6月の最終日曜日はゲイプライドパレード開催日

  by あおぞら  Tags :  

 

6月の最終日曜日、ニューヨーク五番街の大通りからからダウンタウンのグリニッジ・ビレッジまでの長い道のりをかけて壮大なパレードが行われます。このニューヨークゲイプライドパレードは、数多ある五番街のパレードの中でも群を抜いて規模が大きいです。それだけニューヨークではゲイパワー力がみなぎっていることを表しています。

 

五番街では大きな山車がでます。マッチョなゲイの人たちがその筋肉美を誇らしげに、暑い太陽照りつける中オイルでも塗っているのかテカテカを見せつけます。レズビアンの人たちも大勢参加しています。

 

マッチョや美しきレズビアンのゲイピープルより、通りの見物客を喜ばせるのは仮装した男性陣、所謂ドラッグクイーンの存在です。今で言うとレディー・ガガ風の奇抜な物や、オーストラリアの映画をブロードウェイミュージカルにした「プリシラ・クーン・オブ・ザ・デザート」の突拍子もない衣装デザインだけで大笑いできそうなコスチューム仕立てが、本物ではないにせよ目の前で見られるのです。

 

五番街はかなり長いです。その沿道に柵が立てられ見物客はそこから眺めますが、回転はしていないのですが回転寿司のベルトコンベアーから流れ出るお寿司の小皿のように、まぁいろんな”ネタ”が出てくる、出てくる。

 

楽しいことこの上ないのですが、毎年お決まりのように敬虔なカトリック教徒がゲイプライドパレードに「同性愛反対!」のプラカードを掲げてデモをします。こちらのデモは実に地味でその対比は強烈です。3Dの大型スクリーンの映画と小型テレビでみる白黒映画のDVDのような感じです。

 

『お祭り騒ぎ』ってなんかときめく言葉ですよね。人はお祭りに心がうきうきするものだと思うのですが、このゲイプライドパレードのお祭り騒ぎぶりは、浮き足立つ感じで見物客の顔がいきいきしています。それにパレードの参加者達は紅白歌合戦に選ばれた出場歌手達みたいに、ここぞとばかりの見せ場を作ります。普段は一般人として働いたり、学生をしていたり、また失業していたりと市民生活をおくっているのでしょうが、この日は誰もがスターになれる日なのです。

 

結束力もあるし、またゲイの息子、娘を持つ親たちが『我々のゲイの子供を誇りに思います』と普通のおじさん、おばさんたちが、この派手派手パレードの中に登場するのです。ゲイの人たちはこのパレードごとに更にゲイの市民権を得ているようです。

 

市長も政治家もこのパレードに参加します。ゲイ人口の票田を取り込もうという主旨もあるのでしょうが、そもそもこのゲイパレードが起こったきっかけは1969年6月28日、ニューヨークのダウンタウンのクリストファーストリートのゲイバーに警察が突入し踏み込み捜査をしたことに抗議をして、それが3日間続き数千人規模の暴動に発展したことでした。

 

その翌年の1周年記念にパレードを行ない、それがここまでの大規模になり、ニューヨークのみならずサンフランシスコ、また海外ではカナダ、オーストラリア、ドイツ、フランス、ブラジルなどでも行われているそうです。

 

ゲイプライドパレードの華やかな喧騒の元を手繰り寄せると、悲しい出来事が起点でした。ゲイの人たちが住みやすいニューヨークを作り上げるのに、1969年6月28日のクリストファーストリートのゲイバーStonewall Innので警察への反抗から暴動に繋がったゲイの力があったのです。

 

お祭り騒ぎは楽しくて、ちょっと祭りの後の寂しさも感じるように、ゲイプライドパレードの歴史を知っての見物はちょっとせつなくなったりするのです。

 

画像: from flickr YAHOO!

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