『愛しのから揚げレシピ94』の著者である今井 亮さん。撮影:Rの広報ガール
みんなが大好きな「から揚げ」を楽しみ尽くす、1冊丸ごとから揚げだらけのレシピ集『愛しのから揚げレシピ94』(立東舎刊)の著者・今井 亮さん。揚げ物をこよなく愛する担当編集Wに、から揚げ愛について、本について、熱く語っていただきました。
特別な日にはお母さんのから揚げ! ビール飲むときは絶対から揚げ!
撮影:鈴木泰介(本書より)
編集W から揚げは老若男女、日本人はもちろん外国の方からも「KARAAGE」として人気があります。もはや日本のソウルフードといっていいくらいですよね。
今井 「特別な日にはお母さんのから揚げ!」「お弁当に入っているとワクワクする」「ビール飲むときは絶対から揚げ」とか、から揚げにまつわる思い出やエピソードって皆さんあるんじゃないでしょうか。僕も子どものころ、から揚げの日はいつも母親が揚げているそばからつまみ食いをして、怒られていた思い出があります(笑)。おうちで作る、揚げたてのから揚げは特に最高ですよね。
撮影:Rの広報ガール
編集W そういえば、今井さんの作るから揚げの“衣”は卵入りですよね? 私の実家では、卵なしの衣がスタンダードだったので、今井さんのから揚げが美味しいなぁって。
今井 僕の実家は、卵入りの衣でしたね。卵を入れるとお肉に水分を閉じ込めた状態にできるので、ふっくらジューシーに仕上がるんです。冷めてもしっとりとして美味しいので、お弁当でも美味しくいただけますよ。それに卵入りだと、卵なしに比べて焦げにくく扱いやすい、というのもあります。
今井流☆から揚げを美味しくするポイント3!
撮影:Rの広報ガール
編集W 今井さん流の「から揚げが絶対美味しくなるポイント」を3つ教えてください。
今井 ①調味料を肉に吸わせるようにしっかりもむ。 ②お肉を揚げ油に入れたら絶対に触らない! 衣でコーティングされているお肉にすぐ触ると、衣が剥がれて高熱の油が入ってしまい、お肉が固くなってしまうんです。なので触るのは我慢! ③火加減を途中で中火から強火に調整し、二度揚げ風にする。 お肉の水分は閉じ込め、衣の水分はしっかり飛ばす、という意味です。
子どもも大人も大好き! から揚げをホームパーティの主役に!
手羽元チューリップ揚げ 撮影:鈴木泰介(本書より)
編集W ホームパーティでもから揚げは必須ですよね! パーティ向けのレシピでおすすめしたいのは?
今井 簡単かつ、テーブルを楽しく演出してくれるのは「手羽元チューリップ揚げ」(本書P.16)。クリスマスシーズンなら、から揚げを積み上げて「から揚げツリー」(本書P.56)はどうでしょう。トップに飾るオーナメントの選び方で、子ども向けにも大人向けにもイメージを変えられますよ。ところどころ楊枝でとめているのがポイントです。
から揚げツリー 撮影:鈴木泰介(本書より)
編集W 大人のホームパーティでは、見た目はもちろん、お酒によく合うおかずがあるとなお喜ばれますよね。
今井 そういう時は、和風だと、辛味のある「ごま七味」をぜひ試してみてください!(本書P.27) 七味唐辛子は遠慮なくドバっと使って、ビリリっと効かせてみてください。撮影現場でもかなり「追い七味」しましたが(笑)、刺激的な味がビールによく合いますよ。洋風だと、こしょうを効かせた「チーズ&ペッパー」。エスニックは、豆板醤などの辛味のあるものがオススメです。
から揚げがスペシャルに! 「ハニーマスタードソース」のレシピ特別公開
ハニーマスタードソース 撮影:鈴木泰介(本書より)
編集W この本には変わりごろもやソース、盛り付けのアイディアもたくさん紹介されています。撮影現場で一番人気だった変わり衣は、「ささがきごぼう」と「そうめん」、あと「玄米フレーク」。どれもサクサク食感でから揚げと好相性でした。ソースはほんのり甘いから、大人も子どもも一緒に楽しめる「ハニーマスタードソース」がダントツで好みでした。このレシピは家でもすぐに試してみました!
手羽元チューリップ揚げ 撮影:鈴木泰介(本書より)
今井 このソースは「チューリップ揚げ」にディップスタイルでサーブすると、華やかだし食べやすい。パーティにも持ってこいのひと品ですよ。作り方もとても簡単なので、たくさんの方に作ってみていただきたいですね!
ハニーマスタードソースのレシピ
撮影:鈴木泰介(本書より)
【材料】
はちみつ 大さじ3
粒マスタード 大さじ3
粗びき黒こしょう 少々
【作り方】
① ハニーマスタードソースの材料を混ぜ合わせる。
② 手羽元チューリップ揚げとスティック野菜適量を器に盛り、①を適量添える。
料理の本棚シリーズ『愛しのから揚げレシピ94』
著者:今井 亮
定価:本体1,360円+税
立東舎発行/リットーミュージック発売PROFILE 今井 亮(いまい りょう)
1986年、京都府京丹後市生まれ。日本海の漁師町でおいしい魚に囲まれて育ち、いつしか料理人をめざす。高校卒業後、京都市内の老舗中華料理店で5年間修業を積み、調理師免許を取得。2010年に上京し、フードコーディネータースクールを卒業後、料理家のアシスタントを経て、独立。雑誌やWeb、テレビ番組でのフードコーディネート、レシピ提案、監修など幅広く活躍する。自宅で開催する料理教室「亮飯店」は大人気で、リピーター続出。近書に「狭すぎキッチンでもサクサク作れる超高速レシピ」(大和書房)がある。モットーは「美味しく楽しい」。撮影:鈴木泰介(本書より)