潜入取材で見た!風俗で出会ったおかしな女の子たち

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうも、特殊犯罪アナリスト&裏社会ライターの丸野裕行です!

この『ガジェット通信』でもたびたびご紹介している風俗のお話ですが、僕はモノを書くときに必ずバイトでも何でもいいから、その仕事を経験してみることにしています。

もちろん違法なことはしませんが、風俗店としての認可を受けたお店などでは、システムなどを知るために潜入してみるわけですね。やっぱり、外から見ているのと、中でじっくりと観察することは違いますから……。

今回は、私が大阪と京都の複数店舗で遭遇した、ちょっとおかしな風俗嬢たちのお話をしてみたいと思います。

胡散臭い水が〇〇円!

まずは、一軒目。こちらは、5年前に働いた鼠径部マッサージを行うデリバリーのメンズマッサージ店でした。実際にはどのようなマッサージを施術するのかということとシステムが気になり、アルバイト店員として働いてみることに……。
お店側は、僕がライターだということは知りませんでした。

35歳を迎えたおっさんがバイト店員で働こうというのですから、ほとんどパシリのような扱いですね。

まずは、電話を受けてから、備品であるローションやタオル、マッサージオイル、タイマーなどを女の子に持たせます。それから、お客さんの元へ軽自動車を運転して、送っていくのが仕事です。

この話はS美ちゃん(23歳/セラピスト歴2年)のお話です。
女の子と距離を置くのがこの仕事の掟なのですが、数ヶ月仕事を共にしていますと、情がわくといいますか、なんといいますかで、距離感が狭くなります。

「なぁ~丸野さんって彼女いるん? なぁ~結婚とかしてるん?」

「えっ、結婚もしてるし、悩みもないよ。子供もいるし……」

「そうなんや~、今度一緒にご飯食べ行かへん?」

後日、僕も彼女もどちらもお休みだったので、どんな話になるのか、居酒屋で待ち合わせしてみますと、やはり“付き合ってほしい”というお話からはじまりました。ホストの元カレと別れてから半年も経つと、淋しいと言います。

正直、マッサージ店の内情にしか興味がないのでお断りすると、ビールのゲップと共に今までの自分の境遇を吐露しはじめました。

なんでも、彼女は裕福な家庭に生まれたのですが、人生に刺激がないので、16歳のときに家出。岡山から大阪に出てきて、ずっと男が切れたことがないようです。

それはすべて、自分が信じている新興宗教のお水を飲んでいるから救われていると言います。お、お水ぅ……?

なんでも、そのお水は念仏を唱える教祖様が手の中から生み出したお水のようで、500mlで3万円もします。お肌もつるつるになるし、自分自身が厄除けのお札のような体に清められるので風俗で働いていても病気知らずだといいます。

喉の淋病とかクラミジアにも効くとのことでした。うん! 言っていることが、おかしいね!

他にもこのお店には、以前いたスタッフさん宅にストーカー行為をしてドアノブにリボンを結ぶ女の子何でも手掴みで料理を食べる女の子など謎の子が多かったです。

ポッチャリ店ならではのおかしさ

京都ではジャンルの違う複数の店舗を渡り歩きましたが、ちょっと変わっていたのは、太っている女の子を扱うお店。
ちょいポチャと言ってはいますが、本当に日馬富士みたいな女の子もいまして、お客さんはその体を使った窒息プレイなどを楽しみます。

ボーイをやっていまして驚いたのは、F子ちゃん(21歳/ヘルス嬢歴1年2ヵ月)のおつかいに行く回数。
出勤日の6時間で、お弁当を4つとスナック菓子4袋、炭酸飲料を7本も飲むっていうんですから、どんなきわどく危険なアクロバティックプレイをしたとしても、消費できるカロリーなんてたかが知れています。与えられた個室も、もはや相撲部屋。玉触り部屋のファッションマッサー親方といった貫禄です。

何度も何度も買い出しに行かされていたんですが、大変だったのは彼女の誕生日です。お客さんがプレゼントとケーキ、オードブルなんかを持ち込んでくるんですけど、彼女の仕事終了後のごみの総量は、なんと45リットルの袋12個分にも相当しました。

プレイ前に突然意識不明の重体!?

お次に勤務したのは、アサ芸などの雑誌メディアにも取り上げられる人気店。
なんと人気の女の子なんかは、月に一度表彰式をやるほどのグループ店だったんですよね。
常にフロント前に立って、訪れたお客さんに予約の有無を確認して、時間のコースを決めてもらい、現金を受け取り、呼び出しカードを渡す。それ以外はタオル交換やトイレ掃除、待合室の点検などを行う単純なお仕事なんですが、中に入るとイレギュラーなこともありまして……。

個室からお客さんが飛び出してきて、「おい! 大変や! 何にもしてないのに女の子が死んでしもた!」と絶叫。
ゴミをまとめる僕の元に駆け寄ってきます。

プレイルームの中に入ると、人気のRちゃん(19歳/ヘルス嬢歴半年)が小さなシャワーエリアの前で目を瞑って倒れています。こ、こりゃ、いかんで!

部屋から内線でフロントに連絡を入れると、冷ややかな対応。「な、なんで?」と思っていると、実はこの女の子、“注目されたい”“心配されたい”という強い欲求があって、入店後に何度か似たような騒ぎを起こしているんだそうです。

1時間ほど放っておくと、そのあとにはケロッとフロントにやってきて、「大丈夫!?」とチヤホヤすると、「今日はもう調子が悪いので帰ります」と言って遊びに行くらしい

一応、話は聞きました。ですが、ここで僕は気を失ったふりをしている彼女を全力で心配して蘇生させることに決めました!

Rちゃん!! Rちゃん!! 大丈夫ですか!! 死んじゃダメだ! 死ぬな! 死ぬなぁぁぁぁ~!!

ムチ打ちを起こすんじゃないかというほど体をガンガンゆすり、ベッドまで引きずります。

「おおおおぉぉぉぉ~い!! しっかりしろぉぉ~!! こんな場所で死んだら、お父さんとお母さんが哀しむぅぅぅ~!!」

僕は、傍らにあった彼女が飲んでいたであろうアロエドリンクを掴み上げ、Rちゃんの顔に時間をかけてちょっとずつかけていきました。

「目を覚ませぇぇぇ~!! アロエが失神にも効くんじゃぁぁい! まだ起きないか! まだ起きないか! よし、失神には卵、生卵が効く! 生卵投げつけるから、ちょっと待ってて!」

と訳の分からないことを言って立ち上がると、彼女は震えながら言いました。

ご、……ごめんなさい。も、も、もう目が覚めました……

小さくガッツポーズをした僕。それもつかの間、彼女は僕との出勤日をNGにしました。

その他のお店でも、突然発狂して部屋から裸で飛び出してくる女の子部屋に風俗嬢の霊がいるという女の子、集団暴行の容疑で警察が踏み込んできて逮捕される女の子までいました。

いやはや、風俗で働く女の子は、まともな子とやはりちょっと変わった子が半々なような気がしますね。

風俗業界は人不足なので、常時バイトの求人などを行っています。
コワいもの見たさでちょっと興味があるあなた、副業としてぜひ一度働いてみてはいかがでしょうか?

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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