってみたりして。
「あれ?そう言えば普通にトイレ来たけど音楽切れてなくね?」
みたいに「使ってる時はワイヤレスである事を意識してないんだけど、ふと気がつくとスゲー便利じゃんコレ」って感じで感動出来ます。
つまり、スマホ持ってるなら後は何も考えずに「大容量外部バッテリー」と「32GBのマイクロSDカード」を買ってスマホと一緒に運用すれば問題なしです。スマホの天敵である「バッテリー切れ」も「大容量外部バッテリー」で補えば良いのです。
マイクロSDカードも最近は32GBが低価格で買えるので、下手にポータブルオーディオプレーヤーの16GBモデルを買うよりは、スマホに32GBを差した方がお買い得です。今はメモリーも安いので32GBも2千円以下で買えますからね。
そんな訳でスマホユーザーの人達は「大容量外部バッテリー」と「32GBのマイクロSDカード」を揃えて、スマホで音楽とか聴いてみたら良いんじゃないでしょうか?
その「圧倒的な大容量&ワイヤレスの快適性」を手にしたら、もう今までのポータブルオーディオプレーヤーには戻れませんよ。