外国人が日本を訪れて先ずびっくりするのがウォシュレット、当たり前のように日本の生活に定着しているこのウォシュレットは未だにアメリカには浸透していません。一部の芸能人のお宅には特別仕様のウォシュレットもあるそうですが、何分大ぴらにしたい話題でもないでしょうから、愛用芸能人がウォシュレットを褒め称えるのを耳にしたことはありません。
私が知る限りニューヨークにこのウォシュレットが備え付けられているのはジャパン・ソサエティーと言う団体のビルにあります。それ以外ではみたことがありません。
TOTOやINAXはアメリカに支社を構え、アメリカでのビジネスを広げるべく日夜奮闘されているでしょうが、アメリカの市場はなかなか厳しいのかも知れません。
アメリカの公衆トイレは日本のようにドアが一面で内部を隠すものでなく、足あたりは見える空間があります。最初、あのような無防備なトイレに入ったときは落ち着かずドギマギしたものでした。日本女性のようにトイレ内での”お仕事”の際に、その音をかき消すように無駄な水を流すことなく、アメリカ女性はそんな音など全く気にしていません。トイレのドアなどは隙間があるのが多く、中が見えてしまうものもあるくらいですが、アメリカ女性は日本女性と違いおおらか過ぎます。
本来は繊細である筈の女性がこうですから、男性トイレなどはもっともっとさばけているかもしれません。
ウォシュレットの素晴らしさ、繊細さをアメリカ人は理解しにくいのかもしれませんし、トイレごときにそれほどの散財をしないのではないかと思うのです。またウォシュレットの広告などはテレビや広告でも見たことはありません。折角アメリカに進出しているのですから、もっとウォシュレットを拡大して欲しいです。
アメリカも不景気ですから、トイレにはかまっていられないのかもしれませんが、マーケティングを更に絞ってデザイナーとタイアップするとか、高級レストランやウォールストリートのエグゼクティブオフィスに備え付ける実績を積み重ねていけば、徐々に一般家庭にも普及するような気がするのですが、売れ行きが気になります。
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