数多あるカップ麺の中でも圧倒的なクオリティを誇るカップうどんといえば、日清食品の「どん兵衛」ですよね。「10分どん兵衛」や「どん二郎」など、さまざまなアレンジレシピが誕生し続けていることでも知られています。
地域によってつゆの味が違う
そんなどん兵衛ですが、販売されている地域によってつゆの味が違うというのは割と有名な話。
カップに小さく『(E)』と記されているのは関東版のどん兵衛。かつおだしをベースに醤油の味が前面に押し出された味となっています。
一方、『(W)』と記されているのは関西版のどん兵衛。昆布だしがベースで、醤油味は薄め。だしの味を活かしたつゆになっています。
これらは基本的には、関東版なら東日本、関西版なら西日本ではないと購入できないため、旅行や出張のお土産としてどん兵衛を買う人もとても多いのですよね。(ちなみに、北海道には北海道版のどん兵衛があります)
これは盲点だった!! 関東版と関西版のどん兵衛を混ぜると激ウマ!!
関東版と関西版のどん兵衛を2種類用意し、同時に作って食べ比べてみると「同じどん兵衛でここまで違うか!」と驚くほどスープの味が違います。これは実際に食べ比べてみたことがある人もたくさんいるかと思いますが、粉末の状態で明らかに色も違いますからね。
しかし、この2種類を混ぜて食べたことがある人はほとんどいないのではないでしょうか。なんと、関東版と関西版のどん兵衛を混ぜると驚きのウマさになるのです……!
この料理は関東と関西の中間ということで『名古屋どん兵衛』と命名することにしましょう。
2人前作るか、スープを半分ずつ使用する
名古屋どん兵衛は作り方が2パターンあります。
1. どん兵衛を2種類作って混ぜる
2. 粉末スープを半分ずつ使用する
当然2種類を混ぜる作り方だと2人前できあがるため、2人以上で食べるときや、余程お腹がペコペコでなければオススメできません。
しかし粉末スープをきっちり半分ずつ使用するのはなかなか難易度が高いです。もし完璧な名古屋どん兵衛を食べたいのであれば、関東版と関西版をひとつずつ作り、鍋やどんぶりなどに入れて混ぜるのがベストでしょう。
ラーメンどんぶりに2人前のどん兵衛を入れてみたところ、なんとかギリギリ溢れずに済みました。それにしても2人前のうどんに油揚げが乗ったどんぶりは迫力満点。もしこれを1人で食べるとなれば背徳感がヤバいです。それもある意味たまらないのかもしれません。
合わせダシのつゆがあまりにも絶品すぎた
名古屋どん兵衛の最大の魅力は、なんといってもつゆの奥深い味に尽きます。2種類のつゆが混ざるということは、いわゆる合わせダシになっているということです。昆布とかつおのダシが絶妙に混ざり合い、そこに関東風どん兵衛の醤油がガツン! こんなのウマいに決まってるでしょ!
機会があればぜひ試してみるべき逸品
名古屋どん兵衛に欠点があるとすれば、食べたい時になかなか食べられないことでしょうか。しかし考えようによってはそのレアさも魅力になるのかもしれません。
もし違う地域のどん兵衛を入手することができれば、ぜひ一度試してみていただきたいです。そのまま食べるのとはひと味もふた味も違う名古屋どん兵衛。1+1が2以上になることがあるんだ。きっとそう感じられることでしょう。